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＠新宿三丁目 新宿サニーサイドシアター(2011/3/31-4/3 6ステージ)
http://www8.ocn.ne.jp/~sunnyway/
全自由 前売2500円 当日2800円
作：下記 演出：岡部たかし 照明･音響：富所浩一 宣伝美術：岩谷健司
制作：平野里子
出演：
岡部たかし、大地輪子[女王陛下]、本村壮平、岩谷健司
2011/4/2(土)晴 2:06-3:34PM(1'27)中段中央 客席ほぼ満員(45人)
客層：20-30歳代中心、おじさんおばさんちらほら。男女半々。
客入れ：入場時数人、間際に満員。ひな段にベンチ5列。折り込みチラシ少々。
パンフ A5 3ページ。挨拶、プログラム、予定。物販なし。終演後、岡部さん挨拶。
チケット代の一部を寄付するのは…なのでと、募金箱で災害募金を募り。
山内ケンジ＠城山羊の会、ふじきみつ彦 というねこに魅力な作家によるオムニバス
出演者は城山羊の会 常連を中心。
舞台。テーブルと椅子を持ち込み式。
・「つばめ」 作：ふじきみつ彦
お話。肝臓移植のドナーとなってくれた義理の兄・岩谷に恐縮至極な岡部。お礼
なんて商品券とかでいいのよと言われながら、渡したのは事もあろうか、洗剤。
夫婦は顔を強ばらせ、首をかしげながら謝辞。食事でもと誘うと、他人のつくった
食事は食べられないと辞退する岡部。でもキレイな人がつくった食事なら最近食べ
られるようになったと誰に言ってるんだ発言。これには奥さん激怒。取りなす夫・
岩谷に愛の言葉と睦言を約束させてクールダウン。これで収まったかと思ったら、
付き添いできていた岡部の弟（病弱でドナーになれず）が奥さんはキレイ、抱きたい
と暴言吐いたとたん、麻痺。どうも嘘がつけない病気らしい。
ふじきみつ彦先生、最高。無自覚な悪意と毒を惚けた顔で吐きまくり、痺れてしまい
ましたねこ。
・「キル、ミィ。」 作：本村壮平[リブウ ナチュラリ アクティビリ]
お話。3人のディスコミュニケーション会話、終いにねこになる不条理。
??マーク一杯でいたら、リアル作家・本村氏が登場、突然アフタートーク開始。
不条理演劇であり、俳優には感謝、ではどこそこ列の方、質問どうぞ(暗転)。
そんなメタな仕掛けのための不可解な本編であったのかあ、へへん。
・「りんこ」 作：たけだあき
お話。疲れて帰宅した女は女優・りんこ。居候＝分身の女子2人(男優）にあーだ
こーだ言われながらねじ伏せ。岡部と公演の打ち合わせ。女優を参加させたいと
いうと、女優は私だけ、他はいらないなど女王ぶりを発揮。
大地輪子の因業女優ぶりを堪能しましたですねこ。
・「思い出」(事実を元に再構築したフィクション) 作：岡部たかし
お話。傷だらけの岡部。どうも酒の席で岩谷にぼこられたらしい。偶然居合わせた
本村は怪我をさせておいて、上から目線の岩谷の態度が気に入らない。岩谷突然
おばさんとやった話。岡部はもうどうにも憤まんやるかたなく、言うなといわれた
その秘密を本村へばらす。
事実を再構築って、岩谷さんの思いがけないヒールぶりが暴露され。ほよよねこ。
・「いつかの春がそっと横たわる」 作：牧田明宏[明日図鑑]
お話。病院。月から帰還後風土病から盲目となり、入院している男性・本村。
岩谷の尽力である女性と再会するが、女は黙したまま、岩谷にだけ男のことを知ら
ないという。嘆くところに医師がやってきて、こんな所で1人で何をしてるのと。
とホラーに終わったところで、岩谷さんのアフタートークをメタ挿入。酷い世界で
いい恋をしたかと問いたい、というのはオレが言いたいことで、全体はわからない
って、何者だ発言を言い放って終い。酷くって面白いねこ。
・「婚約者」 作：山内ケンジ[城山羊の会]
お話。父子経営の食べ物屋。50歳を過ぎて未婚（で処女)の長女・輪子が爆弾発言。
婚約者を父親と兄に紹介するという。「自由」「若いって最高」と自慢の相手、
ぽつり「人なら30歳」に嫌な予感が走り。連れてきたのは発情期のオラウータン・
岩谷。父親、兄とも当然絶対反対。これに進化していると反駁する長女。ところが
この猿、男女を問わず、犯しながら「イク」と人語を発しつ進化していくという
鬼畜（まあもともと動物だし）。阿鼻叫喚の中、従業員の女の子に気がある長男に
彼女は処女じゃないよと親父さんぽつり、いらぬ波紋を付け加え(苦笑)。
山内ケンジ先生、も最高。ぶっ飛び設定でナチュラル芝居、入らぬ機微や秘密を忍ば
せるくせ者上等ぶりが堪りませんねこ。
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