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 下鴨車窓「透明な山羊」

 @駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2020/09/29-10/02 5ステージ)
 全自由 一般4000円 ユース(25歳以下)3000円
  @長崎 アトリエPentA 10/15-16
  @北九州 枝光本町商店街アイアンシアター 10/18-19

 脚本・演出:田辺剛 舞台監督・照明:河口?磨 舞台美術:川上明子
 音響:森永恭代 イラスト:岡林真由子 当日運営:葛川友理/北村功治
 主催・企画制作:下鴨車窓(東京+長崎公演)/mogamos合同会社(北九州公演)
 助成:芸術文化振興基金(東京+長崎公演) 提携:アトリエPentA
 協力:努力クラブ/ブルーエゴナク/ニットキャップシアター
 京都芸術センター制作支援事業
 出演:
 佐々木峻一[努力クラブ]:杉田ヨシノリ(作家の息子)
 西村貴治[ニットキャップシアター]:阿部タカオ(山小屋の管理人)
 岡田菜見[下鴨車窓]:木村ユカ(来訪者)
 野村明里[ブルーエゴナク]:手塚イオリ(作家の担当編集者)
 中出禎彦(声の出演)

 2022/09/30(金)晴 1:00-1:29PM(1'29)前方中央 客席5割(20人)
 客層:大人中心、男性過半数。
 客入れ:感染対策。手指消毒、検温。当日パンフ A4 3ページ。物販未確認。
 カーテンコール1回。

 京都拠点、5年振り東京公演。2021年夏初演作。
 舞台。下手半分に山小屋設定。フローリング床は本、テープ、日用品混じりの白い
 半紙の円環でかこわれ。手前角に道しるべ。調度は木製テーブル、椅子。上手奥に
 寝室の設定。
 お話。父親の遺品整理を山荘の管理人とする息子。作家稼業に思い入れなく、素っ気
 ない。父親通しが親交があったという女性が不意に訪ねきたり、編集担当が遺作を
 探しに来たり、父との距離感は強まるばかりだ。やがて嵐がやってくる。

 シンプルだけど親密で特別な関係性、ありさまを描く。秘密が明かされていく、
 いくような展開。謎解きではなく、余白や想の広がる感。包むようなまなざしの
 優しさも感じられて素敵。音響、照明が包括に世界を作り出してるのも○。
 不在の父親は声で現れ、誰より気になる存在、記憶というか生きている幽霊という
 のが面白い。これはラストで拡がって驚かせもし。

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