＠初台 新国立劇場オペラパレス（2020/11/15,18,21,23 4ステージ）
S席22000円 A席16500円 B席11000円 C席6600円 D席3300円
台本：ハリー・ロス（H.G.ウェルズの同名小説による）作曲：藤倉 大
指揮：大野和士 演出：リディア・シュタイアー 美術：バルバラ・エーネス
衣裳：ウルズラ・クドルナ 照明：オラフ・フレーゼ
映像：クリストファー・コンデク ドラマトゥルク：マウリス・レンハルト
合唱指揮：冨平恭平 児童ソリスト指導：米屋恵子 舞台監督：高橋尚史
合唱：新国立劇場合唱団 管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団
出演：
ピーター・タンジッツ：クーパー・ヒードン（異世界の住人）
セス・カリコ ：フォートナム・ロスコー（税理士）、
ジョンソン・イーヴシャム(「サークル」指導者）
ジェシカ・アゾーディ：ベラ・ロッジア（クーパーの妻）
加納悦子 ：インスペクター（異世界の検査官）
望月哲也 ：歌手、冷笑者
長峯祐典、原田倫太郎、関根佳都（交互出演）：兵士（ボーイ・ソプラノソロ）
2020/11/18（水）晴 7:10-8:48PM（1'33）4F中央前方 客席3割？（500人？）
客層：大人中心、3世代。男性過半数。
客入れ：感染対策。連絡先記入、サーモ検温、手指消毒、セルフもぎり。
一席空けはない従来客席。折り込みパンフ A4両面。物販。パンフB5 1000円
8:40過ぎ終演。カーテンコール2回5分後、規制退場。
新作・世界初演。当初クレジット通りに海外からソリストとスタッフが集結と
いうのがめでたいところ。
舞台。スクリーンにもなる巨大な壁・鏡装置が三方、通勤電車装置がせり上がり、
床全体が前後スライド。
お話。通勤電車で乗り合わせた男・クーパーがいうことには、自分は夢の中で
殺された。全体主義的な政治団体・サークルが国民の不安を煽り、戦争へと
駆り立てた。妻は反旗を翻し、なだめる自分の言葉も聞いてはくれなかったという。
事態は悪化するばかり、悲劇的な結末を迎えたという。
まず音楽が凄くいい、サントラが欲しいねこ。終始緊張感をはらみ、重くはある
けれど、クリアに場景を映し、エモーショナルに心理に寄り添う。ベルクあたりの
現代性がほどよくて心地良いねこ。熱くてもクールなソリストはハイレベル、
それを喰っちゃうほどなのは合唱、絶妙な絡み加減にはゾクゾクするねこ。
忘れられないのはラストシーン、少年兵の独唱。歌詞とも鳥肌ものなり。
サントラが…。
絶え間ない映像使いがスパイシー、ニュース映像は今の私たちにシンクロして、
嫌な感じがいい感じ。物語がもじもじと進まない、かと思うと急展開して、
ちょっと物足りないところはあり。
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