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 演劇ユニットせのび第12回公演 マグカルシアター参加「夏に冬は思い出せない」

 @桜木町 神奈川県青少年センター スタジオHIKARI(2024/07/12-15 8ステージ)
 全自由 一般3000円 25歳以下1500円 高校生以下500円 オンライン配信1500円
 苗券(U-25の皆さんへのギフトチケット)1500円 応援寄付チケット 金額選択可
 一般、25歳以下、遠方割の当日券+500円
  @盛岡 盛岡劇場 タウンホール 6/22-23
 
 作・演出:村田青葉 演出助手:渡邉愛実[劇団ちゃねる]、佐藤玲香[着ぐるみの
 ドレープ] 舞台監督:角舘信哉[ライナー・ノーツ] プロデューサー:藤原慶
 舞台美術:工藤早織 制作:小山内綾音、山本あかり[劇団ちゃねる]、
 嵯峨瞳[片目で立体視] 当日運営:原乙葉 音響プラン:千葉美紀依
 音響オペレーション:水井米[気丈な空論] 
 照明プラン:工藤雅弘[Fantasista?ish.] 照明オペレーション:菅野未帆
 衣装:工藤弥弓[ココノカトーカ] イラスト:森優 フライヤーデザイン:嵯峨瞳
 [片目で立体視] 物販:岩山りな
 主催:演劇ユニットせのび、神奈川県(横浜公演のみ)
 出演:
 高橋響子 :相原志保(冬忘れ症候群=冬のことが全く思い出せない)
 石橋奈那子:澤田まゆ(その友人)
 大和田優羽:上村岬(まゆの友人)
 佐々木玲奈:二宮金次郎像(本人の一つ)
 新沼温斗 :平和己(まゆのパートナー)
 村田青葉 :川口穣(医師)

 2024/07/15(月・祝)曇 11:04-12:35PM(90)最前方 客席7割(50人)
 客層:2世代 20-30才台中心 男女半々。
 客入れ:感染対策 手指消毒任意。参考図書をロビーブースで閲覧でき。
 開場時5.6人。雛壇にクッション追加椅子6列。当日パンフ A5 3ページ。
 出演者がゆるやかに開演前トーク。物販。上演台本、パンフ、Tシャツ、
 応援チケット。カーテンコール1回。

 盛岡の劇団、初見。
 舞台。見晴らしのいいオープンセット。コルク地の低い平台。コート掛けな立木
 数本。両脇に高低門型の椅子、役者が常時待機。背景壁はカーテン。上方壁三方に
 半円ロープの装飾を連ね渡し。
 お話。喫茶店で友達と今朝見た夢の半紙、と見知らぬ人が会話に参加。面識があると
 いうがまるで記憶がない。というか去年の冬のことがまるで思い出せない。そんな
 症状が北国を中心に拡がり始めて。

 記憶の儚さと伴いながら生きていくありさまを描く群像劇。終末SF?!な設定で
 物語より人と日常の交流と揺れを追う。品良く善良な人達のロジカルな会話劇で
 苦難を前にして優しい世界が拡がり。しんみりしみじみねこ。二宮金次郎像が
 記録の権化で狂言回しのように登場、重要な役回りなのに人々から忘れ去られてて
 皮肉な笑いを誘い。
 
 トーク 12:41-1:05PM(24)
 今泉力哉(映画監督)、村田青葉(作・演出)、石橋奈那子
 石橋(経緯)普段盛岡まで呼べないが、見てほしい人として。仙川のコンクールで
  トークに出られてて演劇もOKかと。DMでお誘いした。
 今泉 招待よりいっそトーク出演をと引き受けた。(観て思ったこと)作品として
  面白く。6人より多く出ていたようにも。リアルだけど、フィクションが。
  冬を忘れるという着想はどこから?。
 村田 リアルな会話はいつも、今回フィクションを。3月・震災が近づく、夏になる
  と忘れる。今が夏ならば、冬をと結びついて。
 (今泉 3月を入れるかは悩むところと思うが。)神奈川のコンクールでなぜ3月を
  描かないのかとコメントされ、意識の差があるなと。岩手では3月は日常。
  震災があったことではなく、今生きていることにフォーカスした。
 今泉 二宮金次郎は忘れない、雪の足跡は消える・忘れる。二宮金次郎は大切な事を
  忘れてしまう、その重さを描くことの照れ隠しかもとも。
 村田 先日友人が亡くなって、台詞に具体的に入れている。人の記憶の儚さが好き、
  データである二宮金次郎はアンチテーゼとして。
 今泉 忘れることは大事、雑さであることの良さ。自分は思い出さなくとも、誰かが
  覚えている。足跡そのものより、つけようとしている時間が大事。
 村田 演劇の生にこだわりたい。記録でなく記憶に。
 今泉 映画もお客さんで毎回違う。映画はより優しい。(生の)人が居ないので、
  苦手な人に優しい。
 村田 記憶と演劇の相性の良さ。今泉監督の映画は自然にお客さんの笑いが起こる
  のが素敵。
 今泉 音楽を入れるかどうかで悩んだことがある。お客さんのすすり泣きがつく
  ならばと音楽をいらないと。(画面の外の人をいないものとしない。)今日の舞台
  で俳優が横にいる、俳優が人としていて、見ながら微笑んでいるのがいいなと。
 村田 ふざけたいマインドはあるけど、真面目につくってしまう。

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