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＠新長田 ArtTheater dB KOBE(2022/01/07-08 3ステージ)
全自由 前売4000円 割引（長田区民・U25・障がい者・介護者・高齢者（65歳以上）
2500円 小中学生1000円 当日券各500円増し
文化庁委託事業「令和３年度障害者による文化芸術活動推進事業(文化芸術による
共生社会の推進を含む)」 主催：NPO法人DANCE BOX、文化庁
助成：神戸市(KOBEアート緊急支援事業(舞台芸術施設支援)
企画制作：NPO法人DANCE BOX
1.「不条理の天使」(1995年初演)
振付：矢崎悠悟(元ヤザキタケシ) 出演：北村成美
2.「i.d.」(2000年初演)
振付：北村成美 出演：矢崎悠悟
休憩
3.「ランランラン」(新作)
演出・振付・出演：矢崎悠悟、北村成美 音制作：和田真也、矢崎悠悟、北村成美
舞台監督：小林勇陽 照明：三浦あさ子、青山愛、茂木紀恵、森田智子
音響：和田真也 舞台助手：太田祐輔 宣伝美術：升田学 宣伝写真：岩本順平
2022/01/08（土）晴 2:01-3:34PM（39/休19/33）最前方 客席ほぼ満員（40人）
客層:２世代、女性過半数。
客入れ:感染対策。手指消毒。開場時十数人。客席は高床雛壇に椅子5列。
当日パンフ。A5 4ページ。カーテンコール2回。
オリジナル以外のダンサーでの再演企画リバイバル、最新。関西コンテポラリー
ダンスのベテラン 矢崎悠悟、北村成美の過去作品交換と、新作デュオを上演。
「不条理の天使」16分
構成。グレゴリオ聖歌、即トム・ウェイツ ライクなアバンギャルドポップ。
椅子にスーツの男。パソコン仕事/食事らいずれも意欲旺盛。花まで食べる悪食で
次々欲望を叶えていくが。
マイムとダンスを闊達な動き、豊かな表情で。加速する狂ったような欲望と突然の
終わりに驚かされ。悲劇的も爆発する生のありさまが素敵。
「i.d.」22分
構成。ケツをまくり、怒り、疾走する。とはいえ珈琲で一休み、時折現れる「影」は
自分の身の丈を知らしめてくれる。
つば付き帽子、キャミソール、スカートとも黒一色。もう健気懸命、60前・矢崎悠悟
がそのまま。疲弊していきながら、再起せんとする姿が胸を打ち。投影される影映像は
ヒーロー然と凛々しくて対比が痛ましくもエールとなる感。
「ランランラン」
構成。1人ずつ～2人でランニング。時々後ろ走り。しながら対話あれこれ。
ランニングはクールダウン、大事とか。北村さん、家での稽古場は洗面所でとか、
新しいリノリウムが気持ちいいと頬ずり、体スリスリ、正面スクリーンに張り付き
移動、ざらざらがいいとか、天井を見上げてライトが好き！とか。リズム音入って、
それぞれのソロ～デュオ。バラバラに動いて、一瞬ユニゾン。照明を落として床に
一条の明かりで幻想味。コンタクトダンス。離れて、しだい体を開いていくよに。
無音。再びランニング、一緒に走るのは楽しい！。
ルールは決めて、ノンストップでインプロ。踊り続ける2人の身体をリラックスして
眺め、楽しむねこ。北村さんは変わらず、一連の動きが活き活き、フォルムが美しい。
やっぱりしげやんが好きねこ。
アフタートーク 3:40-3:59PM（19）3割居残り
矢崎悠悟、北村成美 聞き手 大谷燠(NPO法人 DANCE BOX）
（運動量が多い）矢崎 「i.d.」は29才の時の作品（北村 バリバリ動きたくて
しかたがない、年30公演やっていた頃。）60前の男には無茶。
（最初作ったときのこと）矢崎 「不条理の天使」死の恐怖にとりつかれていた
（後で病名を知る）。1995年で前年にローラン・プティが最後に首を吊る作品
「若者と死」を観たり、チャッブリンの靴を食べる映画「黄金狂時代」に
影響された。音楽はアルチュール・アッシュ（大谷 トム・ウェイツかと）。
ノリで1週間で作った。
北村「i.d.」も一週間。多人数の振付ばかりしていた。グループが解散となったが
公演をやることは決まっていた、自分の葬式だと思ってソロでやることに。
最初は踊らないとも思っていたが改めて猛烈に稽古した。影（の投影）はパソコン
なんてなく、男性ダンサーに後ろで一緒に踊ってもらった。憧れの対象として
対比して見てもらうことができた。
（それぞれリバイバル上演）矢崎。いつの間にか大きな企画になった。
北村 矢崎さんの背中を見てやってきた。先輩の通りに自分も挑戦したいと。
学び直す機会で、財産になる。黒沢美香さんのラベンダーの凄さ、まだたどり
着けないこと。
（やってみてどうか）北村 矢崎さん、森山未來さんがやられていたり、
プレッシャーしかない。最後は死で終わるが、逆に生のエネルギーをもらえる。
まだまだ踊りたい。（大谷 矢崎さんは男の色気があったが、しげやんは中性的な
魅力があった。）
矢崎。精一杯。影は自分の影で助かった。自由にできた。沼から上がって生き直す
人生を感じる。今日も泣きながら踊っていた。（大谷 再演によって作品が豊かに
なっていくこと。）
（「ランランラン」）北村 最初に言い出したのは矢崎さん。
矢崎。しげやんが走っている姿が浮かんだのが最初。
北村。2人だし、グラン パ・ド・ドゥをやろうかといったが止めて。構成は
決めないけど、ルールはきっちり決めて。2人ともセンターを取りたがるけど
止めようとか。
観客から質問。矢崎さん、忍者の訓練を始めたと聞いたが、なぜ。
矢崎 舞踏家で70、80才で踊られているが、自分も踊り続けるため、挑戦して
いきたい。
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