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 山縣太一×大谷能生「海底で履く靴には紐が無い」

 @横浜 STスポット(2015/6/2-14 12ステージ)
 http://stspot.jp/index2.html
 全自由 前売2500円 当日2800円 ペア割(要web予約)4800円

 作・演出・振付:山縣太一 音楽:大谷能生 音響:牛川紀政
 制作:オフィスマウンテン http://officemountain.tumblr.com/
 https://twitter.com/kaiteidehaku
 出演
 大谷能生
 松村翔子
 宮崎晋太郎
 山縣太一

 2015/06/02(火)晴 8:05-9:07PM(61)後方上手 客席8割(26人)
 客層:20-30才代中心、中高年も。男女半々
 客入れ:整理券なし、チケットもなし。開場時5,6人。桟敷2、ベンチ3列。
 最後尾は関係者席。幅一杯使うので後方が○。折り込みチラシそれなり。パンフなし。
 物販。音楽CDrに台本、振付メモ、稽古ノートの縮小版同梱 1000円。
 カーテンコール1回1分。

 舞台。脚にスニーカーを履かせた木製椅子1。
 構成。白シャツに黒パンツの大谷能生。もじもじくねくね、緊縛感を出し続けながら
 発話。ちょっと手を止めて話を聞いて、ってそれはあなたでしょうとツッコミ確信犯
 部下(松村、山縣ら)にあれこれお願い。無言も表情豊かに返す、松村。
 飲み屋にいく。壁に倒立、待機する2人。椅子に片足をのせて、前屈屈伸繰り返し。
 壁に体を開いて貼り付く。椅子に立って蜃気楼の話。箸を持った体の手をとめて。
 部下はまわりを周回。猿のように往来、椅子に上がる。手を押し出す。
 部下2人へ付き合っているのかと問いかけ。お茶の時間。上から圧迫された風に
 腰を落とし。四つん這いで退場。部下2人がシーンを繰り返す。バナナ食。転倒して
 麻痺。山縣の繰り返しに松村が笑う。大谷さんの動きを邪魔する2人。など。

 緊迫を損ねることなく、内なるダンス、発散する汗。そぐわない非日常の身体ぶりが
 連綿。汗と疲労、何かしら意志が否応なく、中年男性の悲哀が物語設定とも炙り
 出され。実験パフォーマンスだけど、生っぽさが覗くのも興味深く。部下役村松さん
 がよく動く表情、一方山懸さんが率直なリクションを添えて好サポート。

 ポストパフォーマンストーク 9:18-9:36PM(18) 9割方居残り
 佐々木敦、大谷能生、山縣太一

 佐々木 汗がともかく(山縣 パーフェクト)手を止めてといういうだびにお前がな
  と客が思う(狙いです)
 山懸(そもそも)チェルフィチュの公演で空きが出来たとき、自分で作品をと
  言われて。言葉を体から引きはがす作業は役者じゃないほうがいいかなと。
 (大谷 無理でしょ。初日は特に限界感を。山懸 マチソワは自分も無理、
  クオリティを出せない)
 大谷 日日が経てば楽に演奏できるのかとも。初日で演技をするのが初めてだから。
  (山懸 ビギナーズラックは求めていない)
 山懸(ライン京急との違い)違うけどどっちも。どっちもフォワードでディフェンス。
  こっちは大谷さんがトップ。インスパイアされて台本、ボーナストラックを
  大谷さんは書いている。
 大谷 一昨年台本をもらって変えていない。どんな体でないと流れをつくれないか、
  どう体を作っていくのかをノートに書いてきた。
 山懸 当て書きで、稽古場でみて書いて。以前大谷さんがキッチンで菜箸をもって
  話しかけてくるのがいいなと思って。大谷さんお前が感が凄くて。
 (体とテキストの分離)稽古は4ヶ月、その前に基本を6ヶ月。立ち上げて壊す作業
  稽古は台本の繰り返し。横隔膜、肩甲骨で言ってみようかとか抽象的に。
  そのイメージをもって動く。
 大谷 台詞抜きでの動きの稽古をずーと。
 山懸 意味を持ってくると剥いだり。
 大谷 誰かになって話すとか、時制のこともある。
 山懸 骨格はきちんとある。繰り返しの稽古ではルーチンワークにならないよう。
  お客さんへ投げてみてつくっていく。
 山懸 (松村さんは表情変化があってほかはナチュラル)同じにならないように
  している。村松さんはゾウガメのソニックライフで台詞はなくともいろいろな
  見せ方をやってみせてくれた。それでしゃべらないのもありだなと。照明、音響と
  同じ変化を村松さんがつけてくれている。自分が出演しているのはそれを間近な
  VIP席でみたいから。
 大谷 バナナを食べて休憩のつもりだったが、休憩にならない。奥で歌っているし。
  (疲れている)頭も凄く使うから。

 質問 緩急つけとか見せ方
 山懸 多くの人に見てもらいたい。決して中年の悲哀を出したいわけではない。
  (結果でてるけど)どう身体をさらけ出すかどうか。
 (今回他人に山懸さんの演出をインストールした訳)他人に振付をやってみたかった
  自分は振付の才能があると思っていたし。
 大谷 自分は演奏家のつもりで演じている。
 山懸 どうしても緊張する、緊張したくないと言う人があるがどうしてかと。
  緊張感は最良のガソリンなのに。

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