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＠赤坂見附 赤坂RED/THEATER(2012/1/24-29 9ステージ）
http://www.red-theater.net/
全指定 前売り当日共5000円 1/24プレビュー公演 4000円
作・演出：谷賢一 美術：土岐研一 照明：松本大介 音響：岡田悠
衣裳：横田真理 ヘアメイク：大宝みゆき 演出助手：則岡正昭 舞台監督：棚瀬巧
ドラマトゥルク：野村政之 制作助手：齊藤友紀子 制作：小野塚央
プロデューサー：伊藤達哉 宣伝美術：今城加奈子 宣伝写真： 引地信彦
Web：MONOLITH 制作協力：DULL-COLORED POP 主催：ゴーチ・ブラザーズ
企画：Theatre des Annales ＨＰ：http://www.nudemouse.jp/
出演：
山本亨 ：杜康俊(50代前半、男。)
佐藤みゆき[こゆび侍]：山下沙智(20代中盤、女。)
増田俊樹 ：山下俊哉(20代代前半、男。)
大原研二 ：高見弘毅(30代中盤、男。)
2012/1/29(日)曇 5:05-6:56PM(1'50)後方下手 客席満員(170人)
客層：女性9割以上、ほとんど20歳代？女子。開場時立ち話盛ん。
客入れ：通路に花結構。通常客席、通路補助椅子を数席追加。折り込みチラシ
それなり。パンフ B5 3ページ。挨拶、エミリー・ディキンソンの詩、配役、
スタッフ、予定。物販。デジタルパンフ(DVD)は品切れ。
ゴーチ・ブラザーズ・伊藤達哉が仕掛け、ままごと等ドラマトゥルク担当・
野村政之が組んだ新プロジェクト。俊英・谷賢一作品を出自が異なる４役者で上演。
舞台。闇に囲われた部屋。中央に歪んだビリヤード台、水槽が5パート・40個超が
ぐるり囲み。出入口は下手奥。
お話。記憶も定かでない父の元へ、娘は弟を伴い、母親の遺品を届け、結婚の報告。
だけのはずが弟の運転事故で帰ることができず。脳に受けた損傷がため、恐怖心が
消えた娘は無為で危険な存在となってしまう。異様な好奇心、行動力、そして
むき出しの性欲。弟ととも24時間の監視をしながら、脳科学者である父親は治療が
ため研究を続ける。発表された論文を読み、娘の婚約者はインモラルな行状に
ショックをうけ。などなど、娘と周囲の生活と人生は大きく変わっていく。
心に強く訴えかける骨太の会話劇。脳科学をメインに、科学とロマン、人間の尊厳〜
人間となにかの問いかけをぎゅっと詰め込み。手を動かそうと意志するより先に
脳内では準備が始まっているなど衝撃的な事実に、うーみねこ。
別居していた過去面倒関係の上に、タガが外れた娘と彼女に疲弊していく周囲の
極限状況を加え。いやがおうでも、生身の体と心に直面、せめぎ合うありさまが
浮かばせ。スリリングで傷ましく、ついの裸の心の触れあいに至る、恐怖と幸福感。
を、ライブな役者の熱と匂いをもって描き出して○。
演出は4人を見つめて、一時も目を逸らさず、靜かな迫力を感じさせ。今と過去を
交互に往還して対比、悲劇性を高めて巧み。部屋内の出来事だけで想像にゆだねる
部分はちょっと意地悪も、観劇の味わいまし。
役者。4人4様に魅力的。娘・佐藤みゆき。奔放にまた妖しくも、ストレートに、全身を
駆使しての演技。かつてないんじゃな、120％ぶりが○。父・山本亨。ベテラン俳優
の器の大きさをみせ。仏頂面からこぼれる茶目も魅力。弟・増田俊樹。輝く若さ、
素直さがまばゆいねこ。婚約者・大原研二。瞬発と自制の上等コントロールぶり。
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