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＠中野 水性（2024/05/16 1ステージ）
全自由2500円
企画・主催：米澤一平
出演：川村美紀子 (ダンサー・振付家)、米澤一平 (タップダンサー・場作り)
2024/05/16(木)晴 7:38-8:44PM(63)前方 客席ほぼ満員(17人)
客層：2世代、男性7割、海外の方も。
客入れ：感染対策 特段無し。開場時数人。低丸椅子、背もたれ付き、高台に座蒲団
の3列。当日パンフ、物販無し。カーテンコール1回。
新シリーズ、「声」の可能性、聴くことを捉え直す試みとか。1回目は4年振りという
川村美紀子とのデュオ。共演者を変えて続けていくとか、楽しみ。
舞台。事務机1、離れて機材置きテーブル、客席手前に小さな木製鍵盤楽器。
全面ガラスで商店街の往来丸見え、さらに自動ドアは開け放ち。途中通行人の男性が
無料イベントかと紛れて入ってきたような。
構成。・トーク。靴。川村さん、手作りニット服、15時間かけて〜生活滅茶〜女子の
LINEグループで私1人が。一平さん、過去の失敗、そこから。川村さん、スマホ片手
にトークを録音しながら、ゆるやかに踊り。
・川村さん、スマホで音声再生、キーボードでテキスト打込(高速）、ノートパソに
投影。一平さん、机のペットボトル、あの水は自分の分身、揺れていると直立不動。
川村さん、発話しながら踊り。一平さん、ミニ水筒の音やでリズム出し。キーボー
ドの打刻音と表示されるテキストらでの音だしセッション。
・一平さん、外に出て往来の反対側にライト、入口スロープに鈴を置き、戻って
音だし。川村さん、キーボード打ち。場内の明かりを消し、道路のライトと影。
・一平さん、タップ＋川村さん、床ダンスでデュオ。川村さん、歪みを次第加えて
立ち上がり、壁面〜机上へ。腹ばいで机から身を乗り出し、ノートPCで打ち込み。
片方の靴を脱ぎ、ペットボトルを代替で入れ、窓際で貼り付くように踊り。
一平さんのタップ共に激しさを増し。
・川村さん、一平さんの過去の失敗トークのテキストを読み上げ。一平さん、踊り。
一平さん、入口スロープ上でタップ、鳴る鈴。川村さん、一平さんのタップシュー
ズの片靴を持って、往来に出、商店の脇らを放心したよに立ち歩き。通行人の男女
連れが立ち止まり、不思議そうに見ている。会場正面・ガラス窓両端に別れて、
デュオ。一平さんに馬乗りになる川村さん、そのまま会場内に戻り。
・再び、一平さんは外に出て、往来の反対側、会場に残った川村さんと向き合い、
相互に踊り。
趣向面白い。声と記録、録音＋テキスト化でプレイバック素材とし、音源ならびに
心情表現（口語体の詩文然）として活用。対話を交換したり、相手の分身のように
引き受けて表現（川村さんがタップシューズを持ったり、彼の語りをプレイバック
しながら、一平さんのタップとデュオ等）。通行人の視線も取り込む丸見えの
会場に加え、会場外へ出て拡がる展開。距離はひらいても、2人または分身との
デュオの近さ、繋がりは途絶えないのが素敵。川村さんの場ダンスは神がかって
いて、夢を見ている、往来が見えるだけに白昼夢、かのよう。
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