[月間一覧］
[ホーム](個別ページができ次第、そちらにリンクします。）
＠与野本町 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(2021/05/12-29 21ステージ)
全指定 S席10000円 A席8000円 B席6000円
＠宮城 名取市文化会館 6/4-6 4ステージ
＠大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 6/10-13 5ステージ
＠愛知 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール 6/18-20 4ステージ
＠佐賀 鳥栖市民文化会館 大ホール 6/26-28 4ステージ
作：W. シェイクスピア 翻訳：松岡和子 演出：吉田鋼太郎（AUN／彩の国シェイ
クスピア・シリーズ芸術監督） 美術：秋山光洋 照明：原田保 音響：角張正雄
衣裳：西原梨恵 ヘアメイク：佐藤裕子 演出助手：井上尊晶、市村直孝
舞台監督：小林清隆
主催：公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
制作：公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団／ホリプロ
企画：彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会
出演：
藤原竜也 ：バートラム（伯爵。軍人。ヘレンと無理矢理結婚させられる。）
石原さとみ：ヘレン（貧しい医者の娘。伯爵夫人に保護され。バートラムに片思い）
吉田鋼太郎：フランス王（ヘレンの治療で命を救われ、結婚の許可を出す。）
溝端淳平：デュメイン兄弟（弟。貴族軍人。ヘレンに同情的。）
河内大和：デュメイン兄弟（兄。貴族軍人。弟と協調。）
横田栄司：パローレス（バートラムの家臣。舌先三寸で世渡り。）
宮本裕子：ルシヨン伯爵夫人（バートラムの母）
正名僕蔵：ラフュー(老貴族。ヘレナに同情的。パローレスと敵対。）
山谷花純：ダイアナ（キャピレット未亡人の娘。ヘレンの計画に手を貸す。）
廣田高志、原慎一郎、佐々木誠、橋本好弘、鈴木彰紀*、堀源起*、長谷川祐之、
齋藤慎平、山田美波、坂田周子、沢海陽子
*さいたまネクスト・シアター
2021/05/12(水)晴 6:31-9:20PM(74/休16/73）1F後方中央 客席ほぼ満員(750人)
客層：20-30才代中心に女性7割。スーツ男性結構。
客入れ：地階エントランスで、松岡和子訳書・安野光雅原画展開催中。
整列して入場。感染対策。サーモ検温、手指消毒、セルフもぎり。チラシは
ロビー置き(各自持ち帰り、裏に廃棄ボックスあり。）当日配役表なし、残念。
物販。パンフ1800円、電子版1800円もあり。トートバッグ1300円、Tシャツ2300円。
巾着、写真などいくつか。カーテンコール4回6分、3回目で総立ち、吉田さんから
長めの挨拶あり。公演中止と思いながら、稽古を続けて。今日が命日の蜷川幸雄
(写真）は見るたび「二変化」、今は笑っているのか怒っているのか。
後方列から規制退場。
公演中止のジョン王は如何？と思いながらのシリーズ最終作。吉田さん同様にまた
公演中止かと半ば諦めていたので嬉しい初日となり。
舞台。丘陵に一面の赤い花々、中央に一筋の道。場面より窓、石像ら持ちこみ。
冒頭、絵面で一瞬に物語る、蜷川演出を想い起こし。
お話。貧しい医者の娘ヘレンは、若き貴族バートラムに恋い焦がれ。国王ら貴族も
彼女を支持するが、当のバートラムはハッキリ嫌いと告げたのに、執着されて、
もう辟易。
愛を乞う女 VS 抗う男 のシニカルコメディ。物語がちょっと荒唐無稽で不合理、
モヤモヤしちゃう処だけど、苦いできごとの果てに事が納まる1点で快哉という。
そんな不条理なコロナ禍で望みを叶える、あるいは抗うことの夢を見させてくれ。
そんなねこ思いに加え、舞台上演が果たせたからか、役者、観客とも熱度が高く、
上昇気流でモニモヤが吹き飛んだ感あり。
ヒロイン ヘレン・石原さん。策謀家なんだけど、嫌味がない。賢さと純粋さが
悪意なく共存してるからかしらん。情と熱の高さに痺れるねこ。
バートラム・藤原さん。そこまでやるのな、らしい張りつめ方が黙しても伝わり。
酷い目に会う今回は、ぼそりの小声にこそ妙味あり、面白し。ほら吹き従者・
横田さん。人間味ある小悪党、堕とされて後の沸く生命力。悔しいけど感動、
生活に必要のない大声や力の入れ方が暑苦しいけど、なれると愛着。
達者な老貴族・正名さん。久々に舞台で観るねこ。大人計画以来のクールさ健在。
横田さんに負けてない、舌線が見ものだったなり。
[月間一覧］