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＠駒場東大前・こまばアゴラ劇場(1998/3/20-22 5ステ）
全自由前売り2200当日2500
作・演出：田中守幸 出演：藺森誠（りゃんめんにゅーろん）、当麻栄始（大阪新
撰組）、みのべなおこ、阿栗きい（大木由美子オフィス）、蒔任優吾（ＭＹーＰ）
田中守幸、福寿淳（関西芸術座）
1998/3/21(土)晴れ 7:05-8:45PM 前方から 客席6?割(40人)
客層：30？才代中心に女子中学生〜おじさんまで幅広く。年齢層高し。
客入れ：腰が低い係員の案内あり。場内整理はとくになし。
初見。大阪の劇団。97年日本劇作家協会優秀新人賞・受賞の作品。
舞台。茶色の古新聞紙を貼った上に新しい新聞の断片をぺたぺたと貼り付けたパネ
ルが周囲にぐるりと。
お話。金に困ってる２人（蘭森、当麻）は銀行強盗計画中。台本までつくっちゃう
けど、なんかいまいち。とあることから当の銀行から「強盗襲撃対応訓練」の依頼
なんか行員もいれて稽古もりあがり。戸惑いながらも、これ幸いと入れ込む２人。
しだいに稽古と本気の強盗計画の境目が茫洋に。虚構をリアルに？、リアルって？
それを確かめるには、本物かもしれない、この銃をこめかみにこう当てて・・。
もっとおもしろくなりそうなおもしろさ。弾む演技、瑣末なこだわりなしのお芝居
な割り切りが○。こまっちゃうおやじギャグ（自体に対しての笑いは一応あり）に
はこまっちゃう。仕掛けなテーマが相反する虚構とリアルの同時存在。もっと滅茶
苦茶遊べる題材なのに、枠内に収まっちゃったかなな印象。もったいないと思うね
こ。危惧してた、実はこうでしたな80年代演劇ラストはせず、安堵。
強盗企ての１人、倒れた斉藤に実は脈、呼吸なしや、誰も取らない電話にスモーク
立ちこめる部屋など、既に２人は死んでいるリアル！？などの示唆は宙に浮いたま
ま。得体知れない不安感を醸し出してて、面白い。２人の立場が逆転し、リアルと
虚構の境目が危うくなる後半は、ちと引っ張り過ぎ？。長く感じたねこ。