＠下北沢・駅前劇場（2020/07/31-08/10 10ステージ)
全指定 前売4300円 U25 3800円 ライブ配信あり
脚本：古川 健［劇団チョコレートケーキ］
演出：日澤雄介［劇団チョコレートケーキ］
舞台美術：長田佳代子 照明：松本大介（松本デザイン室）
音響：佐藤こうじ(Sugar Sound)／香田泉(零‘s Record) 衣装：藤田 友
演出助手：桒原秀一 舞台監督：本郷剛史／小川陽子 宣伝美術：R-design
写真：池村隆司 撮影：神之門 隆広（tran.cs）
制作：菅野佐知子「劇団チョコレートケーキ］
企画・製作：一般社団法人 劇団チョコレートケーキ
出演：
林竜三 ：松井石根 まついいわね（陸軍大将）
渡漫りょう ：田村明政 たむらあきまさ（松井の私設秘書）
青木柳葉魚[タテヨコ企画] ：飯沼守 いいぬままもる（陸軍少将）
近藤フク[ペンギンプルペイルパイルズ]：武藤章 むとうあきら（陸軍大佐）
原口健太郎[劇団桟敷童子] ：柳川平助 やながわへいすけ（陸軍中将）
今里真[ファザーズコーポレーション]：中島今朝吾 なかしまけさご（陸軍中将）
岡本篤[劇団チョコレートケーキ] ：中山勝聖なかやましょうせい（巣鴨プリズン教悔師）
西尾友樹[劇団チョコレートケーキ] ：上室亮一 かみむろりょういち（東京裁判日本人弁護士）
浅井伸治[劇団チョコレートケーキ] 声
2020/08/01(土)晴 2:05-4:26PM(2'20)中段上手より 客席満員(70人)
客層：3世代、男性過半数。
客入れ：感染対策。検温、手消毒、足マットを間隔をあけて。ビニール越し受付。
1席ずつ空けて8列、距離を置いた上、最前2列はフェイスシールド着用。
保護シール剥がし～付け方まで丁寧な個別対応あり。アンケート用紙に連絡先の
記入依頼あり。折り込みチラシそれなり。パンフ B5 3ページと、用語解説5ページ。
カーテンコール1回。
感染対策を施し、観客を入れての公演。ライブ配信は定点カメラと、役者カメラの
2バージョンあり。
舞台。晒された木のデッキ。中央にちゃぶ台、後捨てられた衣服に替わり。
正面に青みがかった石壁。上手に椅子、下手に机、いずれも本が平積みにされ。
お話。南京事件の首謀者として裁かれた陸軍大将・松井石根を中心にして描く、
心理劇。
歴史の大事だが刺さること多々あり。取るべき責任を巡り、特別なこととと思わせ
ない、普遍の問いかけあり。事件は出来事と数値ではなく、生きた人間の証である
心と行為が形になったものと改めて思い知らされ。コロナ禍の諸事もそうだなと。
高い理想、潔癖な軍規がありながら、なぜ蛮行に到ったのかを現場と記録から
考察。併せて、松井石根の悲劇を描く。シンプルで腑に落ちる、分かり易すぎて
恐ろしい、人の愚かさと傲慢という弱さ。
役者好演。そんな人がそんな風にしている劇的リアルを案配良く。視線交換ら
アンサンブルも上々。
題材にしては生臭さはないが、漏れる本水と朽ちた衣服、そして壁美術で想像力を
喚起。広く、また観た者により深く、よく訴えかけるものとし。
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