全自由 無料(コロスの椅子席は有料）
フェスティバルディレクター：ウォーリー木下
ジェネラルマネージャー：佐和ぐりこ、菅沼新太
プログラムディレクター：若林康人
テクニカルマネージャー：大石宣広、竹澤朗、加藤えつこ
エリアマネージャー・舞台監督：市川一弥、神谷怜奈、山田清顕
アーティストブッキング：高橋ゆうき、菅井一輝、岡崎彩音、中村桃子
運営・制作：蔭山ひさ枝、采優里、宮内奈緒
コミュニケーションディレクター：山口良太、草野冴月
ラインマネージャー：成島洋子 コンセプトディレクター：甲賀雅章
イラスト：しりあがり寿 主催：ふじのくに野外芸術フェスタ実行委員会
2023/05/04(木・祝)晴 10:30-8:46PM(内訳下記）前方 客席満員 概ね100人前後
客層:20-30才代中心に町内会並に幅広く。
客入れ:感染対策。検温なし、手指消毒任意。ほとんどの人がマスク着用。
当日パンフ A5冊子 38ページ。物販。サコッシュほか。ドリンク、フード販売あり。
1 お寿司「怪獣回しし」
2 「χορos／コロス」
3 安住の地「わたしが土に還るまで」(森脇康貴 語り手：酒井直之）
4 ダンスカンパニーデペイズマン「ギガ超獣ギガ」
5 ガーデントーク
6 マームとジプシー「equal／break-fast」
7 エンニュイ「平面的な世界、断片的な部屋 ストレンジシードver.」
8 安住の地「わたしが土に還るまで」(酒井直之 語り手：森脇康貴）
9 DANCE PJ REVO「STUMP PUMP SHIZUOKA」
10 Creative Dandi「Woman with Flower」
11 きゅうかくうしお「素晴らしい偶然をつないで ～辻本知彦ソロ「野生の菌」」
12 江本純子「ロイヤル」
1 お寿司「怪獣回しし」駿府城公園エリア［芝生］3ステージ
作・演出・衣装：南野詩恵 共同研究・音響：瀧口翔 出演：南野詩恵、瀧口翔
10:30-10:49(19) 80人程 タコ？！マスク人(南野詩恵）が公園内呼び込み。
怪獣のアトラクション、リハーサル。出来ないオトボケ振りに笑い上がり。ダメ出し
はやがてパワハラ演出、演者の意識、物語の功罪におよび。ホンワリも真摯・辛辣な
批評眼あり。ピリ辛の朝粥感。
2 「χορos／コロス」駿府城公園エリア［フェスティバルgarden（駿府城公園
東御門前広場）］3ステージ 自由席・整理番号付 砂かぶり椅子席 一般1000円他
作・演出・構成・美術：ウォーリー木下 振付・演出・出演：いいむろなおき、
金井ケイスケ、黒木夏海、冨田昌則 音楽：吉田能 振付：HIDALI 演出助手：友花
舞台監督：武吉浩二 衣装：木村美佳[劇団「Z・A」]
制作：三坂恵美 アシスタント：浅沼圭、加藤みゆき、川口祐美、木村美咲、
四方美古都、津谷そら、なみ[わかち座]、能條あかり、濱吉清太朗、平石祥子、
藤井紀香、村上夏海、森陽菜
出演：
朝池潮[演劇ユニットHORIZON]、阿部明人、池谷咲、池ケ谷優希、泉健斗、
市川真理[team ECRiN]、井上さつき、大石美亜、おおもりやすひろ、笠原麻美、
梶本瑞希、鐘木誠斗、?林明葉、小山侑紀、齋木陽菜、佐藤ゆず、さゆ～る、
塩見友貴、嶋村彩、鈴木真理子、鈴木美幸、鈴木洋平、鈴木綸花、芹澤佳歩、
五月女侑希、たきいみき、立石りのあ、塚本恵理子、土田ななみ、手老風磨、
ながいさやこ、仲澤剛志[トツゲキ倶楽部]、西岡彩貴[リップス ボイスアルファ]、
萩原三衣子[めっち]、はづき、東野寛子、平垣心優、福井ノブユキ[演劇集団es]、
藤田まさのり、堀越千晶、堀慎太郎、益田萠、南岐佐、森園まっほー、諸星敦士、
山岡温菜、山口瑠菜、山本ペロ、山本幸恵、吉田卓央、米澤有咲、渡邊清楓、
渡辺六三志
11:00-11:42(42)220人程 円形 前方椅子1列（有料）の後ろに立ち見。砂塵が結構、
裸眼だとちょっと嫌。ノンバーバル、大人数モブによる壮大な叙事詩。賑わい、
船出、災禍、復興、惨劇、戦争、明日・平和への希求。10ほどのベッドを壁や
合わせて大船、シーツは海原等見立て。私達の世界＝群衆で表現。とりどりで闊達な
自由さと、強さ（時にやむにやまれずな不自由さ）としてのユニゾンがあり、印象的
なコントラストを見せ。見切れないもどかしさあり。俯瞰したくなったねこ。
3 安住の地「わたしが土に還るまで」駿府城公園エリア［芝生］6ステージ
構成・演出：私道かぴ 出演・創作：森脇康貴、酒井直之 制作：中野コナン
音響：佐藤武紀 衣装：横山キミ（NEWSEE）メイク：篁怜
12:00-12:23(23) 100人程 森脇康貴×語り 酒井直之版 半円囲み
距離感を～と 見やすい場所の移動を促し。どうも動かないので入っていくかも！と
お断り。観客とも軽くストレッチしながら、内容へ繋げ。
空気には死者がいる、吸い込むことで私達の中で生きている。火葬、死者の取込、
肥やしと植物、生前葬・樹木葬。死者の朽ちていく様を描いた九相図（くそうず）を
元にしたテキスト語り。周囲の木々に向かったり、地面に転がり触れたり、ダンス
めくパフォーマンス。風にそよぐ枝葉。ポロポロと降ってくる=木の実が実際に
降ってきたりの偶然のシンクロあり。場を得た、生と死の表現が強い印象を残し、
しみじみ沁みるねこ。投げ銭箱は9つ、九相図の各段階とプレ用テキスト置き。
4 ダンスカンパニーデペイズマン「ギガ超獣ギガ」市役所エリア［大階段］5ステージ
構成・演出：木皮成 振付：木皮成、高下七海、丹野武蔵 衣装：土田寛也
出演：木皮成、高下七海、丹野武蔵
。1:00-1:23PM(23) 100人程 開演前サンブラーで挨拶×小ダンス。
環境保護テーマとか。支配者として人間には地球は与えられない、と猫、ウサギ、
カエル帽子の三匹が（ライトバン車内から）現れ、ダンスメッセージ。歌謡ショーへ
と思いきや、止まらないやんちゃなダンスへと。魚（の帽子）に導かれて、ギター
弾き語り。分かり合えない人と魚のこと。気のいい奴らの闊達で小気味良いダンス、
率直なメッセージを観る。ぶつ切りに見える構成で損してる感。
5 ガーデントーク（一部聞きかじり）椅子でなく（脇にあるけど）白いベッド群が
広がる広場。ベッドに座って、しりあがり寿×劇団トーク。しりあがりさんの感想、
創作次第など。お寿司は広い会場が初、安住の地は観客が想定外、移動を促しても
動じないこと等。
6 マームとジプシー「equal、break-fast」駿府城公園エリア［芝生］6ステージ
作・演出：藤田貴大 衣装：若林佐知子（swllow） シューズ：trippen
サポート：船津健太 出演：荻原綾、成田亜佑美、波佐谷聡、召田実子、吉田聡子
2:20-2:50PM(30) 開場時20超の待ち列。ローチェア20程用意。120人程
森の広場にキャンプ設営。調度は本物でおしゃれ。キースジャレット・ケルンコン
サートのジャケあり。過去作に繋がる作品。喪失と悔恨、不安の念を抱きながら、
現在の無為な朝の日常に記憶を重ねる一幕。陽光に包まれる朝の有り様が場を得て、
実感をもって沁みるねこ。リフレイン、窓枠での切り取りら手法そのまま。
ピンマイクを個々人に使用、野外とは思えないクオリティでくっきり発話、言葉、
音響をしっかり伝えるものとしてて流石。
7 エンニュイ「平面的な世界、断片的な部屋 ストレンジシードver.」駿府城公園
エリア［児童公園］6ステージ 脚本・演出：長谷川優貴 ドラマトゥルク：青木省二
制作・演出助手：土肥遼馬 出演：市川フー、zzzpeaker、高畑陸、二田絢乃、
浦田かもめ、小林駿
3:00-3:38PM(38) 40人程 遊具と遊ぶ子等を借景、迷い込む子あり。
勝手でちょっといけ好かない人達がとりどりにして、すれ違ったり、交わったりの
スケッチ。現れて消えて戻って、なにも残さない。混交する中盤から、ラストは
小爆発。
8 安住の地「わたしが土に還るまで」(酒井直之 語り手：森脇康貴）
（3:35?）-4:00PM 完全円形囲み 120人程 途中から観劇。
午前中の回から配役入れ替え、人間→動物編。酒井さん。しなやかによく動く、
ちょっと官能的な身体が魅力的。
9 DANCE PJ REVO「STUMP PUMP SHIZUOKA」駿府城公園エリア［児童公園］6ステージ
振付・構成・演出：田村興一郎 出演：田村興一郎、竹内春香、畑光紀、
手塚バウシュ、平田鱈、三輪麗水
4:20-4:58PM(38) 60人程 公園遊具をぐるり3/4囲み。ダンボールを運び入れ、
積み上げる作業者達。崩すとずっこける、周囲も連動する（観客笑い）。
笛で誘導する現場監督の邪魔をする。四股を踏みだしたりと勝手。段ボールの大崩れ
発生してカオス。天狗お面をつけ、監督は褌一丁で総員ダンス。
いろいろ、偶発的に起きる「ダンス」らしくならないダンスが面白い。
10 Creative Dandi「Woman with Flower」人宿町・毎日江﨑ビルエリア
［毎日江﨑ビル］3ステージ
演出：アン・ウィスク 振付：キム・ジジョン、アン・ウィスク
テクニカルディレクター：ファン・ソンタク
テクニカルアシスタント: キム・ミンテ プロデューサー：イ・ランヒ
出演：キム・ジジョン、パク・ジェヒョン、コ・ギョンミン、イ・ミニョン
5:30-5:56PM(26) 200人程 ビル下の緑道公園、フードカー鈴なり。ビル壁面をずっと
見上げる格好。下手ファミマ側が観やすいと誘導あり。
ロープ宙づりアクション、ビル壁面を「床」としての無重力ダンスパフォーマンス。
夢のよう。動きの美しさと、デュオ、カルテットの親密堅固な関係性の表れに
感動するねこ。投げ銭でボストカードプレ。
11 きゅうかくうしお「素晴らしい偶然をつないで」人宿町エリア 3ステージ
ほのちゃん：石橋穂乃香 舞台監督：河内崇 踊り子：辻本知彦 衣裳：藤谷香子
映像：松澤聰 踊り子：森山未來 宣伝美術：矢野純子 照明：吉枝康幸
やどりぎ座前で手引きマップ配布。3箇所で参加型のインスタレーション。
＠人宿酒店 ほのちゃんへ悩み相談。1ドリンク制。
＠創造舎1F駐車場「分解のプロセス」お題に答えるインタビュー体験
「納豆に湯気」個人的な物語を付箋書き→ CLUB BUNKAIで音声パフォーマンス化
＠Club分解（空き店舗元ジム ）「にぎわい」不要品インステレーション。
「CLUB BUNKAI」回転台で踊る、音楽は「納豆に湯気」の言葉発。
辻本知彦ソロ「野生の菌」7:05-7:45PM(40) 120人程
出発はやどりぎ座の階段から、商店街歩道を一丁と少し。歩道両側に観客1列で
鈴なり。歩道からはみ出さないよう、車注意と誘導きっちり。黒のロングドレス、
白塗り、結い上げた髪。ハンドライトとインスタライブのスタッフ、カメラマンの
森山未來が密着。なにか憑かれたように何かに引かれるように、くねり、屈託を
見せながら、ゆっくり粛々と止まることなく歩み、舞い。怯え、不安の表情を見せる
時も。ラスト「まなざし」部屋は即札止め、窓越しに回転するお立ち台でひらめか
せる手振りら光景を眺め。一挙手一投足に心惹かれ、眼差しの先を追いかける。
ゴシックロマンの世界に迷い込んだような、商店街の現実と夢がミックスアップした
不思議な時間を過ごすねこ。
12 江本純子「ロイヤル」駿府城公園エリア［おでんや横］3ステージ
作・演出・映像：江本純子 ドラマターグ：遠藤留奈 取材協力：櫻井養蜂 櫻井文雄
大やきいも 中村知香子、中村修身 出演：江本純子、遠藤留奈
8:01-8:44PM(43) 80人程 おでん屋隣の広場にラジオブースと傍らにスクリーン。
椅子は江本さんらしくとりどり不統一。照明は工場現場用なのが2,3。薄明かりの中
上演。夜間野外で薄ら寒し、1枚羽織った方が○。
ロイヤルは女王蜂の栄養源の。女王選抜で落とされ、死を待つばかり境遇から出奔
した2人(2匹）。一般庶民のふりをしながら、配給おでんで食いつなぎ、夜はラジオDJ
で庶民の声を聞く毎日。気位が高い片割れ（遠藤瑠奈）は返り咲きを諦めておらず、
相棒（江本純子）は困らせられながら、見捨てはしない。蜂蜜の擬人化というか、
そのココロで物語り。わちゃわちゃの、実は深刻だけど、舌の減らない会話劇の
応酬が面白い。不自由ならばこその自由が横溢、演劇の肩肘はった押し付けがましさ
がないのがいい。静岡リサーチを取込。地元の美味しい蜜～養蜂家～焼き芋屋への
リスペクト、「誇れる現状維持」の言葉が耳に残り。
