[前頁] [ホーム] [一覧] [次頁]

 新国立劇場「あーぶくたった、にいたった」

 @初台 新国立劇場 小劇場 THE PIT(2021/12/07-19 14ステージ)
 全指定 A席6600円 B席3300円 Z席1650円

 作:別役 実(初演 76年「手の会」) 演出:西沢栄治
 美術:長田佳代子 照明:鈴木武人 音響:信澤祐介 衣裳:中村洋一
 ヘアメイク:高村マドカ 演出助手:杉浦一輝 舞台監督:川除 学
 出演:
 山森大輔:男1
 浅野令子:女1
 龍昇  :男2
 稲川実代子:女2
 木下藤次郎:傷痍軍人

 2021/12/11(土)晴 5:01-6:43PM(1'41)前方より 客席3割(100人)
 客層:2世代、ベテラン中心、男性過半数。
 客入れ:感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり、連絡先カード。当日パンフ
 写真付き配役。最前B1列。Z席はほぼ満員。物販。パンフ B5 800円。
 カーテンコール2回後、規制退場。

 舞台。中央に電信柱、そこから薄汚れた万国旗が渡り。
 お話。全10景。未来の家庭を空想する新郎新婦。待つ、すれ違う、はみ出す、喪う
 など、同一人物か時間軸も不確かな中、幸福と悲劇の光景が描かれていく。

 可愛らしくもある光景が死が兆す世界へ変わっていく驚き。市井の人々のささやかな
 営みと共にある恐れと不安、それが払拭できないのは変わらない。コロナ禍で
 いや増し。不条理はいまや条理、いつも不幸せ、幸せになるのが怖いって、大なり
 小なり日本人に通底する心情かも、等々感じ入り。ラストの雪が派手、気持ちが
 ちょっと上がるねこ。

[月間一覧