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 Dance Asia Kick Off Program コンテンポラリーダンス・イン・アジアVol.1
「Encounter: ジェコ・シオンポとディック・ウォン」

 @森下 森下スタジオBスタジオ(2008/9/19-21 3ステージ)
 http://www.saison.or.jp/studio/
  ショーイング2000円 20s,21m トークセッションあり
 トーク・セッション1 1500円(軽食・ドリンク付)
 トーク・セッション2 1000円(ドリンク付)
  @大阪西長堀 細野ビルヂング 10/4-5 2ステージ

 <ショーイング・スタッフ>舞台進行:横堀ふみ 照明:横福敦子 音響:石田陽介
  照明監修:中山奈美 <トーク・セッション1>モデレーター:武藤大祐
 <トーク・セッション2>モデレーター:後藤美紀子 通訳:川口隆夫、中有希
 宣伝美術:升田学 映像編集:大澤寅雄 
 企画・製作・運営:Dance Asia(後藤美紀子、武藤大祐、横堀ふみ)
 助成:財団法人セゾン文化財団 後援:社団法人国際演劇協会日本センター
 (UNESCO/ITI)、インドネシア共和国大使館    国際交流基金(ジャパンファウ
 ンデーション) 協力:NPO法人DANCE BOX

 「ikus-Tikus(ネズミ)」(2003年初演)10分
 振付:ジェコ・シオンポ 出演:ジェコ・シオンポ、アジェン・スーライマン

 「he Behind is in Front」(新作初演)9分
 振付:ジェコ・シオンポ 出演:ジェコ・シオンポ、アジェン・スーライマン

 休憩12分

 「Encounter@Tokyo」(新作初演)49分
 コンセプト・演出:ディック・ウォン 出演:ディック・ウォン、捩子ぴじん

 2008/9/19(金)雨 7:37-9:00PM(22/休12/49) 後方中央 客席9割(45人)
 客層:20才代女性、次いで中年男性。ダンス関係者半数?。
 客入れ:開場開演15分前。開場時10人ほど。会場2F、多分パパ・タラフマラの稽古音
 が漏れ聞こえ。長手方向に桟敷1ベンチ1椅子1。折り込みチラシ少々。パンフA4
 3ページ 英語版あり。開演前に横堀ふみさんから企画概要説明3分。カーテンコール
 各1回。終演後ドリンクサービスと交流会あり。

 「ikus-Tikus(ネズミ)」(2003年初演)
 振付:ジェコ・シオンポ 出演:ジェコ・シオンポ、アジェン・スーライマン

 構成。中央。女性にかまおう?、対話しよう?としてる男性。女、マシンガン(振り)
 で速射責め。わお。ユニゾン、横方向の歩行、スピン、細かな手振りなど仕草。
 時折、日常ぶり。上手、矩形のスポット。2人寝る。女の足がマイクと化し、音を出す
 そんな体位で女はあえぐような声。音楽に合わすよう、ボディドラム。後ろ足で背中
 を押したり、さまざなコンタクト。

 キレ、まくりんな動き連綿、捻りとパンチが効いた振付が楽しい。出会いと進展の
 物語性ありそう?。無理してへん?な姿勢、ゼンマイがはじ切れるよな超高速の動き
 には筋肉痛めないの?と入らぬ心配。とりわけ、アジェン嬢が驚異。丁々発止とは
 彼らのためにな、ハイレスポンス。マシンガントークならぬ、マシンガン・ダンス
 バトル。連射、速射。えらく鋭くも、常にユーモアを忘れず、芝居めいたやりとりを
 して愉快。足りない位のすごい10分間

 「he Behind is in Front」(新作初演)
 振付:ジェコ・シオンポ 出演:ジェコ・シオンポ、アジェン・スーライマン

 構成。暗転、クラップとコーラス、パプア伝統音楽?。上手、ラジカセをもち、
 股間にペニスキャップをつけた半裸装束の男。なにやらごそごそ仕草、客電がつくと
 ワオと驚き。原始の人?。歩行。ラジカセからマイケルジャクソンに喜々。ぶつぶつ
 言っているところに、下手から紫ワンピの女。男は話しかけ、ラジカセのイルミネー
 ションを点けてみせて気をひこうとしたり。2人デュオ。女はなんか動物歩行めき。
 男は女にかまう、対話しようと追従。逆に刺激仕草を与えて、女の仕草をフィード
 バック。エスニックなダンス音楽まじりに、リズミカルにユニゾンと反応しあい。

 種々アイデアと、鋭くも自在柔軟な動きが目白押し。伝統と風土、現在の自分の有様
 を確かめるなテーマかしらん。前半のあれこれ小芝居、後半の感応しあうデュオとも
 ひねりとユーモアを忘れず。興味津々とみるねこ。

 「Encounter@Tokyo」(新作初演)
 コンセプト・演出:ディック・ウォン 出演:ディック・ウォン、捩子ぴじん

 構成。坊主頭の若い男性ポートレートを壁に立てかけ。写真=捩子ぴじんの「ビジン」
 についてのネット検索の結果とか、ディック・ウォンのコメント。同様にディック・
 ウォンについて、びじんのイメージ語り。元新聞記者の経歴から恋人の父を重ね、
 思いも寄らぬイメージをもったなど。

 2人のソロ、自身の振りと相手の振りを相互で踊ってみる。2人で新しい振付決め。
 相手の振りがイメージにあっていれば「YES」で振付バトンタッチ。合わないと
 何度もトライ。決まった振りを2人でユニゾン。次いで、どんな風にやってほしいか
 を相互でリクエスト。びじんからはダンサーシリーズ。ジェコ・シオンポ、大野一雄
 、胡錦涛(お客もフォローすれど、ウォンわからずパス)、母親。ウォンからは、
 チキン、ストリップショー、意地悪な笑顔 で踊る。2人、ラジオ番組(フレッツ光
 CM、なんか講座番組)にあわせて、踊る。相手のポートレートにペイント。首を
 傾げるのは主に、ウォン。

 出会いは偶然、印象は結構必然な、いがぐり頭2人の創作過程パフォーマンス。
 細長い手足を活かし、人間ばなれ(人形めき)した動きが独特の捩子ぴじん。これも
 細身も、コントロールされた動きに強かさを感じさせるディック・ウォン。さっぱり
 した茶目っ気とクールな批評眼は共通かな?な2人が、真剣に遊ぶ一時。クスクス
 笑い絶えず、やってくれちゃうあれこれを楽しみねこ。

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