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 I.Q.150 丹野久美子趣味趣向公演 「女ともだち・5」

 @仙台 エル・パーク仙台 スタジオホール(2000/3/18-20 4ステージ) @岩手3/11
 作・演出:丹野久美子 音楽:只野展也 舞台監督:大場Q太郎
 演出助手:菅原香織 舞台美術:高橋ゆうすけ 照明:村井澄江 音響:竹村公一
 衣装・小道具:高橋文子 宣伝美術:西澤由美子 制作:高橋円 星川律子
 出演:
 丹野久美子:トモエ(40才、ホステス)
 西澤由美子:シズカ(39才、グラフィックデザイナー)
 minmin:トキワ(32才、ウェイトレス)
 高橋文世?:そば屋の出前持ち

 2000/3/18(土)晴れ 7:05-9:15?PM(2'00) 前方より 客席超満員(150人)
 客層:老若男女。家族連れ、女子高生〜おばあさん、おじいさんのアットホーム。
 客入れ:1ドリンク付き。遅刻で開場具合不明。段差をつけたベンチシート、後方
 椅子席。舞台の間口が狭く、見切れ、特に下手席、がありそうで心配。誘導は2人
 常駐、そこそこ実施。横断が楽なよう、前後間がもうちょっとほしい。荷物預かり
 あり、丁寧な応対○。もっと積極的に預かってもよさそう。折り込みパンフなし。
 チラシで網羅。物販。今回CD(1,000円)、戯曲(手帳サイズ1,300円。93年アリス
 公演を基)。セットで2,000円。ほか戯曲、CDあり。ドリンク ビール300円、
 ウーロン、オレンジ150円。
 
 注意アナウンス。具合が悪くなった、産気づいた人は遠慮なく申し出てください。
 フラッシュで撮影する、ご祝儀投げるはOK。携帯、PHSもOKですが、隣に迷惑
 なのでなさらないほうがいいかと。上演2時間を予定、休憩はないので、お尻の
 覚悟と心構えをしてください。

 現実の役者同様に登場人物が年を重ねる、三人芝居シリーズ。
 舞台。殺風景で生活感のない、変わらないセット。中央、白いクッション。上手に
 テーブル、布製鶏のティッシュケース・とと子。下手テーブルに、いまどき黒い
 ダイヤル式コード電話。中央奥、大きな花弁の白いユリの花束。
 
 お話。飲んで、食って、しゃべりまくる。活火山な女三人が男、仕事、互いの話
 でバトルする、宴会芝居。ホステスのトモエ、今晩は具合が悪い。風邪を引いて
 熱、おまけに実家の階段から落ちて、お尻にひび。とっとと寝て、夜中に起きて
 みれば、なぜかシズカとトキワが飲み食い中。なんでおまえ達はここにいる…、
 文句も皮肉も承知の2人だから、諦めておつきあい。男を喰って活きる、熱血
 へび女・シズカの新しい不倫。10年続いた彼氏の浮気で泣いたり、怒ったりの
 トキワの愚痴。もう、なんだかかんだか大騒ぎ。そして女達は、皮肉でとほほな
 替え歌カラオケ大会に、夢中で大突入。
 
 トモエ、40才記念。って怒られそうな、シリーズ10年目。やってることは毎回
 同じなのに、面白さパワーアップ。トモエの困り果てぶりと毒舌一層、シズカの
 厚顔無恥な女王ぶりはとめるすべなく、トキワは益々食べまくる。本日の酒量:
 缶ビール各1、2本、ウィスキーボトル8割。トキワのメニューは怖くてかけない
 (ほんとのお酒で飲み食いしながら、芝居するのよ)。健啖さも衰えることなし。
 おばかで健気で逞しい女達に、大笑いしながらちょっと泣けてくる。今回も愛情
 感じちゃうねこ。

 蕎麦屋出前が現れた場面で、トモエー蕎麦屋、シズカ-トキワで同時多発会話。
 客席はとまどったり、うけたりとりどり反応。蕎麦屋の隠された過去とか、
 面白かったねこ。前からこの趣向はあったかしら。
 
 お客(地縛霊設定)とのコミュニケーションは相変わらず。お菓子や丸コンニャク
 鍋毎(美味しい)を舞台から客先にお裾分け。トモエだけ、お客が見える設定に
 してるのがまたおかしい。お客の差し入れを劇中取り込んだり、カーテンコールで
 差し入れた人を紹介するアットホームさに微笑み。

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