[ ホーム ] [ 一覧 ] [ 次頁 ] 

　Ｍ.Ｏ.Ｐ.　「ＫＡＮＯＫＯ」

　＠新宿・紀伊國屋ホール　(1997/5/7-11　6ステージ)　全指定前売り当日3800
　作・演出：マキノノゾミ　舞台美術：高谷アリ子
　出演：キムラ緑子、三上市朗、木下政治、小市慢太郎　他全19名

　1997/5/11(日)晴れ　3:00-5:20PM（休憩10）　中段より　客席ほぼ満員(410人)
　客層：幅広く。２０歳代と年輩な男女。客入れ：特記なし。

　M.O.P.意外にも紀伊国屋初進出？作品。念願のとカーテンコールでマキノ氏。
　舞台。中央に六角な部屋。ここを設定により和室、洋館と変えて設え。背後には
　天井までの鉄フェンス。上方には天使達のオブジェ。

　お話。岡本太郎・母、歌人、小説家な岡本かの子（キムラ）と夫、息子、情夫、
　芸術とのすげえ生涯。

　愛を信じて一万里。破局などろどろもあり。けど、すっきり感不思議に。泥沼な
　世界に落ちていく方達の潔さ故。自分を信じてるかな子役、キムラさん◎。かっ
　こよく、胸がすくねこ。ラスト、急転の瀕死な場面はそれ故悲し。まるで小説の
　ような落とし方なんだもの。演出、からりとたくましく茶目っ気あって○。陰惨
　なはずなのに、逆におかしみを感じさせたり。芥川龍之介役、小市さんの嫌にな
　りきれないシニカルさ加減なども○。場面転換での音楽が多彩○。映画（モアの
　テーマ、ロシュフォールの恋人達とか）、バッハ、Ｊポップ（だれだっけ）など。

　［月間一覧］