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 WAHAHA本舗(佐藤正宏+柴田理恵)「ラブストーリー10 アカデミー賞篇」

 @新宿・THEATER/TOPS(1998/2/11-18 10ステージ)指定4200自由3700(当日+500)
 作:下記 演出:喰始 出演:佐藤正宏、柴田理恵

 1998/2/13(金)晴 7:35-9:30PM 後方より 客席超満員(180人)
 客層:30才代中心?に幅広く。スーツのおじさん結構。男女半々。
 客入れ:当日券、開演1時間前から。販売時で13人ほど。最初の数人はキャンセル
 指定席にありつき。自由桟敷席は起立整列してから体育座りの詰め具合。昔ほどで
 はないにせよ、WAHAHAの詰めはハードなり。正装のぼかすかじゃん二人が誘導。傍
 らでは人サイズアカデミー賞トロフィー自分の顔入れられる、があり。全桟敷のほ
 うがいいんだろうけど、客も年寄りが多くなってるから、椅子席は必須。しょうが
 ない。10回目記念パンフ(1000円)販売。歴代作家の一言、二人にQなどファンな
 ら買い。

 第1回('88)からもう10年の二人芝居シリーズ。戯曲を書いたことがない作家、役者
 などにホンを依頼。タイトルは映画から、基本はラブストーリーでハッピーエンド
 それを喰さんが面白く味付けした、4話オムニバス。3年振りの今回はアカデミー作
 品集。

 とほほ、お下劣、くだらない、しんみり。とろどりの味わいを均等に詰め合わせて
 ハートウェームな親しみで包装。楽しい、なんか幸せねこ。毒と馬鹿馬鹿しさを楽
 しげに発散する、二人◎。いつ見ても愛情感じるねこ。名画イメージキャラの会話
 が馬鹿馬鹿しくてオカシイ「風と」が好き。

0スライド 墨書でクレジット、ポスター俳優の顔に悪戯書き(久住昌之)。
1「戦場にかける橋」作:平光琢也(怪物ランドメンバー、放送作家)
 お話。間違いで同じ部屋を契約男女。女は浮気な部長に愛憎、隠れ家監視がため、
 部屋ゆずれず。男はアニメ声優でがんこもの。いがみ合いな二人もいつしか・・。
 舞台中央に段ボールをおいて部屋分割。しょうがない、いやがらせの応酬がとほほ
 佐藤さんのマチルダ・ロリラブなレオンのなさけなさ、リアルなゲロ吐き演技が嫌
 らしくて○。ゲロ客席ぶちまけ演出は喰さんらしい、お茶目さで◎。後日談なスラ
 イド(毎回とてもきれいで○)。一緒に住む部屋探しな二人。いろんな部屋がそれ
 ぞれにいい味わい。

2「アパートの鍵貸します」作:下山啓(TV,舞台構成作家?)
 お話。売れない落語家は新作稽古中。映画パロで勝負と、その筋を漫才師出身の妻
 に聞かせるが、おかんむり。内容が二人の過去にそっくし、でもそれが理由じゃな
 し。せっかくのネタをばねにしきれてない、夫の中途半端さに怒ったのだ。
 劇中の青空自殺未遂/レスキューコンビ漫才の毒と明るさに笑う。WAHAHAらしい。
 人のありようを巡る真摯な面もみせて、バランス○。後日談スライドは末広亭〜街
 頭(道路安全地帯でとか)で落語稽古する夫と楽しげな女房な二人。
 
3「風と共に去りぬ」作:J・M・ワイルダー(佐藤、柴田、喰共作)
 おなじみのねた。名画からイメージされるキャラで会話パフォーマンスな二人。
 ありそうなキャラ設定が巧み。一様に変態がはいってて、ばかばかしくて◎。例え
 ば、サドっ気な岸田劉生「麗子像」VS.気が弱いルソー「岩の上の少年」。アル中
 のダリ「ダスリー」VS.淡◎のりこなダリ「ミセスウェスト」の恋。他にいっちゃ
 てるミロ作?のシュールおじさん、デューラー作?のホモラブなど。スライドは、
 街頭で名画イメージポーズな二人。大真面目顔がオカシイ。

4「アラビアのロレンス」作:ひめはじめ(喰さんの弟子、女性)
 お話。映画好きのおかまバーマスターと、クラブママの映画談議。大雪の夜、ふと
 立ち寄ったおかまバー。いつのまにかあったらいいな映画、私が監督でと二人で創
 りあうことに。バーのカウンターには映画スターのこけし。勝新のでかい。映画の
 話し沢山。キアロスタミ、大好きな二人といえば、知れようなキャラクタ。愉快な
 パロ話しに笑いながらの幸せな時間。後日談スライド。新宿の映画館巡り。ポスタ
 ーのまねする二人に微笑み。

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