オフィスプロジェクトＭ「ＩＮＡＭＵＲＡ走れ！'96」
＠新宿・タイニイアリス (1996/9/24-9/29 8ステージ） 前売り2500当日3000
作・演出：丸尾聡 出演：羽田勝博、大島徹、富岡淳子、田畑康、伊藤ゆきえ
ほか全１３名
1996/9/29(日）晴 2:10-4:00PM 後方から 客席９割(100人)
客層：20〜30才代。おやじちらほら。女性過半数。
客入れ：後方は予約席。TEL予約分はいわずとも席を取ってくれる。ホントは
最前列行きたかったけど、もういっぱいだったし。平日会社帰りだと○な配慮かも。
初見の劇団。第一回日本劇作家協会 新人戯曲賞優秀賞 受賞作の再演。
舞台。灰色の湾曲壁、の前に段ボールハウス。新宿の路上の片隅設定。
お話。ホームレス通しの殺人事件。新宿地下警察。取り調べを任じられた刑事は
犯人・マラソンがかつての恩師、小学校時代の先生だったことを知る。プロ野球
選手になる夢を大人になってからも捨てなかった先生。いつしか刑事の記憶は、
懐かしい時代へと遡っていくのだった。
ちと古めかしい、というか正統派の小劇場芝居って印象。時空を越えて、思いを
橋渡しするとことか。おとぎ話のよう。夢を失わず、走るホームレス。彼に惹か
れる女子高生。どっちも現実にはいないもの。今をいきる孤独な人のメタファー
かしら。望み叶えるすべ、機会なく流される人。可能性ありながら、望みすら持て
ない人。なんて。真摯な作風、ホームレスへの共感には暖かさ感じられ、好感。
ト書きを語るよな、小説を読むかのよな、モノローグが独特。散文詩ぽくもあって
好み。ただ、一歩引いた感じもして、ちとものたりない。役者の入れ込み、小な
印象も。マラソン：INAMURAはもっと走り、女子高生は微笑みにつれもっと悲しく
あってほしかったねこ。
役者。配役表、役者紹介なく、だれがだれやら。マラソン役の人。瞳に強い意志
あり○。ちと竹中直人、連想。
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