＠小竹向原 アトリエ春風舎(2020/11/13-23 13ステージ)
予約（当日精算）／当日とも 一般3000円 U-25（25歳以下）2500円
作：太田省吾 構成・演出：堀夏子
舞台監督：海津 忠* 照明：小駒 豪 照明操作：髙野友靖
音楽・演奏：佐々木すーじん 宣伝美術：堀 夏子* 制作：太田久美子* *=青年団
企画制作・主催：堀企画
出演：登場人物
北村美岬：少女
黒澤多生：男
木村巴秋：男
藤谷みき：妻
近藤強 ：夫
瀧澤綾音／中條玲：男と女
その他の役 日傘を持つ女、物見をする男、乾し物の娘たち、殴る夫、叫ぶ妻、
死体を運ぶ男たち 足を洗う女、大きな荷物の男
2020/11/16(月）晴 7:30-8:39PM（69）入口より2階より 客席満員（30人）
客層：20-30才代中心、男性8割。
客入れ：感染対策。手指消毒、検温、間隔おいた椅子。開場時6，7人、支援会員
10分後に一般。チケットはリストバンドと参加型の意向あり。
劇場内対角、奥角～劇場入口にかけてアクティングエリア。挟み込む形のスタジアム
客席。入口側2階建て、対面が3段＋桟敷1列。折り込みパンフ B5両面。
カーテンコール1回後、規制退場。
1981年初演、太田省吾沈黙劇 代表作の一つ。昨年のKUNIO演出が記憶に新しいねこ。
舞台。前回東京ノート同様、床下に水が溜まっている劇場を活かし。落下する水が
貯水を響かせ、静寂を穏やかに侵す格好。規模・音量・重さはまるで違うが、
遠藤利克「Trieb―家」＠瀬戸芸2019・男木島をまず想い起こしたねこ。
全編、暗色の空間照明、役者を陰影と時に官能をともなって浮かばせ。痺れる処
お話。水場を行き交う人達のありさま。低速の動きは行為を濃く、目線を強くし。
原作をほぼなぞり、水をすくう少女、水を奪い合う男達、夫と妻（サティ♪）、
濡れる男と女、列になって洗濯物を掲げる。他の役は重なって現れたりし。
身体で語らせる、（メンタル）裸の役者達が想像力を刺激してやまず。夫と妻なぞ
胸痛く、死の囚われから解放された姿に涙するねこ。藤谷みきさんは別格、今回計り
知れぬ高みに上がったかという。青年団はできる奴らぞろいだけど、恐れ入るねこ。
もう一人の主役は、水。時に、登場人物と対等の存在感、命の輝きを示し。
太田省吾演出のできるだけ細流に、とは違う面を見せる演出が面白い。面白いと
いえば、かっちりと低速ムーディを貫く一方で、掟破りがあること。遊ぶ余裕が
あるとは、これまた恐れ入るねこ。 場を得れば、言葉の壁ないし、海外公演が
できる、してほしいところ。将来是非。
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