[ホーム]（劇団ページができ次第そちらにリンクします。）
＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2005/1/2-8 10ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
＠京都 アトリエ劇研 12/14-18 8ステージ
1/2-4 お正月割引対象公演 お年玉袋（2000円）プレゼント
キャッシュバックシステム(前売のみ) ペア割引1000円 京都市外／23区外500円
リピーター割引 半券提示500円
作・演出：山口茜
舞台監督：清水忠文 舞台美術：五木見名子[GEKKEN staff room]
照明：池辺茜[GEKKEN staff room] 音響：森永キョロ 衣装：アコ
宣伝美術・写真・映像：堀川高志[kutowans studio]
舞台美術補・演出助手：中村無限大 小道具協力：鈴木論子 Coordinator：斉藤努
制作：川那辺香乃、中村みどり、大嶋英司 提携：アトリエ劇研
助成：芸術文化振興基金 企画・制作：トリコ・Aプロデュース http://toriko.chips.jp/
出演：
鈴木正悟 ：犬
カネダ淳 ：シズエ、夫、マイコ１
豊島由香 ：マイコ２
つじみなこ：ミチコ
岩田由紀 ：エリコ
ハラダリャン：マスジロウ
浅井浩介 ：青カイゴ
山口茜 ：工場長
2006/1/2(月)曇 7:06-8:40PM(1'34) 後方下手 客席7割（35人）
客層：20-30歳代中心、単独客多め、男性過半数。
客入れ：支援会員を除き、種々割引あり、太っ腹。案内者がダークなスーツ姿、
誘導ともきりっとしてて好感。整理番号順に入場、ゆったりと埋まる客席。雛壇
4-5列に椅子席の通常配置。舞台全面で動くので、引いてみた方が○。
井の頭線の人身事故により、開演を5分遅らせるとのことも、6分押しただけ。
通常はほぼ定時に開演ということ？。折り込みパンフ A5 2ページ。挨拶、配役
、スタッフ。作品についてはA4見開きチラシに詳しい。
物販。台本500円 劇中歌CD。カーテンコール1回。終演後に、京都の雑煮とお酒の
振る舞いあり。
ねこ初見。京都のプロデュース形式をとる山口茜さん主宰団体。本シリーズ？
「他人（睡眠薬の場合）」で第8回OMS戯曲賞最終候補、本作(初演2003年)で
同賞大賞受賞。
舞台。開かれた「檻」。中央床〜壁に、区切るような白い線。正面下は奥の廊下が
みせ、時折種々カーテンが引かれる黒い格子。下手側に鍵状の部分があり、座敷牢
連想。この左右に非常口ランプがついた開口、袖にスリットがある灰色の壁。
上手側の格子上にスクリーン。京都芸術センターほかロケにて、奇天烈会話、ある
女性の日常の映像ら、これにバナナを食べる＝ＳＥＸと仮定すると…のテキストを
繰り返し挿入。下手手前床に白い板、時々着替えとか特別スペース。蓋が開く
箱椅子を都度持ち込み。
お話。交錯する種々の立場と感情。シズエとＳさん、ふたりのマイコ、ゴレンジャ
ーもどきとヘルパー。工場長とホーム院長。チャッピーとなんかもっと犬っぽい犬
現実と妄想がこんぐらがり、他人のはずが自分で、自分のはずが他人のよう。それ
も複数の自分達、他人達になってもうわや。そんな有為転変も、大切な人を思う
気持ちだけは変わらなくて。
難解もすっきり。世界の混濁から、愛と孤独のありさまを濾過してくれるよう。
ラストは微熱の寝床で覚めた時、大事の人が見守ってくれてたよな、幸福感あり。
初演時に選考委員や観客が「わけがわからん」といったのもさもあり。役柄と状況
がつかみきれず、さらにお得意？の速攻切り替えで展開して、拍車をかけ。ねこだ
ましの連続に、びっくり困惑させられ。
早々に筋を追うのをやめ、時々の感情の行き交いや演出を楽しむことにしたねこ。
多役一人と一人多役、多重演技、また映像、歌など、演出はさまざまな手練手管を
労し。混迷難解も飽きさせず、興味をつないでいく。さながら、盛りだくさんなのに
実時間はあっという間の夢のようにひととき。この世界が作家にはこう見えている
(考えられる)のかと、異種接近遭遇とばかりに作家への興味も相まり、ますます
面白し。と思ってたらこの作風「脳内劇場」はこれで終いにするとかで、うーん。
なんにせよ、次回作が楽しみねこ。
[月間一覧］