＠末広町 3331 Arts Chiyoda B104スタジオ(2014/7/9ｰ13
7ステージ）
http://www.3331.jp/
全自由 前売3000円 当日3200円
構成演出：テニスコート 作：テニスコート、今田健太郎
美術＋衣装：heso 照明：藤咲美幸 撮影：赤羽佑樹
制作：市川舞
出演：
テニスコート（神谷圭介、小出圭祐、吉田正幸）、山口智子[東京乾電池]、
今田健太郎、宇都宮五月
2014/07/13(日)曇 5:07-6:08PM(60)正面後方 客席満席(80人)
客層：20-30才代中心。美大出身か関係かというオシャレな人結構。
客入れ：整理券配布、開場時数人。三方囲み。前方と正面最後尾 風呂椅子、
ひな壇に椅子2列。空席誘導随時あり。パンフ ゴミ屑然と丸まられ、しわくちゃの
B5 1枚を読む趣向。次回公演未掲載。物販。トートバッグ1500円。
カーテンコール1回1分
久々本公演。
舞台。白の一面、中央に水色シート。足だけ白塗り・白木のテーブルセット。
構成。必要性がないと休止になったぎょう虫検査。検査用セロファン製造会社の
社員に広がる波紋、休止中止と一部で沸く世論、明らかになる検査の真の目的。
そんなことは露知らぬ人達に巻き起こるトラブル。などコントな芝居オムニバス。
・ウスイ式ぎょう虫セロファン製造会社。促販イベントのギリシャ悲劇風小芝居に
社員達は熱がこもる。検査が休止に、自分らはクビと言いだせない主任。
・美容師の父(山口)の仕事を社会見学する息子。お客さんに失礼な正直発言が止まら
ない、諫める父は取り繕うともしない。お客さんは動揺しまくり。
・仁義を尊ぶが荒くれ舎弟の始末をつけようと、「ほとぼり」を即物的に冷まそうと
する兄貴。ヤ○ザに似合わぬ、しかもどーでもいい諸事が気になって、疎かに
なりがちで。
・ギョウ虫検査休止の是非を朝まで討論番組。理論的に、穏やかに、ＩＴ専門家と
して、心理面から、どこかで見たようなプレゼンター。全員同意見なのに馬耳
東風、不毛な議論のための議論が白熱する。
・サッカー部へ新人。実は彼は未来人、マネージャーは秘密を知られないよう、
電脳ラインダンスで意思疎通を図るが、傍目に変な踊りにしかみえない。
・ぎょう虫検査セロファン製造会社。検査が続いた謎、休止に明らかにされる真の
目的。記憶の中で勝手に展開するセロファンイメージ群。客席に本物のセロファン
を配布。
素敵にナンセンス、楽しくてしょうがないねこ。真顔でもっともそうに交わすけど
意味が無い、あるいは無自覚に（？）悪意が込められ。ぎょう虫検査休止を巡る
大激論の風刺、不毛さは呆れる面白さ。ブルースカイ＠猫にゃー以来じゃないかと
いう。役者はナンセンスさを増長する熱のこめ方あるいは醒め方として巧いところ。