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＠新宿 THEATER/TOPS（2004/8/4-8 7ステージ）
http://theatertops.at.infoseek.co.jp/
全指定 前売3000円 当日3500円
作・演出：岡田 望
舞台監督：筒井昭春 高木啓吾 照明：大迫浩二
音響：サウンドクラフト（今村太志） 美術：盛永有理子 大道具：小林英雄
小道具：関根和佳子 寺田真理 衣装：キタサコ製作所 縫製：渡辺まり
宣伝意匠：山口直樹 制作：千田由香子
公式ＨＰ http://www.chintao.com/slaphappy/>
出演：
山中 崇 ：桜井光安（作家）
奥瀬 繁 ：保本（旧担当編集者）
服部絋二 ：日高（保本の後任編集者）
菅原永二[猫のホテル] ：駅員・所長・野薔薇主任
加藤 裕 ：光岡（2号タイピスト）
諫山幸治 ：辻（メンテナンス員 元作家）
扇田拓也［ヒンドゥー五千回］：土橋(ムーディブルースのドバシ）
結縄久利 ：小関（4号タイピスト ニヒル）
大和広樹 ：エデメデ（偽医者）
中尾あや ：染谷（桜井の同居人）
西野まり ：染代（同上 染谷の妹）
斉藤直樹 ：男（その世界 唯一の作家）
2004/8/8（日）晴 7:04-8:19PM(2'15) 最前方より 客席8割（120？人）
客層：20才代中心、男女半々。学生っぽい人結構。
客入れ：全指定席、雛壇にパイプ椅子。前後狭めの通常配置。折り込みパンフ。
A4 3ページ。旗揚げ8年目にあたり、虚実ない交ぜ情報。配役、スタッフ、予定
掲載。次回公演。来年4/21-24新作＠シアタートラム。
ねこ初見。役者・山中崇さんは客演でよくみかけ。劇団初の再演とか。
舞台。斜におかれたすり鉢状床、上方と壁際には白い梁がいくつか重なりあい。
部屋空間が混ざり合ったような印象。
お話。小説家の桜井には長く入院している妹がいる。周囲は、桜井の介護の疲れを
本人より気にかけ、休暇を薦める。編集者に貰った切符で、とある終着駅の町に
降り立つ桜井。そこは自作の小説そっくりの世界。やむことなく雨が降り続き、
人々は巨大なタワーに住み、下層は水没している。しかし、物語は小説どおりには
運ばない。その世界には「小説家」が別にいて、町の人々の人生を決めているらし
いのだ。
運命に抗う男の儚さを美装な装いに描く。人生がすでに小説のように決まっている
、そんな運命を予感し抗いながらも惑い、やがて絶望する。そのことでまた希望を
持つことができる。しかし、それは儚い。そんな現実を生きる人の揺らぐような
感覚を、浮遊感がある物語脚本、淡色の装置と透明感のある照明をもって美しく
つづっていく。
衣装はまたシンプルで、小キレイな単色使いですっきり。キャラ芝居で時折小爆発も
、全体は淡々と進む会話劇。転換は、照明の移ろいのみでつなげたりとシームレス
一人多役や含みあるなぞめき台詞が多く、筋立てを咀嚼しようとすると面倒なとこ
はあり。新味はなけれど、世界をしっかりとつくってる、な印象ねこ。
役者。ばらつきあり。小説家役・山中崇さんが、役をしっかり身に取り込んで
しっくりとした安定感あり、安心。
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