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＠横浜 横浜赤レンガ倉庫1号館３Ｆホール(2016/02/21-22 2ステージ)
全自由 前売3800円当日4000円 学割3000円
キュレーション:桜井圭介+大谷能生 舞台監督:原口佳子(モリブデン)
照明:丸山武彦、森規幸 音響:高橋英由生
主催:Ko&Edge Co./k-kunst
共催：横浜赤レンガ倉庫１号館（公益財団法人横浜市芸術文化振興財団）
助成：公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団、公益財団法人セブン文化財団
協力：アーツカウンシル東京（公益財団法人東京都歴史文化財団）
http://www.ko-murobushi.com/outside-2015/
Side A
・スガダイロー(ピアノ)ｘucnv(映像)×バートン木村(DubMix)(20日)
空間現代ｘucnv(21日) 30分
・岡田利規「クワイエット、コンフォート（仮）」16分
作・出演:岡田利規 映像:須藤崇規 協力:プリコグ
・core of bells「遊戯の終わり」25分
脚本・演出:core of bells
出演:大塚美保子、徳原形音、伊藤真希子、久保田翠(20日)、田上望(20日)、
水島ゆめ(21日)、小林絵美子(21日のみ)
・捩子ぴじん×安野太郎×志賀理江子 16分
ダンス:捩子ぴじん ソンビ音楽:安野太郎 粉:志賀理江子
衣装協力:藤谷香子(FAIFAI)
休憩27分
Side B
・呑むズ(美川俊治、HIKO、大谷能生)×伊車篤宏(20日)
山川冬樹ＸJUBEＸ大谷能生(21日) 30分
・川口隆夫と大橋可也と岩渕貞太と吉田隆一＆吉田アミ 30分
作・演出:吉田アミ 音楽:吉田隆一、吉田アミ
出演:岩渕貞大、川口隆夫、大橋可也
・飴屋法水スタンダップエッセイ「メキシコ」39分
出演:飴屋法水 映像制作:池田野歩 アシスト:西島亜紀、ゴロスケ
2016/2/21(日）晴 3:40-7:42PM(1'43/休27/1'52)前方上手 客席満員(270人)
客層：大人中心に子供連れ、学生〜じじばばまで幅広く。男女半々。
客入れ：会場時30人ほど。ひな壇に椅子11列。折り込みチラシそれなり。
パンフ A5 6ページ。無料写真集 ロビー置き。物販。関連CD、DVD。
カーテンコール各1回。
舞踏家・室伏鴻（むろぶし・こう）追悼。ジャンルレスなDX復活企画にて。
・空間現代ｘucnv
構成。室伏鴻のパフォーマンスを絵画エフェクトかけたよな映像で長し。
ミニマルにリズムを刻み爆音演奏。
ソリッドな演奏と流動化した映像の取り合わせが面白く、カッコいい。
・岡田利規
構成。ノートPC片手に旅エッセイを朗読。背景に海外の街角定点カメラ。
航空機内で自分が自由でいることを可能とする条件、席種を隔てる差別と境界線、
旅することで変わる、変わらない感覚。旅先で死ぬこと、に近い追想から死を
徒然に想う。
体一つで立つ、世界の成り立ちと自分の立ち位置、こしかたの死を考えてみる。
真正面からの深掘り、真摯な姿勢にぐっとくるねこ。
・core of bells
構成。男達の喧嘩沙汰で逃げてきたパーティ休憩所。ドレスの女達5人はストップ
ウオッチを使った遊戯に審判役の執事とも興じる。
なんの競技か不明、思わせぶりだけど何も事件は起こらない一部始終を傍観する
一時。意味不明故にまったくのデタラメな、アナーキーな面白さあり。時間泥棒に
してやられた感あり、苦笑いねこ。
・捩子ぴじん×安野太郎×志賀理江子
構成。下手に自動演奏のリコーダー。上手半分、両手を前に挙げ、揺らぎながら
歩む、捩子ぴじん。次第に仕草解けて、やがて粉を床に残す。
ゾンビ音楽とパフォーマンス。奇妙で、ちょっとクスリ笑いに誘われるねこ。
・山川冬樹ＸJUBEＸ大谷能生
構成。中央、鼓動連動の電球傍らに身体パーカッションと口琴の山川冬樹。
下手にDJJUBE，上手にサックスとSE効果装置の大谷能生。闇を背景に3人にスポット
テキスト、がんじがらめでやがて黒く塗りつぶされていく世界。ブラック！連呼。
闇の中から屍越えろ！。
のれる混とんのリズム。声と身体ともパーカッシブ、刻むメッセージともガツンと
スリリングに興味深く楽しむねこ。
・川口隆夫と大橋可也と岩渕貞太と吉田隆一＆吉田アミ
構成。上下に譜面台、後方スクリーン。くたびれた風のフード男2人、分かれて
奥と手前へ移動。荷物おいて、上着を縫いで半裸。女が来てレコーダ？から
超高音ヴォイス。人物にスポット、中央の暗がりに光の道。禿、半裸の男が
ぼっさりと舞台に迷い込んだ体。圧がかかったように屈み込み。雷音に流れる
サックス。禿は床を這い、やがて二人も。暗転。客席階段を含め、3人は闇の客席
階段を四つん這いで徘徊する(見えないけど音と気配で知られ）
身体とガチンコ派パフォーマンス。闇と気配を堪能するねこ。
・飴屋法水
構成。上手にＤＪ機材。中央にマイクスタンド、大スクリーン。マイクもって
ピンでトーク。しゃべってるだけだけど、昨日1時間やって怒られた。
スタンダップコメディ知ってますか。レイニーブルースがカッコよくて。
神様の前でできるのは漫談だけ。ダンサー？、舞踏家？の室伏さんがメキシコ空港
で亡くなった。グーグルマップ。室伏さんは生で見たことがない。唯一の接点は
メキシコ空港。20年前自分が行ったときの話をスライドとともに。
スクリーン左右に日本とメキシコのポラロイド写真。鳩は見分けつかないとか。
出会った人たち。自分と彼らの息（雑菌）を採ってシャーレで戦わせた。
どうしてそんなことをしたのか、判らない。
不審に思ったのか近づいてきた兵士、背中に初めて本物の銃をみた。いろいろな
銃火気のＳＥ音を流し。展示会で「亡命写真」を自由に撮ってもらった。
顔がマスクされ消えてしまった写真を次々投影、脳天来な仕草、消えた顔に
マジックで落書き。メキシコの頭蓋骨飾り。色とりどりでユーモラスでもある。
なぜ骸骨を飾りたてるのか。
メキシコの凄惨なニュース。志ある若者（女性ばかり）がなり手がいない警官や
市長になる。しかし就任間もなく襲撃されて命を落としている。動物には他者と
闘う力がある、もっとも強い人間は自分たち通しで殺しあう。
（室伏さんんへ語りかけるように。）水死体をみたことで踊り始めたというが
本当ですか。踊ると死者が室伏さんに亡命してきますか。
いきなり桜井さんの大写真（笑い）帰国した死体をみて（むくんでいて）室伏さん
とは判らなかった話。メキシコの防腐処理のため。型取りしたかかとのオブジェ。
これをみると室伏さんに間違いないと。室伏さんはメキシコに住むつもりだったと
いう。（目鼻にティッシュを詰め込んだ）明るいドクロを想わせる写真を残した。
死を想う男のこと。
粉袋を取り上げ。会場近くの横浜税関には摘発された麻薬がたくさんある。
これはメキシコのトウモロコシの粉。焼いたパンを黙々と食らう。Ｄボウイは
自分の死を意識したアルバムを最後に。昔は死ぬなんて考えてなかったろう。
最後に曲を流し、暗転。
ここより死に近い都市から生(死）を想う。定めぬ諸事、イメージから色々と
想起させられ。室伏さんを直接現わさずとも、立ち現れるものがある不思議。
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