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 ダンスシアター他動式「いつかの休日」

 @神楽坂 セッションハウス(2008/12/6-7 3ステージ)
 http://www.session-house.net/
 全自由 前売3500円 当日3800円 学生3000円

 振付:伊藤多恵 音楽・詩:港大尋(ソシエテ・コントル・レタ
 振付助手:公門美佳 照明:若尾美穂 衣裳:タカハシ佳 舞台監督:伊達麻衣子
 チラシデザイン:西山昭彦 制作:笠久美 主催:ダンスシアター他動式
 助成:芸術文化振興基金 http://www.tado-shiki.net/
 出演:
 ダンス 黒沢美香(6s,7)、吉澤恵、千葉真由美、松本大樹、松原佐紀子
 役者  新井純
 音楽  港大尋(コントラバス)、大村太一郎(パーカッション)、
     開発彩子(パーカッション)、佐藤菜穂子(パーカッション)

 2008/12/6(土)晴 7:05-8:31PM(1'25)前方上手 客席超満員(120?人)
 客層:子供連れから初老夫婦まで幅広く。女性過半数。
 客入れ:正面 桟敷とベンチ4列、後方椅子5列。脇に椅子2,3列。桟敷はぎゅう
 ぎゅう体育座り。いずれも正面が見易し。空席誘導随時あり。折り込みチラシ
 それなり パンフ B5 3ページ 挨拶、スタッフ、出演者プロフィールと休日の
 想い出。物販。出演者CD。 カーテンコール1回。

 演劇ファンにも馴染みの伊藤多恵プロデュースユニット、第二回公演。
 舞台。青空に塗られたベンチ1、上手にコントラバスとパーカッションのバンド
 スペース。

 構成。「クリーミィでバラエティな休日」をテーマにした、花柄ワンピとモノトーン
 衣裳のダンサーと、語り歌う女優のダンスシアター。

 コーディネイトのよいブーケのよな心地好い多彩さ。朗読、歌、ダンス、映像が
 「クリーミィでバラエティ」に心地良くミックスアップ。言葉と発音、音とリズム、
 具象とイメージ達が妥協せず、対等に協調するセッションというのか。ちょっとした
 魔法に掛かった気分でうれしく楽しくみるねこ。

 大ベテラン女優・新井純のきれいで歯切れのいい声にほ〜。ぐい飲みと金魚の不思議
 な官能小説の朗読も素敵。黒沢美香は、青空一人きりな孤独を淋しがらずにきちんと
 現して流石。長躯なダンサー、モデル体型と動きの男女ダンサーがかっこよく、心地
 良し。

・会場外からパーカッションが漏れ聞こえ。
・黒沢美香ソロ 空色ワンピ 両手を横腹にあて静止、ほどけて回転。
・女2男1 女は花柄ワンピ、男はモノクロームの上下。スイングするリズムに乗って
 ダンス

・新井純の歌 彼女の衣裳も空色。「まさかの休日」♪。なんでもありの休日を朗らか
 に歌う(全歌詞下記)。傍らで黒沢は泳ぐように歩行。
 「まさかの休日」
 もしも柿ピーの柿が本物の柿だったら?
 もしも亀の子たわしが本当の亀の子だったら?
 毎日ハッピィ
 もしも文化シャッターから文化が奪われてしまったら!
 もしも大阪府知事が去勢されてしまったとしたら!
 だけど けれど ミソも クソもなあい
 きょうはお休みの日
 ドリーミーなバラエティの日
 空虚でゴージャスで
 刹那的で快楽主義的
 降って沸いたでっち上げの日

・ビデオ カサブランカ。男女が吹き替え、でも出鱈目。カレーライスはどう?>
 いいね! 等食べ物づくしの往復問答。

・ラテン♪ 女2男1 回転 くねくねとした動き連綿 時折男女の関係性。
・ボブヘアの女ソロ。見上げて掴もうと手を伸ばす。ベンチにすわる。女2 後ろ手で
 踊る。

・新井純の朗読 古色をつけるため池に放り込まれたぐい飲みと金魚の恋愛模様。官能
 小説ばり、とってもシュール。背景の映像は金魚な朱の絵の具とか、争いの場では
 生イカとか。ボブヘアの女1が終始独楽のよう回り、踊り。 太鼓隊3人が入れ
 替わり中央、タムタム音に乗り踊る。

・無音 女1自らを抱くような仕草混じり。突然、柱で倒立。男ソロ。どこか拳法めい
 たデュオ。女は男の背後につき、離れ。男はリフトなどバレエめき。女は別れたそう
 な仕草。向かい合い、男の方に女はもたれて退場。
・ボブヘアの女ソロ。震えながら横断。

・新井純の歌。肉まんの薄皮で包まれた世界を歌う。パニックは午後の夢であるとか。
 薄皮と腕をつまんだり。背景にダンサー3人、くねくね。

・ブルーの一面。黒沢、起立。コントラバスが弾くソロ音楽。手を延べ、回り。片手を
 かざす。引かれるようにして動き、公転。女1参加。前後にユニゾン。手を横に
 広げ、歩行。黒沢、自転、揺れる。スカートをたくし上げ、静止。

・新井純の歌。踊れ、踊りたいとき、踊れば…と活用歌詞。黒沢は静止したまま。
 ワルツのリズムに乗り、女3ユニゾン。
・黒沢、居残り。バンドは賑やかに演奏。女2人と黒沢でトリオ。コーヒールンバ♪。
 手を横にして自転。

・無音。新井純の紙芝居。朱、群青などおぼろに塗られた印象画をみせては床に落とし
 ながら語り。黒沢はベンチに座り、手を延べて起ち、小さく座る。上方をあおぎ見て
 起ち。手を回し、腕組み。女1ベンチに座り、震える。黒沢と2人ベンチに座り、
 時折仕草をユニゾン。

・黒沢、上手で1人。女3人男1、スイングのリズムにのり、駆け回る。黒沢が加わり、
 歩行。静止、そのまま溶暗。

・「まさかの休日」♪を新井純が歌いながら、カーテンコール。

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