もらった新聞紙袋には煎餅とキャラメル
＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2006/8/17-20 6ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 前売2000円 当日2500円
作者：戌井昭人(音響・諸々) 演出：牛嶋みさお(装置・諸々)
藤井似大 松島さとみ おのでん(黒衣1) 堤君(黒衣2)
企画制作：鉄割アルバトロスケット、（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催：（有）アゴラ企画、こまばアゴラ劇場
公式HP http://www.tetsuwari.com/webapp/top/index.html
出演：
内倉憲二 ：立籠る男
古澤裕介[ゴキブリコンビナート] ：泉(脳内に立て籠もられた男)
奥村 勲 ：便器説法
浪越繁信 ：浪越さん
中島朋人 ：雨月蠅女
中島精子 ：赤ヘルパン
東洋テスタッチ[東洋組] ：逆立道祖神
田山雅楽子[kiiiiiii] ：瞽女
伊藤麻実子 ：東北地方
霜村佳広[東洋組] ：天秤蛾殺
清ちゃん ：二千万年楽団の一員
音響操作＆音楽：ＤＪ子供 衣装＆メイク：三木緑
2006/8/20(日)残暑 3:01-4:28PM(1'27)中央後方 客席7割(65?人)
客層：20歳代中心、女性8割、お友達と常連さん？。
客入れ：整理券なし、新聞紙の袋(写真)もらい。入場時で数人、ぱらぱらと埋まる
客席。座布団桟敷4列、通常雛壇にベンチ4列。前方と下手への誘導あり。
桟敷2列には新聞紙、これで身を守れとの注意は個々人にあった模様。
桟敷があるのに、荷物預かりなし(余裕があったから？)。
折り込みチラシ厚め。パンフA5 4ページ。表側に見開きイラスト、構成、配役、
スタッフ、妄想なあいさつ、予定掲載。次回公演。
10/13、14吾妻橋ダンスクロッシング参加 来年3月 庭劇団ペニノと
共作？。
カーテンコール1回ないようなあるような。 物販いろいろとグッズ。
初見。ライブハウス、イベントなど劇場外やたら活動中のよう。今回は珍しく、
劇場ならびに長編上演とのこと。
会場、舞台。劇場ロビーに四角提灯オブジェ、階段に手作り飾りなど祭、学園祭
ムード。劇場内は大衆芝居または見せ物屋雰囲気。桟敷客席、壁全面天井までパッチ
ワーク布のとりどり。電飾豆ランプと提灯、万国旗を巡らし。出入口に歌舞伎定式
幕模様などのれん。客席後方の横看板に「日本オフビートニクス」、正面に
「鰡高割覗」と墨書。本舞台はベニヤ平台にちゃぶ台だけのチープさ。
お話。ごく短いシーンでつないだ連作。とっぽうお兄さんは脳味噌をジャックされ
キャベツに転化(脳内に刷込)され。その犯人との追走で奇人変人の森に迷い込み、
いつのまにか役者家業やら楽団へ入団。というのも、しかとわからず、おおむね
呆然とボラ呼ばわりされる体たらく。
わけわからんけど面白い。笑える奇人変人ばかり登場、客席から献金(返金)とか
生キャベツ千切り、暗闇体験など破天荒のライブ感、脈略なさげで変態なりに筋を
通した物語。なんか原始的で言葉にはできないグルーブ感があり。フリージャズ
にも似た予測不可能な面白さというか、「風煉ダンス」に通底する印象というか。
破天荒といっても、本能に任せずどこか醒め、意図された奔放感。わけわからずも
短い構成で突拍子なく(でもどこか繋がって)展開、だれず見やすくみられて○。
と、でたらめも配慮されてて、ふーんねこ。
「流れのようなもの」覚え書き
タイトルはパンフから、説明はねこ勝手(しかもかなり不確か)なことをお断り。
1・バカは丘に登れ
全キャラ、客席にメンチきったり、1人上手だったり、とりどりに大騒ぎ。
2・キャベツと脳味噌の関係
ライフル男、ボッサリした眼鏡君にキャベツみせ。これはお前の脳、俺はここに
立て籠もっている宣言。半信半疑の眼鏡君はキャベツにジャックインした種々音を
聞かされ、悶絶。
3・キャベツとソースの関係
便器もった男の説教。ちゃぶ台に生キャベツ千切りの山、揚げたトンカツをのせて
生ソースを垂らす。眼鏡男ぼーぜんとしつつ、促されてトンカツを食らう。
4・ソースと泡の関係
生ソースを眼鏡男の頭に垂らす。これがよく泡だつ、ソースシャンプー。ソース
だよ〜♪と歌いながら、体に電飾光らせる便器説教男。
5・ズバッと本質
海パンにヘルメットの脱力男。ずばっと本質を見極めろよ！！と客席にゆるく言い
放つ。
6・立籠り男の献金
ライフル男、寄付50円をお願いしますと客席に献金袋を回す。歌いながら待つ。
天秤棒をかついだ男が現れて、客席にポケットティッシュをぶちまける。
7・献金返金
献金は100円集まる。献金してくれた2人に返す。
8・イズミ
髪を洗う眼鏡男と、便座をもって鉢巻きした男。便所を粗末にするなと説教、
便座を眼鏡男に売る。さらに「免罪符」と書かれたふんどしをマルチンルターどうの
こうといいながら、売る。
9・愛してるパカ
（ヘルメット男だっけ）出て倒れる。
10・自由な暮し
老人が自由を享受（なんだっけ？）。
11・わらじをパクッと
北斎の赤富士背景。ヘルメット男がそのままの姿でお宮、眼鏡男が学生服衣裳に
着替えて貫一。
12・汽車熱海行き
たくあんを食らう男が現れる。たくあんを股間からでろん、わらじを口にぱくん。
マルチンルター・免罪符と呼ばわる。みなでチョップを繰り出しながらダンス。
13・金色夜叉
歌いながら金色夜叉を語る。つけうち、合いの手をいれて歌舞伎がかり。案山子女
の頭はキャベツ。
14・黒い山羊
懐中電灯で犬を探す。照らされてまぶしい客席。イラスト紙芝居。ブラックキャン
サーの恐怖？。お客に目を閉じてもらい、リアルな暗転を体験してもらう。
15 ハトを殺してもらう
キャベツを枕に寝ている眼鏡男。みつけたライフル男が起こす。持ち逃げした献金
を返せ。そこにアンニュイな女、ハトを撃ってとせがむ。
16・柄っぽい生活
歩き疲れて眼鏡男は泣く。頑張れと？蛇のクイズ。
17・道祖神と男
なんででも食べる道祖神が紹介され。ライフル男に絡む頭のゆるい男。
18・蛾
眼鏡男は素振りをする男と出会う。蛾を追っているという。
19・ハブとマムシのクイズ
眼鏡男はハブとまむしのどっちが強いと悩む、泣く、やがて踊り狂う。
20・ぱんちょちょ二千万年楽団
眼鏡男はごほうびをもらう。ぱんちょちょ楽団に誘われる。
21・待ちぼうけ
捨てた母の繰り言。ライフル男＝息子のこと。ライフル男いわくおつな話？になる。
なんとかやぐらで男を引っかけた話。
22・二千万年楽団遠征
東北弁でのシェイクスピア キャラ劇。眼鏡男乱入。
23・どんぶり王国
ライフル男と母？は牛丼を食う。母は蠅をからどんぶりに閉じこめる。蠅の王国を
つくって行くつもりらしい。
24・赤ヘルス
ヘルメット男の股間に手を当てる男2人。悶えるヘルメット。
25・メガネ飛ぶ
楽団と足を引きづる眼鏡男。危険で足手まとい。彼を叩くと眼鏡が飛んでしまう。
彼をどこにも行けなくするのも親心。
26・ボラか
釣りをする女子高生。眼鏡男が釣られ、ボラかよと逃がされる。以下、眼鏡男は
ボラと呼ばれることに。
27・蠅性の婬
まだ、ライフル男を引き留める女。自分を蠅呼ばわり＝蠅性の女、つれない男に
怨み節、でも好き。腐ったバナナを食べては、呪ってやる！、でも美味い！。
28・早ボラ物語
くちゅくちゅと語る女、早口でいままでのあらすじ。
29・ボラ〜総会に向かうカモ
眼鏡男転じてボラ、さ迷う。みなにボラ呼ばわりされる。
30・蠅みたいになってしまった人生
腹が減って、しかたがない蠅性の女。客席(仕込み)からバナナをもらう、でも
腐ってないと文句、でも食べる。
31・トンデキタ
ライフル男の前を、ネギをしょったヘルメット男。急がないと総会に遅刻して
しまうらしい。
32・キャベツ仙人
ボラとよばれる眼鏡男がくる。落としたキャベツをテキ屋風の男（だっけ）にまた
もらう。
33・鴨と家に帰ろう
ネギをしょったヘルメット男と、ボラと呼ばれる眼鏡男。フランクザッパに似ている。
34・ボラじやなくてなまず
35・はちはしあわせだ
男2人はさ迷うところをライフル男にみつかる。キャベツと献金返せと迫られ。
ヘルメット男の乳首を触って、喜ばしてしまう。
36・魔法・ネギで殴り合う
ヘルメット男とボラと呼ばれる男。ライフル男と生ネギの投げ合い。舞台一面、ネギ。
37・味噌汁
放心状態のボラと呼ばれる眼鏡男とヘルメット男。眼鏡男はちゃぶ台で味噌汁を飲む。
帰ろうと、素になった風の蠅性の女と連れだって、客席から出口へ向かう。ヘル
メット男はぼっさり。
もらった新聞紙袋には煎餅とキャラメル
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