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 鳥公園#16「ヨブ呼んでるよ -Hey God, Job's calling you!-」

 @八王子 八王子市芸術文化会館いちょうホール 小ホール(2023/03/17-19 5ステージ)
 全指定 一般3000円 友の会2700円 ユース(25歳以下)2000円

 作:西尾佳織[鳥公園]
 演出:三浦雨林[鳥公園アソシエイトアーティスト/隣屋/青年団]
 演奏:恒吉泰侑 美術:北林みなみ、中村友美
 音楽ディレクション:恒吉泰侑、三浦雨林 照明:中山奈美
 音響:櫻内憧海(お布団/青年団) 衣裳:永瀬泰生(隣屋) 舞台監督:鐘築隼
 宣伝美術:鈴木哲生 制作:鳥公園、合同会社syuz?gen[谷陽歩、大川智史]、
 演劇ネットワークぱちぱち 制作アシスタント 影山千遥(演劇ネットワークばらばら)
 演劇のための長くてゆるやかなアーティスト・イン・レジデンス
 「八王子と鳥公園の一年目」
 (公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団) プロデューサー 米倉楽
 ディレクター 荻山恭規
 協力:八王子市役所資源循環部 戸吹クリーンセンター、大学コンソーシアム八王子、
 青年団、円盤に乗る場、江口正登、宮本悠加、小田龍哉、松尾佑樹、宮原叶
 製作:鳥公園 主催:公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団
 助成:令和4年度 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
 独立行政法人日本芸術文化振興会
 出演:
 原田つむぎ[東京デスロック/ヌトミック] :
  希帆(シングルマザーの風俗嬢。現在は引きこもって働いていない
 秋場清之[情熱のフラミンゴ]:金田(希帆の兄)
 杉山賢[隣屋]:弥太郎(金田の後輩)
 能島瑞穂[青年団]:美和子(希帆が住みついている部屋の大家)
 黒川武彦[モメラス]:たかを(色々な人の夢に登場する謎のオジサン)

 〈声の出演〉松浦みる

 2023/03/18(土)小雨 6:04-8:04PM(2'00)最前方 客席4割(50人)
 客層:20-30才代中心、女性過半数。
 客入れ:感染対策。検温、手指消毒。最前D列〜5,6列使用。当日パンフ A4 4ページ
 開くと趣向を凝らしたイラストが表れ。捨てられないように工夫したとか。
 物販。上演台本。ロビーでワークショップ模様や関連物の展示あり。
 カーテンコール1回、賑わう音楽を断ち切って終了。

 2017年初演、岸田國士戯曲賞最終候補作。1年ほどの準備期間をもっての上演。
 舞台。平床に三方囲みの箱丘陵。両端壁のドアと客席通路から出入り。一面黒ビニール
 敷き。とこどこ小さな芝生や家屋。正面奥、芝生にベッド突起で主人公・希帆宅。
 劇場天井の堂々としたオブジェも、舞台世界の一部として取り込み。
 お話。精神面、経済面とも追い詰められ、最低限の生活を送る女性と、支援する
 実兄の苦境を関わる人々とも描く。

 どん底をどっこい生き続ける、なけなしの気概もまた愛おしい。場と趣向の演出の
 力と、役者の入れ込みの力をとても感じる舞台。作家が何を現したいかを汲み取り
 協調、ぞんぶんに増強してる印象を多々受け。トークや観客感想にあったけど、
 主人公と謎のオジサンがフリスビーするシーンが言葉越えで心温まる、砂漠に
 オアシス感あって○。

 アスタートーク 8:09-8:44PM(35)
 西尾佳織(鳥公園)、三浦雨林(鳥公園アソシエイトアーティスト/隣屋/青年団)

 西尾 初演は演出も、お客さん気分で幸せにみた。戯曲を良く読んでもらった、
  有無を言わせぬ力があった。
 三浦 もう再演するべきの声が。次は大田区ならでわの。ヨブ記を読んだことがある
  文化圏・海外でやりたい。
 西田 ヨブ記について説明。しつらえを借りて、でも現実で。たかをが希帆へ
  フリスビーを飛ばす、ト書きには遊ぶとだけ、がいい。
 三浦 2人しか判らない遊び。
 西田 本にあるだけのものが、何度もイメージとして生きる道筋になっていく。
    ト書きを手紙みたい、お客さんに届ける。
 三浦 トラウマの科学的な文章は、ドラえもんの歌のシーンになった。ト書きが
   戯曲としていいシーンに。
 西田 戯曲賞の審査員にもわかってもらえるよう。ヨブ記から最大のネガティブを
   観てもらう。トラウマを抱えて生きる。起こってないことが起こるとフラッシュ
   バックする、何度も繰り返すことで歩きだせる(死にはしない)。
 三浦 ゴミ処理場を見学して参考にした。黒ビニール、舞い落ちるゴミら。
 西田 当パンを捨てないでほしいと工夫したこと。
 西田 セックスワーカーの2人に戯曲を読んでもらった。様々な立場から色々なことを
   言われるだろうけど、やりたいんだねと言われた。この作品が公共ホールで
   やれてよかった。

 質問 ・ラストシーン(戯曲にはない)
  三浦 劇場のオブジェに歯ブラシを投げつける。抵抗しきれないかもしれないが、
  気概を見せていい。
  ・運命論について。
  西田 俯瞰的に物を言う人になりたくない。地べたで転がっても生きていくんだよ
   を書きたい。

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