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＠下北沢 OFF・OFFシアター(2006/3/9-14 8ステージ)
http://www.honda-geki.com/offoff.html
全自由(整理番号付）前売当日とも一般2800円 事前入金割引2500円 学生2000円
作・演出：山田裕幸 照明：福田恒子 音響：井出比呂之
舞台美術：福田暢秀[F.A.T STUDIO] コピー：千葉宏樹 演出助手：中村匡克
制作：ユニークポイント
出演：
第一話「タヌキさん」19分
中村紗夢：高橋久美子（入院患者）
北沢輝樹：篠崎・タヌキさん（訪問者）
第二話「しるし」25分
洪明花 ：ミュウ（入院患者）
山路誠 ：大沢（訪問者）
高田愛子：アキ（訪問者）
衣川真生：サワ（訪問者）
第三話「月光」34分
大野由美子：？（入院患者）
畑中友仁：？（その夫）
安木一之：？（入院患者の弟）
全話共通 石橋龍：小林（看護士）
2006/3/12(日)晴 5:05-6:25PM(1'20) 中段より 客席超満員(65人)
客層：20歳代中心、中年層若干。男女半々。
客入れ：整理番号順入場、誘導あり。荷物預かり積極的にあり。ベンチ2列、
雛壇に椅子4列が千鳥配置。桟敷1列追加。折り込みチラシ ビニール袋入りで
親切。折り込みパンフ。CDサイズ 折り畳み展開。挨拶、演出助手の作品解説、
スタッフ。配役表なし。次回公演。7月「トリガー」＠京都アトリエ劇研 東京
６劇団が京都作劇企画・TOKYOSCAPE参加。 物販。台本1000円。
カーテンコールなし。
初見ねこ
舞台。フラットでニュートラルな小空間、無機質な「白い病室」ショールーム。
半透過パネルの床、ドットが列ぶ真っ白な壁、全体が光る天井。下手壁にカーテンと
開口で窓。奥にパイプベット。下手手前にポットをおいたテーブル、上手に2人がけ
ソファとテーブル。
お話。同じ病院個室での3話、「死」を介して連なるオムニバス。第一話。入退院を
繰り返す女の元、タヌキと自称する謎の男が現れる。第二話。ミューと呼ばれる
自殺未遂の女、彼女の身を案じ訪ねてくるホームページの同人男女。第三話。余命
僅かな妻、休職し最後の時まで過ごそうとする夫。姉を訪ねてくる問題を抱えた
若い弟。
死に向かい合った生、を3つの現実に浮かばせる。死期が既知あるいは未知の病死と
自死。考えても答えがでない、理性を越えた「死」。否応なく直面させられる病院
での様々な人の惑いを端正に描いてく。そぎ落とされ、緊迫感を失わず連綿と連なる
会話。死を想う、死を考える、それこそが生きていく証とでもいうように。
疲労の果てか、時折浮かぶ病人達の微笑が痛々しく、胸が突かれるねこ。病室ベット
下に秘かに絵を描き（第一話）、それを見つけ快哉を叫ぶ（第三話）患者達の抗いの
心にほろり。
下手窓の演出があんまなくて△。外界と繋がる場所として、季節感なり、彩りを添え
て主張した方が効果的と思うねこ。
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