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＠下北沢 ザ・スズナリ(2014/11/07-16 15ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 4900円 前半割引4500円
作：福原充則[ピチチ5] 演出：木野花 美術：片平圭衣子
照明：宮野和夫、林美保 音響：内藤勝博 衣裳：坂東智代
演出助手：山本夕力、柏木俊彦 舞台監督：福渾諭志、竹井祐樹
プロデューサー：岩間多佳子 劇中歌作曲：西山宏幸
口笛作曲：波多野敦子 口笛奏者：竹内順平 振付：木皮成 衣裳製作：横田裕二
演出部：小見山実侑、桂川裕行 宜伝美術：東學(一八八)
制作：高比良理恵、北洋芙未子 制作協カ：ジェイ.クリップ
企画・製作：月影番外地 主催：月影番外地、サンライズプロモーション東京
出演：
高田聖子[劇団☆新感線] ：木枯吹子、売り子の女
粟根まこと[劇団☆新感線]：木枯日出男
竹井亮介[親族代表] ：大仁田徳助、、母、バンドの男3、口笛族の男1、TUTAYAの店長
植田裕一 ：堀内光一朗、バンドの男１、口笛族の男2、TSUTAYAの兵士
田村健太郎：山科忠夫、青年、警官、バンドの男2、ゲオの兵士、若社長
2014/11/12(水)晴 7:12-9:19PM(2'05)前方下手 客席超満員(150?人)
客層：20-30才代中心、女性8，9割。
客入れ：平床2列、通路、ひな壇10列にパイプ椅子。通路は中央1本なので早め入場が
吉。通路に当日券?客15人ほど。折り込みチラシ厚め。パンフ A5 3ページ。
物販なし。カーテンコール2回1分。
魅力的な作演出、出演者の組み合わせでの高田聖子アナザーサイド公演。
舞台。正面に混色の崖、フローリングの床、袖に木造のスリット壁。取り払われると
異世界が出現。
お話。慎ましく暮らす夫婦。ある日妻が失踪したが、彼女はこの世にいるはずのない
人間だった。謎めいた「口笛族」の女と、彼女を探す中年男のラビリンス。
もう最高、この世に福原充則と唐十郎がいればいいやと思うほどに好きねこ。
孤独発のコンプレックスや変態性が極まってのロマンティズム、その発露が止まら
ない。ネガティブな偏愛を語る美しい名台詞の数々、まるで闇の中で輝く花のよう。
後ろ向きなのが過ぎて、明るく開放的という逆説の面白さ。寂しい物語なのに、
こんなにも娯楽作。演出の木野花と相性良好。今時珍しく素晴らしいロマンチック
不条理劇。唐先生に見ていただきたいなあねこ。
役者。前向きな後ろ向き思想、刻むようにストイック演じた中年男、粟根まこと◎。
ほの暗い部分の演技が今回も溜まらない、謎めき女、高田聖子。愛すべきバカぶりが
いい脇役陣。根拠のない高飛車ぶり、田村健太郎○。