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 シス・カンパニー「23階の笑い」

 @三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2020/12/05-27 29ステージ)
 全指定 S席12000円 A席10000円 B席8000円 補助席(1階)9000円

 作:ニール・サイモン 翻訳:徐賀世子 演出・上演台本:三谷幸喜
 美術:堀尾幸男 照明:服部基 音響:井上正弘 衣装:前田文子
 ヘアメイク:佐藤裕子 舞台監督:瀧原寿子 プロデューサー:北村明子
 企画・製作:シス・カンパニー 提携:公益財団法人せたがや文化財団、
 世田谷パブリックシアター 後援:世田谷区
 出演:
 瀬戸康史:ルーカス(新入りライター)
 松岡茉優:キャロル(放送作家)
 吉原光夫:ミルト(放送作家)
 小手伸也:マックス・プリンス(人気コメディアン)
 鈴木浩介:ブライアン(放送作家)
 梶原善 :アイラ(放送作家)
 青木さやか:ヘレン(秘書)
 山崎一 :ヴァル(放送作家)
 浅野和之:ケニー(放送作家)

 2020/12/25(金)晴 6:30-8:21PM(1'50)3F中央 客席ほぼ満員(600人)
 客層:20-30才代中心に2世代。女性過半数。
 客入れ:感染対策。手指消毒、サーモ検温、セルフもぎり。客席の両肘置きに
 黒いパーティション設置。隣の人が見えません。折り込みパンフ A4 1枚。
 物販。パンフ 1000円。カーテンコール2回後、規制退場。

 三谷幸喜2回目のニール・サイモン作品上演とか。
 舞台。ハの字壁のワンフロアにリアルな事務所。上手奥に眺望のいいラウンジ。
 段を降りて、両壁際に机がならび。下手中央寄りに大きな出入口。

 お話。1950年台のニューヨーク。時代はマッカーシズムのただ中。視聴率競走が
 加熱するテレビ業界。人気コメディアン・マックスとブレーンである放送作家達は
 悪態をつきながらも、愛する笑いとマックスがため日々研鑽。しかし、政治風刺を
 嫌うテレビ局上部は、マックスへ制約を課していく。彼らはどうやり過ごし、
 勝てるのでしょうか。

 ユーモアとペーソスあって三谷幸喜作品らしい、と思うほどの人間ドラマ。
 ウィットに富みすぎているところはニール・サイモン、掛け合いのたびに大小の
 笑い沸き。会話というか、コントセンスのバトル、その意識高さとコメディ愛で
 辛いな展開も沈めること無し。苦いけど、キャラメル味。じんわりとした温かい
 味わいが素敵。芸達者で粒立ちの良い役者揃いで、笑いを増量。とくに、ロシア
 出身の作家役・山崎一さんの職人なキャラ芝居がいちいち愉快。

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