＠下北沢 ザ・スズナリ（2021/08/11-29 12+11ステージ）
全指定 一般4000円 学生3000円 コロナ支援チケット8000円
＠大阪 in→dependent theatre 2nd 9/1-5 ステージ)
作・演出：谷賢一 脚本監修：北村紗衣 医療監修：稲田美紀（医師）
美術：土岐研一 照明：松本大介 音響：清水麻理子 衣裳：及川千春
舞台監督：竹井祐樹（StageDoctor Co.Ltd.）配信映像監督：松澤延拓、神之門隆広
照明操作：和田東史子 舞台監督助手：澤田万里子
宣伝美術：平崎絵理 制作助手：佐野七海、柿木初美（東京公演）、
竹内桃子（大阪公演） 制作：小野塚 央
助成：芸術文化振興基金 協力：城崎国際アートセンター（豊岡市）
主催：合同会社 DULL-COLORED POP
出演（男女逆転 Ａ／Ｂキャスト）：
一場 冨永さくら／内田倭史：アイダ・アイ／アオキ・アキト
（二場は上演時には削除とのこと。）
三場 湯舟すぴか／宮地洸成：エモト・エリカ／エモト・エイシ
渡逞りょう・東谷英人／倉橋愛実・李そじん：スーツの男１・２
四場 大内彩加、岸田研二：マキハラ・マキ／マキハラ・マサト
李そじん、倉橋愛実、冨永さくら、木下祐子／
東谷英人、渡逞りょう、内田倭史、塚越健一：ファミレスにいる女Ａ〜Ｄ
東谷英人／李そじん ：Ａ子の子供・エイトくん
内田倭史／冨永さくら：ファミレスの店員
塚越健一／木下祐子 ：義母
渡逞りょう／倉橋愛実：実母
五場 倉橋愛実／渡逞りょう：ミナト・ミナミ／ミナミ・ミナト：
宮地洸成／湯舟すぴか：店員
湯舟すぴか／宮地洸成：ご婦人
六場 李そじん／東谷英人：妻／夫
七場 木下祐子／塚越健一：ハルナ・パルコ／ハルナ・ハルカ
八場 冨永さくら／内田倭史：アイダ・アサコ／アイダ・アキオ
李そじん、大内彩加、倉橋愛実、湯舟すぴか、木下祐子／
東谷英人、岸田研二、渡逞りょう、宮地洸成、塚越健一：浴衣の女・甲乙丙丁戊
東谷英人、岸田研二、渡逞りょう、宮地洸成、塚越健一／
李そじん、大内彩加、倉橋愛実、湯舟すぴか、木下祐子：煙草を吸う男・甲乙丙丁戊
九場 出演者全員
2021/08/16（月）曇 7:03-9:00PM（1'57)中段下手 客席9割(90人)
客層：20-30才代中心。女性過半数。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり、連絡先登録。
全椅子、千鳥配置9列＋最後尾ベンチ。当日パンフ A4 4ページ。
物販。パンフ、上演台本。カーテンコール1回（のみ）後規制退場。
「異なる性/生を想像する」をテーマに、男女逆転キャスト上演。今回は逆転の
Bキャスト。
舞台。優しいベージュ色合いの病院待合室。客入れ時に病院ジオラマと背景に
青空投影。小窓を配した正面壁には場面毎夫婦の踏み込んだプロフィール投影。
お話。出産にまつわるオムニバス。取材、インタビューによるほぼ全て事実に
基づく内容とのこと。広く年齢層、境遇に響く構成がされ。
事は夫婦、男女、個としての「幸福と悲劇」(台詞）に踏み込んでいく。厳しい
現実との苦闘の数々に若い人達は大変と、谷作品でしばしば感じること新たに。
孤独、1人でまた2人だけの袋小路、「ねばならない」から逃れられない、未来が
見えたと思いこむこと。瓶詰め地獄の一〜四場を経て、想像力と対話で開く五〜六場
は現実が地獄と知られても明るさと救いを感じさせ。七場の断ち切れない後悔はまじ
刺さる。そんな辛い現実から夢のラストは、医療と意識の進歩へ託す本舞台の想いが
溢れて胸打たれるねこ。役者陣は細やかかつ闊達な演技で、登場人物の個性と
生き方をよく伝え。男女逆転で、性差を超えて人となりがよく見えたよな印象あり。
逆の逆もあったりで面白く、一興。
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