オッホプロデュースDoctor Shopping Vol.2「ナーバスな虫々」
MITAKA“Next”Selection 2nd 参加公演
＠三鷹市芸術文化センター星のホール(2001/10/25-28 5ステージ)
http://mitaka.jpn.org/
全指定 一般 前売2800円 当日3100円 学割 前売2500円 当日2800円
脚本・演出：黒川麻衣 舞台監督：森和貴 舞台美術：齋田創＋突貫屋
照明：太田さなみ[F．staff] 音響：中田摩利子 選曲：村山章
宣伝美術：小平明夫 小美術：佐々木忍＋岡屋出海[×2．5] 衣装：gorie
制作：浜尾あや 主催：財団法人三鷹市芸術文化振興財団
出演：
人見英伸[iOJO!]：積田理科夫（ナーバスに陥っている人）
佐藤真弓[猫のホテル]：珠井妃価子（その女友達）
野口かおる[双数姉妹]：積田捺枝（理科夫・妹）
北沢洋[花組芝居]：破戸山寛（隣人）
入山宏一[絶対王様]：荒巻揚平（部屋探しをしてる）
加藤雅人[ラブリーヨーヨー]：泊唯介（その親友）
鯉沼トキ：藻呂芽依子（理科夫の元彼女）
佐藤需[iOJO!]：宇近偲（その彼氏）
2001/10/27（土）晴 2:35-3:50PM（1'15) 前方より 客席5割(120人)
客層：20-30才代中心、女性過半数。ご近所のご夫婦らしく人も。
客入れ：係員潤沢、クローク利用呼びかけあり。端のお客を見やすい中央に席換え
したり、親切。折り込みパンフ。B5 4ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。
全役者の関連ＵＲＬ掲載。物販。戯曲本ほか。
99年作初演作（ねこ未見）、小劇場の多彩なキャストを集めての再演。
舞台。原色ポップ、ダイニングキッチン。中央奥に黄色厨房、冷蔵庫は赤と緑の
ツートーン。そのまま前方中央、緩いカーブを描いたグリーンソファとオットマン
付き低い椅子、カーペットは赤。上手、奥に玄関まで通路。くねった模様ある柱は
黒、下にミドリ電話。壁に白タンス、ステレオコンポ、観葉植物。壁の50s男女ポス
ターは”KNOW YOUR PERTNER”。転じて、下手壁際。奥にピンクのソファ、座ってる
パンダの気ぐるみ。ブラインド付き窓、下の棚にウクレレ。手前にＴＶ、上に赤い
フラミンゴぬいぐるみ。正面、キッチン脇に透明ドア、バスルームとか。隣りの
黄色引き戸を開けると寝室。
お話。理科夫君は情緒不安定。恋人と連絡不通、気が気じゃない電話の呼び出し音
眠剤飲んじゃう、ぼや出す、引っ越し決める。いもーと・捺枝はお兄ちゃんが心配、
でも恋人がいるのはちゃっと嫌、新恋人を装って彼女を騙そうと…、自己嫌悪。
仕事仲間の珠井。距離をおきつつ、でも心引かれて世話をヤク状態。そんなとこに
待望の電話、旅行にいくシャツをとりにいくという。どうも新しい彼氏と一緒に
らしい。くぅー、快諾しつつ彼女の好物・みそ汁に眠剤、を吾知らず入れちゃう
理科夫。独占愛、再燃？、やばくないスか。そんな企ても、女二人、隣人、そして
部屋の下見にきた濃い親友二人組にしらず攪乱され。もう、どーでもいいや、でも
どーでもよくないやって、煮え切らない理科夫君。
大胆にして繊細、演劇な嘘にリアルへの鋭い観察眼。黒川麻衣作品の妙味を楽しむ
ねこ。理科夫の危うい言動が眠剤トリップで増長。奇天烈、へんてこ（ダンスもね）
、ぽんこつエキセントリック。ともすれば上滑り、過剰な表面演技に醒めて切ない
真情が覗き見え。ウソで本当、ホントウで嘘、なドタバタの中の恋愛模様が
可笑しくて哀し。なんか貰い泣き（泣かないけど）ねこ。
そんな妙技を細やかな表情、胡散臭い動きでする役者達◎。さすがの精鋭なり。
野口かおるさん。吹っ切れぶりに快哉、止まれ・泣きそうな目元にしみじみねこ。
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