＠新宿 THEATER/TOPS (1999/9/8-19 8ステージ） 全指定前売り当日共3500
作：中島淳彦 演出：青山勝 照明：今野恵美子 音響：井出比呂之
宣伝美術：アヴァン、金光きよ美 イラスト：安達朋子 企画制作：劇団道学先生
出演：
松永英晃 ：安岡圭二郎（酒問屋社長 断酒会会長） 東海林寿剛 ：安岡一平 （圭二郎の一人息子）
大谷真一 ：島本浩二 （タクシードライバー） 海堂 瓦 ：小沼佑介 （サラリーマン） 山口由里子 *：小沼珠子 （佑介の妻）*声優:「新世紀エヴァンゲリオン」赤木博士役とか
前田こうしん：轟正晴 （断酒会 長期滞在者） 青山 勝 ：河田仁史 （断酒会 長期滞在者） 名加西倭彦 ：ジョージ寺門（断酒会 長期滞在者）
横沢美智香 ：竹内美沙子（断酒会憧れの女性） 福島勝美 ：見城たもつ（酒問屋の社員（番頭）） かんのひとみ：小倉知恵 (安岡家のお手伝いさん） 竹田雅則 ：小倉 純 （知恵の甥）
1999/9/11(土)晴れ 6:00-7:45pm(1'45) 前方より 客席８割?(120?人）
客層：老若男女。友人知人、関係者な人も多そう。
客入れ：当日券、結構余裕ありそう。折り込みパンフに一そろい情報、出演者の
酒にまつわる失敗談を収録。エヴァン・赤木博士な声の山口さんは、日本酒
「船中八策」＠高知・司牡丹が大好き（だった。今はアレルギーで×）なそう。
辛口がお好きなのかしら。
元ホンキートンクシアターの中島・青山さんらによる劇団。作風もそのまんま。
舞台。まかないつき下宿の食堂。板張りに白壁。下手に台所「純」暖簾、配膳窓
中央、廊下へのガラス引き戸、窓、ピンク電話。手前どっしりしたテーブルに
丸椅子６。上手、２Ｆ下宿部屋への階段、下に手洗い扉。廊下に柱、戸外の様子を
ちらりとみせ、それぽい雰囲気。学生時代の下宿を思い出し懐かしかったねこ。
お話。アルコール依存症を克服しようとしてる人達。かつて同じ病だった酒屋店主
が結成した断酒会「青空」に加わり、住みこみで働いている。妻、子を故郷に残し
てきた悔恨、淋しさ。つい小銭を胸ポケットに酒の自販機に足がむき、そのたび、
気取られてはとほほな日々。そんなある日、酒ならぬ「女断ち」をさせようと、
若い男がやってきて・・・。夫婦、家族、男と女のしがらみとか、気の迷いとか、
愛憎みたいなとか、泥沼万歳のばたばた模様。
中島淳彦作らしい、人間味。しょうもない、でも愛すべき登場人物。悲惨で情け
ないほどに、たはは笑い、ほろリしんみりねこ。夫婦でアル中、判っていても土壺な
ケンカの悲惨。それを横目に寝盗ろうとする小賢しい男もいたり。酷いお話なんだ
ろうけど、不思議と沈まない。小悪党にしても、いい人にしてもみな正直。互いに
心砕きあっていて、孤独じゃないからなのね。その辺ゆるくて甘い。けど、いい
じゃないのな、ウェルメイドさあり。キャラ設定、相関をきちんと描いて、役者も
みな巧く応えてて○。芝居をあんま見たことない人にも薦められる舞台なり。
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