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 さいたまネクスト・シアター最終公演「雨花のけもの」

 @与野本町 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(2021/08/05-15 11ステージ)
 全指定 一般4000円 U-25 3000円 メンバーズ3600円

 作:細川洋平[ほろびて] 演出:岩松了
 美術:加藤登美子 照明:岩品武顕 音響:金子伸也 衣裳:紅林美帆
 演出助手:村田千尋 舞台監督:山田潤一 舞台監督助手:萬賓浩男、小池由里子、
 小池あけみ、村田明、鈴木修 照明操作:斎藤温子、宮之前優美、千坂茜、
 榎本慶二郎、和智久美子 音響操作:石部奈保子 衣裳進行:中西亜希子
 小道具:布田栄一 劇場舞台技術:堀田悠翔、横地碧、板倉侃 
 宣伝イラスト:nakaban 宣伝美術:坂本志保
 制作:高木達也、田中美樹、酒井祐美 制作助手:島村楓
 主催・企画・製作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
 独立行政法人日本芸術文化振興会
 出演:
 松田慎也:唐木井折(唐木邸の主)
 内田健司:さすけす(唐木のペット)
 周本絵梨香:中島(るしあの飼い主)
 佐藤蛍 :るしあ(中島のペット)

 鈴本真之介:高丘(ゆんぐの飼い主)
 中西晶 :ゆんぐ(高丘のペット)
 鈴本彰紀:望月(ペットを探している富豪)

 績本淳平:こがねい(唐木家で預かっているペット候補)
 阿部輝 :まちだ(唐木家で預かっているペット候補)

 高橋英希:辻森(唐木家の世話係)
 手打隆盛:本庄(セーブ・スマイル・サークル代表)
 茂手木桜子:トウナイ(訪問者)
 竪山隼太:多々良田(医者)
 堀源起 :声

 2021/08/07(土)曇 2:34-3:37PM(2'02)正面中段 客席9割(150人?)
 客層:3世代、学生〜ベテランまで。女性過半数。
 客入れ:演出都合でホール内トイレは使用不可。感染対策。検温、足マット、
 手指消毒、セルフもぎり。通常客席。3列目から使用、サイド端は不使用。
 当日パンフ 冊子 17ページ。カーテンコール2回後、後方席から退場。

 2009年開始のさいたまネクスト・シアター最終。現在34.4歳平均、14名(男11、女3)
 在席とか。
 舞台。別荘の大リビング。手前にUの字にソファと椅子。床に星形の模様。後方、
 森の離れを望む大窓と、ペットがいるパドックの柵。上下の劇場階段も活用して
 屋敷感醸し。
 お話。富裕層と飼われている人間のペットの一騒動。社会になじめない若者を売り
 さばいている唐木家。ペットを望む望月の依頼でパドック(品評会)が行われて
 いる。なぜかレシピ(台本)では唐木のペット達が配役されていたが、その内の
 一人に異変が起こり、周囲にも影響を及ぼしていくことになる。

 暴力的でヤバい、けど一意でなく混みいって、そうは問屋が卸さない。被支配者は
 むしろ隷属を望んだり、支配者は歓心を買うことに囚われたり。心理が交錯、
 逆転しさえあって面白い。細川洋平の言葉が多彩で力ある俳優達で演じられる
 黒い快感があり。見えない部分も炙り出す、コントラスト強めでいて、繊細な
 岩松了のキャラ演出がまた痺れる。冒頭からもう一度見てみたいねこ。

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