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 WOWOW「テイキングサイド」

 @天王洲アイル 銀河劇場(2013/2/1-2/11 14ステージ)
 http://gingeki.jp/
 全指定9000円
  @名古屋 名鉄ホール 2/16
  @静岡 浜松市教育文化会館 2/19
  @大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2/23-24
  @広島 広島アステールプラズ大ホール 2/26

 作:ロナルド・ハーウッド 演出:行定勲 訳:渾大防一枝
 美術:二村周作 衣裳:前田文子 照明:佐藤啓 音響:長野朋美
 演出助手:河合範子 舞台監督:藤本典江
 主催制作:WOWOW、ぴあ、銀河劇場、TSP
 出演:
 筧利夫 :アーノルド少佐
 平幹二朗:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

 福田沙紀:エンミ・シュトラウベ(少佐の秘書)
 鈴木亮平:ディヴィッド・ウィルズ中尉(同アシスタント)

 小林隆 :ヘルムート・ローデ(ベルリン・フィル 第2ヴァイオリン奏者)
 小島聖 :タマーラ・ザックス(フルトヴェングラーに恩がある)

 2013/02/02(土)晴 1:06-3:37PM(68/休16/65)1F前方上手 客席8割(500?人)
 客層:大人客席、女性過半数、男性はシニア層多め。
 客入れ:3F席不使用、1F後方ほか空席。折り込みチラシそれなり。パンフなし。
 物販。パンフ B5 45ページ 1200円。役者ページとも読み物結構。関連著作、CDなど
 カーテンコール3回2分。

 映画化もされたドレッサーで知られた作家作品。
 舞台。終戦まもないドイツ。爆撃ガレキの中に立つ庁舎の一室。入口戸の上壁には、
 はぎ取られた双頭の鷲の影。下手窓際に執務机と星条旗。上手に秘書机と蓄音機。

 お話。ナチス統治下のドイツ。ベルリン・フィル常任指揮者だったフルトヴェングラー
 を取調事になったアメリカ人少佐。ジェノサイドの場を目撃した彼はナチスへの憎悪
 に燃え、彼にナチス党員の嫌疑をかけ、執拗に曝こうとする。芸術を愛し、フルト
 ヴェングラーを愛す仲間同僚は少佐に反発し始め。ヒトラーには決して組み入ら
 なかったフルトヴェングラーだが、高きプライド故よこしまな感情が起きなかった
 訳ではなく…。

 理想と現実の間で揺れるありさまを描く、とても人間臭いエンタメ作品。タイトル
 通りにどっちとも言えない、問題提起にうむむねこ。でも、平和な日本じゃ大方の
 観客はフルトヴェングラー、芸術志向多少のわがまま犠牲は…側に付いちゃうの
 だろうなあ。どっしりと、また崩れる様も素敵な平幹様に比して、いつになく
 (演出のためか)余裕がない筧さんが負けぎみなこともあり。善戦してるんだけどなあ。
 がっつりバトル会話劇なるも、とこどこシニカルなユーモアを散りばめ。くすり笑い
 を誘うけど、今日の客席はスルーして無反応。うーみ、これは不味いと思うねこ。

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