[ホーム]（ 個別ページができ次第、そちらにリンクします。）
＠東池袋 あうるすぽっと(2009/7/23-28 11ステージ)28追加
http://www.owlspot.jp/
全指定 一般 前売4000円 当日4500円 学生3500円 平日昼3700円
リピーター3000円
作・演出：竹重洋平 音楽：吉川清之 美術：石井強司[劇団文学座]
照明：中山仁(（株）アートプラス) 音響：笠木健司(とんかつ音房)
衣裳：阿部美千代(（株）MIHYプロデュース) 舞台監督：山田和彦
宣伝美術：吉田光彦 制作：水橋千佳子
出演：
[昭和]
山口品由：道喜文生(広島から上京した男）
沢樹くるみ(junction)：道喜加世子（その妻）
中村哲人：野津勉（大家）
河合伸之：沢崎恒義（ヤクザもの）
安藤純 ：梶木陸男（ヤクザもの）
坂田久美子(J.CLIP)：姫乃（ホステス）
川崎清美：ミッキー（ホステス）
染谷恵子：夜子（ホステス）
田村理絵：楓（ホステス）
猿山のぼる(さるしげろっく)：石川夏実（隣家で一人住まい）
市川草太：鴨居欣司（隣家の夫婦）
宮下千恵：鴨居純子（隣家の夫婦）
木村慎一：関根吉臣（青年団）
丹羽隆博(劇団バッコスの祭)：権田三郎（青年団）
大曽根徹：名古俊之（青年団）
[現在]
瀬川新一：道喜文生（老人）
土田卓 ：道喜政彦（その息子）
田仲晶 ：道喜和子（政彦の妻）
小林広実：如月礼（介護ヘルパー）
中村哲人：野津強（大家）
2009/7/27(月)雨 2:08-4:13PM(2'04)後方下手 客席8割(240人)
客層：老若男女幅広く、スーツ客は大丈夫なのか？な平日昼。
客入れ：ロビーで過去公演チラシと舞台写真展示。中央ブロックはまんべんなく
埋まり、両サイド端に空席。誘導随時あり。折り込みチラシそれなり、鉛筆付き。
パンフ 7ページ。長い挨拶、写真付き配役、広告多量が小劇場劇団らしい。
次回公演。3月 新作＠なかのZERO小ホール。 物販。DVD 2800円。
カーテンコール1回1分。
濃い口の物語劇団とか、初見ねこ。昭和題材のシリーズ物再演とか。
舞台。リアルな下町路地、昭和な長屋立て込み。上手板塀内に2階立て BAR蠍座の
看板。下手に格子戸の2軒が並び。軒下に植木鉢いろいろ。奥が主人公夫婦宅。
中央小階段上がって狭い路地に、これも2軒。下手側が大家宅。
お話。60年安保デモに参加せんと、広島から上京した熱血男性。恋人も連れて意気
盛んも、運動は既に沈静化。原爆で両親を失った男性は反米を訴え、社会党委員長
刺殺を聞いて狂喜（安保デモの指導者だったのに？。安保反対なのに右翼賞賛？）。
しかし、親米に傾き、戦争の記憶が薄くなる世間の中で、男性はやけっぱち。働きも
せず、隣接の娼宅へ入りびたり、やがてトンズラ。借金の方に妻は体を売ることに
なってしまう。なんとか完済した頃、男はのほほんと帰ってくる。感謝の念と尽きぬ
愛情から女は夫を責めず、まもなく一子を残し逝ってしまう。現代。母親に辛く当た
った父親を許せなかった子もまた、母親の日記を知り、和解するのだった。
なんてお話は、釈然としないねこ。上記の思想背景ら勘違いだらけで身勝手な夫とか
笑って許してしまう妻の純愛とか、納得できず。いい加減な作劇なら詮方なしと諦め
るけど、熱がこもったウェルメイドな仕上がりなので、うーみねこ。かといって、
ステレオタイプの感動を装う毒気があるわけでなし…。作演出家としての腕前、役者
の充実ぶりは注目に値するので、次回を楽しみにしたいねこ。
[月間一覧］