インプロ★ワークス「ゲリラ･シアター1st」
＠下北沢・駅前劇場 (1998/8/14-15 2ステージ) 全自由前売り当日共2500
構成・演出：絹川友梨、今井純
出演：山下裕子（第三舞台）、佐藤拓之（双数姉妹）、横山仁一（東京オレンジ）
難波真奈美、宇尾葉子(PROJECTジョカ)、今井純 、絹川友梨
お代拝借ボーイズ：宍戸勇介、渡猛
1998/8/14(金)くもり 7:05-8:15PM 中段より 客席超満員（130人)
客席：20才代中心。女性過半数。外国人の方もちらほら。
客入れ：予約にて整理番号を取ってくれて○。後方５列の椅子席は開場時でほぼ埋
まり。椅子席がいい人は早めの入場が○。
役者達の駆け引きやらが楽しい、インプロ（即興）。種々ルールも面白い。
シアタースポーツ（ねこ未見）やら、海外中心に活躍の絹川友梨（元・遊◎機械）
今井純（活動は下記HP参照）。早稲田系劇団の役者を集めた新ユニット、第１回公
演。
素の舞台、両袖に待機役者が座る椅子。使う装置はこの椅子くらい。
インプロの紹介が目的の公演らしく、ゲームみたいなルールを使った１１のシーク
エンス構成。シーンごとに「お題拝借ボーイズ」が客席からねた頂戴。ピンとくる
のを彼らが選ぶ。結構お客は協力的、ちと変なねたが受けたりとリラックスした客
席がいい感じ。
相手が仕掛けた演技や、仕掛けられた状況に丁々発止または苦し紛れに応じる役者
通常舞台にない、素の感じが面白いねこ。段取りがないのに進行、それなりまとめ
て、お客を楽しませるのはさすが。もうすこしと欲がでる、もたつきが惜しい。多
人数の初ユニット、初日なせいか。でも、とほほさもまた愛嬌なお楽しみ。回を重
ねるごとの成長も期待されるし。
面白かったの。脈略ない指示で演技を繋げる「何やってるの？」、役者が入れ替わ
りながら別の芝居で繋げていく「フリーズタッグ」、知らされてない犯行を犯人に
自白させる「取り調べ室」。
役者。山下さん。過剰な表情や？な発想でがんばり。佐藤さん。悪戯な仕掛けが○
、反応もいいし。次回は、9/14-16＠駅前劇場にて。
今日のメニュー（ルールタイトルは折り込みパンフより）
開演前にお題拝借。動物「もぐら」、スポーツ「カーリング」。
１「何やってるの？」 と聞かれて、自分の動きとは全く関係ない動きを相手に答え
る（指示する）。リレー形式で役者が入れ替わりながら進行。
２「フリーズタッグ」 演技者２人は「フリーズ」で停止、３人目が２人のどちらか
と入れ替わり、同じポーズから別のシーンを演じる。変な展開の面白さ○。
３「スライド」 役者２人のポーズをスライド映像に見立てて、トークショー解説。
「もぐらにカーリングを教える」名人（横山）が、もぐらな自分と相方のスライド
を解説。理解に苦しむようなスライド続出と迷解説の楽しさ。
４「TRURH パート１」 リアルな時間と感情の流れを舞台にのせる。お題、趣味「
ダイエット」。食べたいけど駄目、恋人はデブが嫌いな展開で。
５「ポエムの時間」 でたらめな言葉のポエムを通訳する。スリランカのフェイさん
の「お茶と散歩（だったか）」。
６「スタントマン」 映画スターの二人、危険だったりスターが演じるべきでないシ
ーンをスタントマンが演じる。こっぱずかしいラブシーンスタントに受ける客席。
７「ペーパーズ」 脈略がない、意味がない言葉が書かれた紙を舞台にまく。演じな
がら、その言葉を使って進行してゆく。ひげが濃いのが悩みの女性。いつしかマゾ
っけのある恋人と意気投合な変な展開。
８「エモーショナル・ローラーコースター」 一人芝居を演じる役者に、感情を指示
し、その感情になって進行。お題、職業「スチュワーデス」。なんか事故になって
るけど、スチュワーデス（山下）はいかれてるとしか思えない所作ばかり。
９「TRURH パート２」 お題、日常の出来事「髪が抜ける」。男（佐藤）は美容室に
いくが髪抜けまくり、知らぬは当人だけ。
10「取り調べ室」 犯人役の役者は、有名人（加害者）、犯行現場、凶器を知らさ
れていない（目隠し、耳栓）。刑事達はそれを犯人に自白させるかたちで分からせ
る。お題、仲本工事、高田馬場、かっぱえびせん。場所では、絹川さんの「ばばあ
」が乱入したりするも、意外に分からない犯人、佐藤さんが可笑しかったねこ。
11「シネマガイド」 お客がひいた番号のシネマガイドページの映画あらすじから
芝居を作る。忙しいパイロット夫に淋しい妻はアル中になってゆく、で。後半の苦
しい展開に笑うねこ。ちと、中盤だれたのが残念。
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