＠下北沢 駅前劇場（2013/9/11-17 9ステージ）
http://www.honda-geki.com/
全自由(整理番号付き) 前売一般3000円 早期観劇割引チケット 2500円
一般ペアチケット 2500円
＠大阪in→dependent theatre 2nd 8/22-27 9ステージ
作・演出：山崎彬 音楽・演奏：岡田太郎 音楽・演奏:岡田太郎
舞台監督:大鹿展明、涌本法明(BS-II) 舞台美術:丸山ともき
照明:加藤直子(DASH COMPANY) 照明操作:岩本さやか 音響:児島塁(Quantum Leap*)
音響操作:近松祐貴（オリジナルテンポ）東京公演】 衣装:植田昇明（Kasane)
宣伝美術:松本久木 アートワーク:山口真由子 WEB:植田順平 演出補:進野大輔
演出助手:高橋紘介、川上唯 制作:永尾有樹子(劇団赤鬼)、有田小乃美、畑中華香
企画・制作:悪い芝居
出演：
呉城久美 ：天上底(テンジョウ・ソコ 婚約者が失踪)
池川貴清 ：免罪符揺(メンザイフ・ユレル 家族が失踪)
大川原瑞穂：小笑顔唇(コエガオ・リップ 底の会社同僚)
宮下絵馬 ：幅妙子(ババ・タエコ 同上)
北岸淳生 ：肉丸刈介(ニクマル・カリスケ 同上 妙子の恋人)
大塚宣幸［大阪バンガー帝国］：戦泰平(イクサ・タイヘイ 会社直属上司)
植田順平 ：免罪符保(メンザイフ・タモツ 会社上司)
山崎彬 ：慮公平(オモンパカル・コウヘイ 失踪者探索NPO代表)
森井めぐみ：美里多里績麗(ミリタリ・キレイ NPO代表)
2013/9/17(火)晴 7:07-9:22PM(2'15)前方上手 客席超満員（80人？）
客層：20才代中心、男女半々。単独客多め。
客入れ：整理番号順 開場時20人ほど。劇場半分が舞台空間。ハの字にパイプ椅子
2列でサイドを囲むけど、そこも美術の一部。桟敷2列、椅子6列。上手に開演直前に
ミニ椅子追加。折り込みチラシ厚め。パンフ Ｂ５ 3ページ。物販。台本1000円
サントラＣＤ。カーテンコールなし。
岸田戯曲賞ノミネート作家最新作。
舞台。三方通路に挟まれた、狭い中州然。両端に2列の客席設置。パーカッションら
ミュージシャンが下手隅。
お話。婚約者が突然失踪、帰りを待つ女。テレアポの仕事仲間は気遣ったり、横恋慕
したりだが、迎合しない彼女。とある日近親が失踪したという青年が接近、救済NPO
に参加することになる。そこで彼女のちょっとした変化が起きる。
エッジの効いた小劇場演劇、演劇でしか体感できない空間と時間を久々体感、ご満足
たいねこ。描かれるのは今時若者達のコミュニケーション、底にある絶望と諦め、
憤り、抗い。SNSで繋がる、コンパらでわかり合おうとするものの迎合しかない。
いまどきの軽いリアルな会話なるも、描かれているのは、そんな御し難い重い現実。
主人公女性は妄想へ逃げたとしても、反旗を翻す。絶対否定（いや肯定かな、
うーん）の哀しいまでの激しさ/静けさに圧倒されるねこ。演じる呉城さんが
日常生活に復帰できているのか心配になるほど。
演出は20世紀演劇のように企みに満ち、演劇好きの琴線をくすぐる。例えば、身体
表現のこだわり。冒頭〜前半激しく揺れ動く役者陣の浮ついた心象表現。止まる
ときの冷水を浴びせられたような効果。陰影に富んだ照明、暴力的な音や音楽とも
キレキレで完成度も高く、痺れるねこ。
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