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＠仙川 せんがわ劇場(2012/11/24-28 7ステージ)
http://www.sengawa-gekijo.jp/
全自由 前売3500円 当日4000円 学生前売2800円
構成・演出・映像：朝比奈尚行 音楽：朝比奈尚行 今井次郎 鈴木光介
美術：宇佐美とよみ 振付：藤田真砂子 鈴木美奈子 照明：齋藤茂男
音響：島猛 舞台監督：河内哲二郎 荒牧大道 演出助手：稗苗弘基
映像助手：浅場万矢 宣伝美術：黒木麻未（絵） 三行英登（デザイン）
主催：時々自動
出演：
朝比奈尚行、宇佐美とよみ、鈴木光介、砂川佳代子、高橋牧、日高和子、
渡辺直美
客演：浅場万矢、笠原夏樹、坂本洋祐、柴田暦、鈴木美奈子、藤田真砂子、
山本恭子、吉川みのり
2012/11/27(火)晴 8:05-9:17PM(70)最前方 客席満席(100人)
客層：学生〜中高年まで幅広く。女性過半数。
客入れ：開場ちょっと前に受付、整理番号なし、待ち列誘導もなし。開場時20人ほど
ロビーで26日に亡くなられた今井次郎さんとチラシ絵の黒木麻未さんのミニ展示。
通常劇場客席。桟敷1ひな壇に椅子8。前側が見易いと誘導。アナウンスでスモークを
多量に使う断り、安全なので「思いっきり吸ってください」に笑い。携帯電話の電源
は「それぞれにお任せします」と大人ですね扱い。折り込みチラシ少々。
パンフ A5 3ページ。歌詞全文掲載。物販。CD、DVDほか。カーテンコール1回2分。
新シリーズ第一弾、トライアルな公演。
舞台。正面奥にビニールの箱。やがてスモーク充満。
構成。ダンスをいれては短いシーンを連ね。映像の劇団動物会議の次回公演脚本が
盛り込まれたメタ構造らしい。
・箱にスモーク。鈴木さんがホーミー声で唱い。歌詞カードを朝比奈さんがめくり。
舞台スモークで見えず。
・その場走りをする女。左右から投石（本物の石に紐付き）増える。
・鈴木さん、体に牛乳を盛っては、ストローで吸う。
・工作をする。動物仮面がインタビュー，町で取材した声を流して口パク。
・映像 劇団動物会議の事務所。挨拶はカネホシ（金が欲しい）。
・中央の椅子に置いた物を3人に物々交換してもらう。弁当、三味線など。
貯金箱ではまじ悩む。
・映像 劇団動物会議 次回公演の脚本を誰が，演出は誰が。
・敷物にくるまれて運ばれる人達。それぞれ動物がインタビュー。年金で悠々婆さん
コビを受けたくない自称芸術家。
・ぽんぽん飴を捨てると、3人が争って拾う。
・トイレの吸い取り吸盤を腹につけた2人、つけたままいられるか勝負する。
・バレエ ポワントで食べあいをする女子達。
・階級がどうこう話＋バレエ シークエンス。
・札束を拾う、何枚かもらう替わりになにがしか置いていく人達。パンやカップ麺の
麺だけとか。最後はまるごと。
・発話しながらダンス。雲に乗るの〜。カクカクと人形ぶり。
・映像 劇団動物会議
・両袖のバンド居ならび演奏。一歯下駄でダンス。朝比奈さん、上半身裸でシャウト
しならがメインボーカル。
・動物の面をつけた人達は、経済を操っているやから。ボスは赤いドレスの女。
・ニュートン。光には質量があるとイラストつきで解説。
・羊飼いと半裸男の羊。
・バレエ ポワントで風船をもった6人。金貨を…。
・女子椅子ダンス。口パクでインタビューに応える。
・横たわる女の胸を開け、焼肉？スパゲッティ？を食べる2人。
・女を打擲、毒の味噌汁を…。
・振り返る人＋ダンス。
・小さな舞台、カラーの影絵でメメの森（劇団動物会議）。
・自分でボディペイント。サバンナの夕焼け。
・サラダを食べる2人。映像の人形がアップとなり、今井さんへ捧ぐのテロップ。
経済をアートに絡める試み。世知辛い、すべからく唐突で意表をつくあれこれ。
卑近な言葉とシュールでアーティスティックなパフォーマンスが相まって、
ヘンテコ。テーマにそっているだろうそれら、よくわからないが愉快ねこ。
独特唱法の歌は7曲、シニカルだったりの歌詞とも独特でいつもながら楽しむねこ。
アフタートーク 9:20-9:50PM(30) ほぼ居残り
長塚圭史 [阿佐ヶ谷スパイダース]、朝比奈尚行
以下雑ぱくに掲載。
長塚 今井さんのことを開演前に聞いていたのでぐっときて。でも面白かった。
朝比奈 浮標（ぶい）ではヘビーなものを4時間ずっと緊迫感をもってみせて、
相当力量がある演出家だなと。そんな方が今日みたいなものをみてどう？。
長塚 構成の面白さ、楽しめる。どこから作り始めるのか。
朝比奈 最初は映画を上映しようと思った。昔は映像をふんだんに使ったが
映像作家2名がいなくなって、ムービーは使わずスライドだけになっていた。
自分でとったら面白い。貨幣経済が踏む込めないところでやって、それも違和感が
あって考えてみようと。これまで経済の芝居はやっていた。100万で鉛をスーツを
つくって、着ると鉛害でキケンとか。今回、改めてやってみようと。で映画と
お金の話は揃った。映画は日常的、パフォーマンスは神話的世界にしようという、
今回はトライアル。
構造はビデオの劇団の作品に動物が登場する。劇団員は経済に乗っているのと
まるで違う人達。自分も力、経済力がないというか、そもそも興味が無い。
しかし、生きることに一生懸命といえる。白い人は動物、インタビューされて、
気楽に生きているという人達が作品の中にいる、と物語の説明。悲惨な話で
メメちゃんが…（略）…してシバ神になる。楽しいけど、最終的に負けていく
人達。
長塚 説明されるとわかる、感覚的には感じていた。
朝比奈 ライオンにはグルーバル経済に加味したかったが諦めた（客席の笑い声に、
笑ってるけどそうなんだと）時々自動のもっている現実への違和感を入れて
いって、現実と親和性のトライアルをしてみた。
朝比奈 うたのエリアでは、現代音楽から純粋に音楽の楽しさをポップに表現した。
（映像と演劇について）自分達を演劇的バンドと呼んでいるが違和感がある。
バンドとは文字通り束ねることでそれでいいのでは。バンドとして演劇である
必要はない。個人として商品としてではなくやってみる。アナーキーにやってきて
、都市の中の遊びといっていた。
長塚 演劇と映像は難しい。時々自動は心得ている（神話にしているイメージは
どう）勢いづけることになっている。映像が補足やびっくりさせる使い方をされて
いると心配になるときがこれまであった。有機的にかかわる映像がみたい。
演劇は不便さがいい、生でやろうと思う。
朝比奈 演劇と映像はぶつかってもいい。今回はぶつかってはいなくて、同時に
流れている。イメージと身体が共存するのは面白い形。サブリミナルという形を
やってみた。フラッシュするイメージ（ダンスシーン）を体積して一つのイメージ
になるかみたかったが。○○秒で長すぎた。
長塚 突然暗転する。暗転するとき、目をつぶっちゃう。
朝比奈 あれは瞬きといっている。
長塚 あれがうれしい、明かりが入るともう次が始まっている。スモークの使い方が
バカみたい。
朝比奈 時々自動の禁じ手（今は破られているけど）は三つあった。傘を刺す、
スモーク あとなんだっけ（長塚 すごく聞きたい）…ストロボ。理由は安易に
情緒がつくれる、体がぎりぎりまでノイズがでるまで禁欲的でいろ形でやって
いた。
長塚 スモークの量が多くてバカみたい。
朝比奈 試行錯誤があって。参考にした海外演劇の話。最初に考えたのは劇場に
入ったら真っ白で見えない。ある程度キャパシティを越えた過剰感を出した
かった。
長塚 投げたのは石は本物？。普通しないよ、劇場が壊れる。自分は好きだけど。
朝比奈 最初は走っている子から蜂蜜を掛けてくれといわれた。それはポワントも
濡れるしとやめた。
朝比奈 みんな動物で、走る女はダチョウ。浩介はきりん。なりきっているけど、
動物だとわかないようにと、稽古に一番時間をかけた。
長塚 それは（見えないから）成功していると思います。
朝比奈 作品の面白さは舞台ではなく、そちら（観客）側にしかないんですよ。
立ち上がってくるものです（という話を細かく語り。）これからも戯曲の
芝居はやるつもりはありません（キッパリ）。
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