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 月影番外地その7「暮らしなずむばかりで」

 @下北沢 ザ・スズナリ(2023/01/18-29 15ステージ)
 全指定6000円

 作:福原充則[ ピチチ5]  演出:木野 花
 美術:片平圭衣子 照明:宮野和夫、林 美保 音響:内藤勝博 衣裳:坂東智代
 演出助手:山本タカ 舞台監督:小見山実 衣裳協力:東宝舞台
 大道具:C-COM舞台装置、伊藤清次、美術工房 拓人 小道具:高津裝飾美術、西村太志
 宣伝美術:東學(一八八) 舞台写真撮影:田中亜紀 制作:北澤芙未子、横井佑輔
 制作助手:小関悠佳 プロデューサー:岩間多佳子 企画・製作:月影番外地
 主催:月影番外地、サンライズプロモーション東京
 出演:
 高田聖子[劇団☆新感線]:能見のうみ
 宍戸美和公[大人計画]:逆巻さかまき
 松村武[カムカムミニキーナ]:庄司しょうじ
 森戸宏明[動物電気]:母親(2)、白井の店のバイト、孝夫、201号室の男、
  レンタカー屋の店員、支店長
 信川清順:母親(1)、白井、固め器職人、喫茶店の店員、図書館の職員、小室寝埜子
 田村健太郎:母親(3)、白井の店の客、警備員、ムツゴロウ、社員

 2023/01/18(水)晴 7:00-8:53PM(1'52)前方上手 客席満員(120人)
 客層:ベテラン中心に2世代、男性過半数かな。
 客入れ:感染対策。検温、手指消毒。最前A〜K列。前後左右ともきっちり椅子配置。
 当日パンフ A5 3ページ。物販なし。カーテンコール2回後規制退場。

 舞台。コンクリ波戸場然、サイドに舫い綱やタイヤクッション。ケーブルドラムの
 テーブル、木箱やハシゴ。寂しい港町景色に種々ロケーション展開。

 お話。介護した母が亡くなり、実家から古アパートに越した能見。人生再出発と
 煙草に挑戦も美味くない。アパートの大家逆巻は将来が気がかり、保全のため禁煙を
 店子に強いるが様子見が欠かせない。そんな2人に、能美のとなり部屋の庄司が声を
 掛けてくる。友達への誘いだ、胡散臭いぞ。

 わくわく、ぞくぞく、あれまあと面白い。諦めることにも飽きた大人達の行方知らず
 の日常と、暗い冒険。ネガティブ・ポジティブな言動と破天荒な展開、折々の詩的な
 抒情が福原作品らしくて堪らない。矢継ぎ早の予想外の場面展開も、布ら演劇らしい
 道具立てと役者芝居で乗り切っていく演出に拍手。協調すれど妥協しない、個性と
 いうかバラバラの濃い口キャラが勢揃いして見事、壮観なり。
 
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