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＠新宿・紀伊國屋サザンシアター （1997/12/5-11 7ステージ)
全指定前売り当日4500
作・演出：永井愛 出演：安原義人、落合弘治、雨蘭咲木子、牧野和子、熊倉一雄
後藤敦、吉川亜紀子、藤原堅一、梶哲也
1997/12/8(月)曇り 6:35-9:10PM(休憩15分） 前方より 客席超満員（530人)
客層：中年層な大人を中心に老若男女、幅広く。昔からのファン多いのね。
客入れ：6:30開演、新劇系標準時間。勤め人には、つらいっしょ。実際、開演間際
入場多し。開演15分前到着、キャンセル待ちねこ（今回補助椅子席も完売）。招待
券のキャンセル（連絡）なし。それでも開演１０分後発売。とりあえず座ってもら
い、休憩時間まで席を決めるとのこと。じゃ、招待者が遅れてきたら、ねこはどう
なるの、と不安の内に入場。前方、まん真ん中席では開演中の着席はできず、立見
ばかすね。後半はその席でゆったり。ちと疲れ、食事してる時間なかったし。
舞台。プレハブ倉庫の仮事務所、ベニヤ壁なつくり。上方には倉庫の黒い外壁。
下手、事務机、キャビネット、パソコン。壁にチラシ、連絡ビラ。棚は不良品置き
場。上手、中二階をつくって商品倉庫、段ボール積み上げ。その下、緋色のカー
ペット、茶色ソファはゲスト用？。
お話。健康食品の通信販売会社。業務拡張がため中途採用、実は電話番におじさん
を採用。面接してみれば、きっちりした態度、なんでこんな人が？訳ありか？。一緒
に働いてみれば、これが言葉に超うるさい。自分より若い上司の「ら抜き言葉」には
我慢ができないよう。他の社員の輪を掛けた出鱈目言葉には、猛然と文句な
うるささ。いちいちコメントするおじさんが、上司には感に障ってしょうがない。爆発、
バトルの火蓋が切られるが・・。日本語の乱れ、敬語や女言葉の成り立ちと、
裏に潜む意味を縦軸に、アイデンティティとしての言葉、言葉の前にある心根の
交換を横軸に描く、言葉と人の関わり合いを描く。
乱れてるのは言葉じゃなく心。抜けてるのは「ら」じゃなく、自分自身の言葉。言葉
の乱れを題材に人のありようを掘り下げてゆく。ユニークな登場人物のてんや
わんやな笑いの内、わかりやすく、共感できる形として◎。巧者・永井愛に拍手ねこ
たおやかな女言葉を使っていた女性がなぜ今、男言葉を使うのか。敬語のつくる
距離、上下関係には改めてムムムねこ。時代が替えたのは言葉ではなく、人の関係
なんねと改めて。超タメ口とぶりぶり敬語のを器用に両頭使いしてた子。ホントに
好きな相手にホントの自分のことを伝えようと思案、ぎこちなくしかしゃべれらなく
なる。おかしくもいじらしい様に、感動ねこ。
アンサンブル○。からりと明るく、リズミカルに。気持ちいいねこ。20才代女性が
コギャル言葉連発には違和感、ちとあったけど。
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