[ホーム](個別ページができ次第、そちらにリンクします。）
＠王子 王子スタジオ1（2023/06/9-11 5ステージ）
全自由 一般2500円 学生2000円 高校生以下1000円
「灰から灰へ」同時購入割引 合計金額より500円引
作：ヘンリック・イプセン 翻訳：毛利三彌（論創社）
構成・演出：濱吉清太朗 照明/映像：石野真也 音響：保延優希
衣裳：押川彩乃 制作：新城晴海 宣伝美術：うらた
出演：
多々良岳 ：ノーラ（ヘルメルの妻）
佐藤次元 ：ヘルメル（信用金庫 新支店長）
大久保佑南：リンデ夫人
浅沼日菜多：クログスタ(ヘルメルの同僚）
2023/06/12(日）曇 12:03-1:46PM(1'43)中央 客席8割(8人)
客層：20-30才代中心、男性過半数。
客入れ：感染対策。検温なし手指消毒なし。長手方向にパイプ椅子1列、離れた
ブロック席は使用不可。当日パンフ A4 1枚。演出ノート。開演前に出演者居並び
名前と役名、昨日の夕食を紹介。カーテンコール1回。
ハロルド・ピンター短編とイプセンの超有名作の交互上演。
舞台。白クロスのテーブル、黒い椅子２、学校椅子1。上手劇場ドアを母屋のに見立て
下手側が玄関設。壁のエアコンリモコンをインタフォンに見立て、訪問者の映像を壁に 投影。
お話。設定は日本、職業アレンジ。夫のため、偽って彼の同僚から借金したのが仇と
なり、窮地に陥るノーラ。彼女を救おうとする親友リンデ。ミステリアスな結末は
ハッピーエンドと思いきや、夫の真性を見てしまったノーラは私はあなたの人形では
ないと家をでる。
今日と未来の演劇にするため、全部出し＝ジェンダー越えの工夫あり。
まず俳優の男女反転（ノーラ役男優、クログスタ役女優）はあれど、LGBTは表立たず
スタンダードな上演。ラスト。家を出るノーラはアイシャドーメイクアップ＋男装。
（突然出現するのだが）レインボーフラッグなマントを脱ぎ捨てる（床マットとし、
2人の問答の場とするが破局。）これって、男／女／ＬＧＢＴでなく、人間として
生きていくために越えていくってことかしらん。自由主義のイプセンは、女性解放と
いうことでなく、人間の解放を描いたと言っていたとか。これに意を得た舞台と
受け取ったねこ。役者さん達は強い集中力をもって、胸に直接響く好演。開演前の
素顔から、きりっと役者顔になるのが見事。
[月間一覧］