＠下北沢 駅前劇場（2024/06/06-16 13ステージ）
全指定 前売5000円 当日5500円 U25 3800円
脚本：古川健* 演出：日澤雄介* 舞台美術：長田佳代子
照明：和田東史子（松本デザイン室） 音響：佐藤こうじ（Sugar Sound）
音楽：佐藤こうじ（Sugar Sound） 衣装：藤田 友
タブレット字幕 G-marc（株式会社イヤホンガイド）
演出助手：石塚貴恵 舞台監督：本郷剛史 宣伝美術：R-design 写真：池村隆司
撮影：神之門隆広（tran.cs） Web：ナガヤマドネルケバブ 制作協力：塩田友克
制作：菅野佐知子［劇団チョコレートケーキ］
企画・製作 一般社団法人 劇団チョコレートケーキ
出演：
緒方晋［The Stone Age］:斎藤茂吉(歌人・精神科医)
浅井伸治*：斎藤茂太（精神科医・茂吉の長男）
西尾友樹*：斎藤宗吉（精神科医・茂吉の次男）
岡本 篤*：山口茂吉（会社員・茂吉の高弟）
柿丸美智恵：守谷みや（農婦・茂吉の賄い婦）
*［劇団チョコレートケーキ］
2024/06/11（火）曇 7:01-9:01PM（1'59）前方中央 客席満員（150人）
客層：2世代、ベテラン多め、男女半々？。
客入れ：感染対策 特段無し。クッション追加パイプ椅子10列、千鳥配置、中央通路
あり、4列目から段差。ぎゅうぎゅうなので早め入場が吉。当日パンフ B5 3ページ
と、資料 A4 3ページ。物販。戯曲掲載雑誌。カーテンコール2回。
4分後にアフターアクト8分、本日は「山口茂吉」の本編前夜の逸る胸の内を。
新作公演。歌人・斎藤茂吉役は村井國夫さん体調不良より降板、緒方晋さんが代役。
舞台。平土間式、上手に竹製縁台、下手は一段高く板敷の母屋。奥側に座卓と小さな
本棚。手前に低い椅子。舞台幅の背景に抽象的なグラディエーションの山脈画。
お話。時代の求めにより戦争読みでもあった歌人・斎藤茂吉は故郷である山形・金瓶
かなかめへ疎開。終戦後も居続けるが、歌つくりをやめ、生みの苦しみ、老いによる
衰えと直面、心配してやってきた子供、高弟とはギスギスと、具合がよろしくない。
「斎藤茂吉」がぐっと親近、血の通った台本、少人数で粒立ちよく、闊達な小劇場の
舞台ならでわ。キャラがくっきり、個性がぶつかりあう、ガチャガチャする楽しさ。
気になるのは、西尾さん演じる宗吉（後の北杜夫）。ちょっと芸術家肌の変人、でも
気づかいできて、茂吉をお父様！と呼ぶ、チャーミング（全員そうだけど）さあり。
代役大変な、茂吉役・緒方さん。そんな人がそんな風にそこにいるな、板の付き方が
流石。今後「斎藤茂吉」と聞けば、彼を思うだろう程。賄い婦役・柿丸さんが軽やか
なオールマイティの受け答え、忍ばせる歌への知見と愛情、現実の苦み、葛藤あり、
と軽重の案配◎。抽象的な山脈背景が押し付けなく、見るものの想を拡げて○。
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