@初台 新国立劇場小劇場(2026/07/16-08/02)
A料金(「マクベス」全席指定5500円 車椅子席4400円
「チョコレート・アンダーグラウンド」全席指定 おとな5500円 こども2750円
車椅子席 おとな4400円、こども2750円
上記以外の公演 B料金 全席指定3300円 車椅子席2640円
半日券 A料金+B料金 アトレ会員7400円 一般8000円
B料金+B料金 アトレ会員5600円 一般6000円
Z席1650円
スタッフ 照明:鈴木武人 音響:秦 大介 衣裳アドバイザー:山野辺雅子
ヘアメイク:高村マドカ 舞台監督:川除 学
●2本立て 7/17-18 2ステージ B料金
「トイレはこちら」33分
作:別役 実(1987年 かたつむりの会) 演出:西沢栄治
出演:
佐野陽一[サスペンデッズ]:男
浅野令子(第1期修了):女
お話。死に場所と定めて公園にやってきた「女」。突然現れた男はトイレの案内業?!
をやりに来たのだと淡々と語り出す。
「或日の一休和尚」17分
作:武者小路実篤(1918年 文藝座) 演出:西沢栄治
出演:
原 金太郎:一休和尚
佐野陽一:寺男
石原由宇:土器売り、武士、野武士
お話。山中の庵で空腹に耐える一休と寺男。3日目、一休は突然「追い剥ぎ」に扮して
土器売りの荷を奪う。善悪の境目に戸惑う寺男に一休は「餓えた者の道理」を説く。
2026/07/18(土)真夏日 1:02-1:58PM(56)中段下手 客席9割(250人)
客層:ベテラン中心 男女半々。
客入れ:感染対策 手指消毒任意。クロークとロビーに椅子テーブル出し。椅子のみを
もっと増やせば良いのに。開演定時15分前に下側入口2か所から入場。C列最前〜13列、
バルコニー32席。当日パンフ B5フェス冊子と1週分5ページ。ほか小川絵梨子芸術監督
在任期間上演記録をロビー置き。物販なし、カフェと土日限定キッチンカー営業あり。
カーテンコール各1回 数分転換休憩あり。
・「トイレはこちら」
舞台。上手にベンチ、中央下手に木箱と首吊り縄。
裏も腹もないちょっと脱力した演技でのらしく噛み合わない会話。不穏さより
おかしみが先立ち、クスクス笑い絶えず。
・「或日の一休和尚」
舞台。素舞台。布団など小道具持ち込み。衣装は現代と江戸ミックス。
生きていたのか原 金太郎(75歳)。劇団卍から変わらない、太くて強面も愛嬌ある
演技を久々に楽しめ。正論に対する情理、人情論を屁理屈でなくストレートに
突きつけてくる一編。面白い。「トイレはこちら」とも台詞がくっきりと届き、
若手の真摯な熱気が○。
●7/16-19 3ステージ B料金
「ラッツォクの灯」
原作:熊谷達也(「希望の海 仙河海叙景」集英社・刊 2016年)
脚本・演出:赤澤ムック[黒色綺譚カナリア]
上演協力:コマイぬ(黒色綺譚カナリア派の俳優・芝原弘によるプロデュース
ユニット。宮城県石巻市にて定期的に公演。) 方言指導:牛水里美
出演:
永嶋柊吾[青年座映画放送]:役者一(翔平 [アルバイト勤務。瑞希の兄]、
守一[高齢夫]、守[会社員。清子と守一の息子]、美香[パート勤務。守の妻]、
職員[介護施設職員]、ト書き1)
小林未来(第17期修了):役者二(瑞希[会社員。翔平の妹]、
玲奈[大学生。清子と守一の孫]、隣家[中高年の主婦]、ト書き2)
那須 凜[青年座]:役者三(幸子[派遣社員]、清子 [高齢妻]、ト書き3)
延増静美:役者四(希[中年。ランナーの女性])
お話。東日本大震災で両親と家を失い、仮設住宅に妹瑞希と住む翔平は、瓦礫撤去の
仕事に明け暮れる日々。絶望の淵に沈んだ翔平は恋人・幸子ともうまくいかない。
前向きになれない兄に、妹瑞希は「ラッツォク(オガラ)」を焚くことを提案する。
2026/07/18(土)真夏日 2:30-3:33PM(63)中段下手 客席9割(250人)
客層:2世代 前回より若い人が増え。男女半々。
客入れ:カーテンコール1回。
舞台。一面に裏返る斜めって置かれた什器。
震災を直接描かず、人の有様と心理をリアルに描き、心に響く一編。止まっていた
時間が送り火で動き出すラストに感涙。ミザンスの距離感と心理、動きを上手く
取っていた感。劇中劇では、1人多役など演劇的な趣向を盛り込んでて楽しめ。
●2本立て 7/17-18 2ステージ B料金
「ストロンガー」
作:ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ(1889年デンマーク) 翻訳:一川 華
演出:万里紗
出演:
森川由樹(第6期修了):X夫人(女優、既婚)
山田キヌヲ:Y嬢(女優、独身)
お話。クリスマスイブのカフェ。女優のX夫人は、偶然再会した同僚Y嬢に
自身の幸福を饒舌に語り続ける。対照的に沈黙を貫く Y嬢。しかしその静寂は、
X夫人の心に潜む夫への疑念と、女同士の複雑な愛憎をあぶり出していく。
「トライフルズ」
作:スーザン・グラスペル(1916年米国) 翻訳:浦辺千鶴 演出:万里紗
出演:
板橋廉平:ジョージ・ヘンダーソン(郡検事)
川辺邦弘[文学座]:ヘンリー・ピータース(保安官)
平尾 仁[青年座]:ルイス・ヘイル(近所の農夫)
山田キヌヲ:ミセス・ピータース
津田真澄[青年座]:ミセス・ヘイル
森川由樹(第6期修了):ミニー・ライト
お話。妻ミニーによる農場主である夫の殺害事件現場。男性達が証拠を探す中、
女性二人は「つまらない物(トライフルズ)」とされる家事の痕跡から、ミニーが
受けた精神的虐待を察知する。男達の蔑みをよそに女性二人が下した決断とは。
2026/07/18(土)真夏日 6:00-6:54PM(54)中段下手 客席満席(270人)
客層:2世代 男女半々。
客入れ:カーテンコール1回。
・「ストロンガー」
舞台。白い裸のマネキン2、バストアップ1、黒い胴体に白いマスク1が、
前方中央のグラステーブルと椅子2を取り囲む。
饒舌と沈黙、緊迫の心理・マウンティング合戦。力関係の変化、背後の「男性存在」
が暗示する複雑な関係性の絡みが面白い一編。山田キヌヲの目線、佇まいが見もの。
・「トライフルズ」
舞台。時代を感じさせるダイニングキッチン。上手奥から納屋、下手から寝室ら。
サスペンスがジェンダーギャップ、DVからシアターフッドの物語へと変わる。
痛ましい事実、連絡と沈黙が胸に刺さる一編。「ストロンガー」の2人が真逆の演技で
しっかり応えていて驚き。
●7/17-19,24-26 6ステージ A料金
リーディング公演「マクベス」
作:ウィリアム・シェイクスピア(1611年) 翻訳:小田島雄志
構成:小田島創志 演出:鵜山 仁[文学座]
出演:
岡本健一:マクベス、マクダフ、マルカム
中嶋朋子:マクベス夫人、マクダフ夫人、使者
木下浩之[演劇集団 円]:ダンカン、ロス、バンクォー、医師、使者
一柳みる[劇団昴]:魔女、ロス、アンガス、暗殺者、貴族、レノックス、
マクダフ息子、シーワード
お話。魔女の予言、妻の唆しから主君を暗殺し王となったマクベス。罪悪感と猜疑心
に駆られた末に暴君と化し、やがて予言に翻弄、追い詰められて討たれてしまう。
2026/07/18(土)真夏日 7:30-8:36PM(65)中段下手 客席満席(270人)
客層:2世代 女性8,9割。
客入れ:カーテンコール3回。
舞台。V字の布幕を上空に渡し。場面、心理に応じてざわめいたり。シンプルな
音響と照明を施し、最小も効果的に登場人物を浮かばせ。調度は背もたれ付き椅子4
のみ。衣装は中世のローブで揃え、黒とグレーのリバーシブルで場面により切替。
超リーディング、4人で「マクベス」。役者の熱が伝わるよな小空間、ミニマルな
舞台構成でライブ感上々。動きのある通常上演と同様のステージング。台本=理性と
して、取り乱す場面をユーモラスに演出したり、面白いところ。1人多役の切替は
見事、変わっても中身(世界の役者)は一緒ととれる皮肉な配役があったりして面白い。
岡本健一さん、人の弱さの部分を生々しく演じて印象的。中嶋朋子さん、独特の声を
活かす。木下浩之さん、ダンディでいい声。一柳みるさん、器用、吸引力あり。
[月間一覧]