[ホーム] ［月間一覧］ （本ページは劇団ページが出来次第、そちらにリンクします。）
＠五反田 東京デザインセンター・ガレリア(2000/6/30-7/2 4ステージ）
会場ＨＰ：http://www.design-center.co.jp
全自由 前売3,000円 当日4,000円ペアチケット5,500円（ドリンク付）
作：夏井孝裕 演出：宮城聰 照明：大迫浩二 舞台監督：斉藤葉子
作曲：山貫憲彦 音響操作：福西麻奈美 演出助手：関根淳子
制作：久我晴子
出演：
榊原有美：ミサコ（若いカップル・女）[ク･ナウカ｣
平垣温人：カタヤマ（若いカップル・男）[平垣 山下 土井]
桜内結う：カナ（ＳＭな関係カップル・女）
阿部一徳：サノ（ＳＭな関係カップル・男）[ク･ナウカ｣
中野真希：タロウ（頭のねじが外れてる少年））[ク･ナウカ｣
泉陽二 ：スズキ（少年の家庭教師）[東京オレンジ]
宮城聰：イワモト（サノに誘われてきたゲスト））[ク･ナウカ｣
2000/7/2(日)晴れ 2:35-4:20PM(1'45) 正面前方より 客席超満員(100人)
客層：20-30才代中心に老若男女。女性過半数。
客入れ：開場時間まで１Ｆエレベーターホールで待ち、と案内嬢。建築デザイン
専門書店で暇つぶし。準備ＯＫで階段、Ｂ２Ｆ。アンバーな白色壁にウォールナット
の床。壁がガラス窓、シースルーでなおさらに広々フロア。バー付ロビーも広くて○。
折り込みパンフ。食材と調理方法になぞらえ、海水から塩の結晶を取り出す作業と
挨拶文。ほか、配役、予定掲載。
reset-N・夏井孝裕代表作。主宰劇団での再演、青年団リメイクと上演機会何度か。
それら公演で姿を見かけた、ク・ナウカ宮城聰が演出。俳優・阿部がとりどり役者
を集めての今回。
会場、舞台。フローリングの多角形（台形＋曲面壁）空間。上階まで吹き抜ける
高いタッパ、上方２面にバルコニー、正面はガラス窓列。床は工事中？とばかり
ビニールが敷かれ、あみだくじ状にテープでとめられ。フロアの「窓」は上手柱の
連なり間にある設定。
お話。うち捨てられたテーマパーク、廃ビルの一室に出入りする危うい人たち。
行き交わないことに関係性を見いだす、痛みとジレンマ。研ぎ澄まされた言葉での
モノローグのような会話劇。
「knob」なトーンに彩り。ドライな本の持ち味に潤いやら、不条理感やら、ふふーん
な膨らませ方。おもしろいねこ。ＳＭカップル役者の肉感な存在感＜＞希薄な心の
行き交い、さりげで自然体な演技＜＞ＳＭプレイとともにオリジナルより、その落差
アンビバレンツくっきり。
闖入する者達、家庭教師と少年、それとプレイメイト（宮城）はへんてこに変調され。
確信犯に頭のねじをはずした加減が、関係不全の不条理感をいやまして効果。
ビジュアルにも工夫。窓に向かう少女の姿を後方壁にでかい影で投影したり。
つきまとう不安＝影と即物的に結びつけて、なるほろ。上方キャットウォークで遊ぶ
家庭教師らには笑い、空間も生かして○。サービスたっぷり、ねちっこい位の演出
が戯曲をいい感じに彩って味わい。リミックス成功印象。
役者。桜内結う さん。ちょっと上目使いに直視する瞳○。阿部一徳さん。強力な体
と声、なんか報われないすれ違いが皮肉。平垣温人さん。ちと古風、８０年代小劇場
役者を彷彿とする、すれてなさ加減○。 」以下、本文作成中。