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＠新宿・紀伊國屋サザンシアター (1998/3/14-16 3ステ） 全指定前売り3700当日4000
作：加藤千恵 演出：山田亜樹 舞台美術：朝倉 摂
出演：田山涼成、小川範子
1998/3/16(月)晴れ 7:10-8:40PM 中段から 客席８割(380？人)
客層：まさに老若男女。おじさんおばさん多し。客入れ：常駐案内人がいて親切。
小川さんグッズ販売（Ｔシャツ、テレカ、マウスパッド）。アイドルしてます。
駅前劇場で渡辺信子さんと、'88-2に始まった二人芝居シリーズも、もう10年。
小川範子さんとは、'96-4「月川理髪店の午後」以来の２回目。いつもの小劇場な
TOPSから中規模劇場に所替えしての公演。
舞台。白いプラットホームが横に長く。上手に踊り場付き階段。
お話。今日は会社部下の結婚式、仲人の大役な後藤さん（田山）。朝起きての居間
には見知らぬ若い女性（小川）が。自分を痴漢呼ばわり、それひどくない？。そり
ゃ、おじさんだけど。お家に帰ったら？と差し出す、コードレス電話に怪訝顔。懐
かしフォークソングが今風？。どうもよく聞いてみれば、タイムスリップして!?。
それに身の上を聞けば、なんと。
淋しさをしっての厳しさ、優しさなハートウォーム。二人ぼっちの孤独な男女をち
と引いた視点でクールに見つつ、振る応援小旗。な暖かい印象の佳作。時空を飛ん
できた故今までを知らぬ女性と隔てた時に昔を忘れた男。を長年連れ添った夫婦の
すれ違いに重ね合わせて、巧み。広い舞台も不思議、持て余すことなし。むしろ、
離れ立つ、その物理的距離の遠さが、時間と心ならず離れた二人を表してるようで
○。
役者。小川さん。意志強くありながら、一人立ちできない不器用な危うさもあって
○。愛らしいし、唄はきれいだし。田山さん。大きな舞台でなおさらに感じられる
、慎ましやかな佇まいに味わい。率直なお父さんの役柄もすっと感じられて○。
千秋楽。なるも田山さんの唄「好きになった女（ひと）」なし。キャンディ配りが
ないのはいたしかたなけれど、唄なしは淋しいねこ。伝聞だと、会場に相応しくな
いと悩んだ末、やめたそう。うーん。大阪公演じゃ唄うんだろうな、きっと。