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 優しい劇団の大恋愛 Volume2「夜、駆け抜けて恋火町」

 @北池袋 北池袋新生館シアター(2024/07/07 2ステージ)
 観劇無料・カンパ制

 作・演出:尾ア優人 演出助手:貝沼莉湖 制作統括:アマンド巌
 制作補佐:千賀百子、宮ア奨英 宣伝美術:小野寺マリー
 役者陣:
 飯塚大周[オフィスマウンテン/Dance Base Yokohama]:恋火町に久々に帰って来た男の子
 南朱夏:絶望の夜を切り抜ける方法を知っている少年
 田中雄大[コメディアス/ニガバナ]:テクノロジーを嫌う少年
 佐竹謙伸:フォークソングを弾く女の子に変身する男
 芝原れいち[劇団イン・ノート]:人食い男爵一家の次男
 樺香[カコ][早稲田大学演劇研究会]:この町に住む怠惰な陸上部員
 鈴木菜々:この町に蔓延る走る?
 たこ丸[劇団ドラハ]:女郎蜘蛛に恋する数学ができない少年
 宮村[セツコの豪遊]:その女郎蜘蛛
 三輪しおりこ:ランドセルに寄生された小学生の女の子
 池田豊:さまざま被害者
 小野寺マリー[優しい劇団]:町きっての名探偵フィリップメーロン、ランドセルの声
 尾ア優人[優しい劇団]:邪悪な花火師・玉屋

 2024/07/07(日)曇 6:34-7:42PM(63)前方 客席満員(55人?)
 客層:2世代 20-30才代中心 男性過半数。
 客入れ:感染対策 特段無し。開場時10数人。前回と同じくお菓子「しるこサンド」
 がチケット替わり。低丸椅子1、雛壇にパイプ椅子6、ソファベンチ1列。前方から
 埋まる客筋。当日パンフ、物販無し。客入れ時、主宰・尾崎さんがずっとトーク、
 お客さんに応答サービス。カーテンコール1回。

 当日顔合わせと稽古、本番を行う強行軍公演。シリーズ第二弾は野外劇から
 小劇場へ。猛暑日にはありがたい。
 舞台。装置無し。照明はハンドライト、どうしようもないシーンはお客さんに持って
 もらい共同。音響は主宰のスマホからBluetoothで飛ばし。いずれもライブ感満点。
 お話。記憶、食、時を貪る因縁を抱えたカップルらのすったもんだ、七夕の伝説ロマ
 ンスを壊さとする邪悪な存在に立ち向かうため、駆け抜ける(かな)。

 ほとばしる役者の身体と、熱く歌いあげるよな台詞で、素敵に燃えあがる劇場。
 台詞抜けのハプニングも味方にしてのライブ感上々。記憶を貪る女郎蜘蛛が獲物男性
 が自分に抱く恋心だけはいつも残すとか、憎たらしいほどロマンチック。全体、
 青春純情残酷物語だけど、駆け抜け感が勝って、後味嫌味成らず。パワーマイムで
 躍動する、何かしらいつも被害者役の池田さん。若い身体で小劇場の活きた伝統芸を
 見られて楽しいねこ。

 

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