大人計画「春子ブックセンター」
＠下北沢 本多劇場(2002/5/15-6/2 23ステージ)
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売り4700円 当日5000円
＠大阪 近鉄小劇場6/5-9
作・演出：宮藤官九郎 舞台監督：青木義博 照明：佐藤啓 音響：山口敏宏
舞台美術：加藤ちか 衣裳：戸田京子
宣伝美術：吉澤正美 チラシイラスト：平本アキラ 演出助手：大堀光威、佐藤涼子
制作：長坂まき子
出演：(役柄別途掲載）
松尾スズキ：春子
阿部サダヲ：ブック
河原雅彦[HIGHLEG JESUS]：センター
池津祥子 ：デミ・むーやん
伊勢志摩 ：ジュラク金城
宍戸美和公：大田下丸子
猫背椿 ：馬場麗子
田村たがめ：万座莉奈
平岩紙 ：本宮桜
皆川猿時 ：支配人
顔田顔彦 ：アキラ
近藤公園 ：秀樹
宮崎吐夢 ：マイキー先生
荒川良々 ：上杉
三宅弘城[ナイロン100℃]：勅使川原
村杉蝉之介：フジロック
宮藤官九郎：島村
2002/5/18(土)曇 7:05-9:13PM(2'05) 中段より 客席超満員(450人)
客層：20歳代最多、30歳代結構。女性過半数、カップル結構。
客入れ：当日券。注意看板あり。横から割り込むなとか、一人一枚とか。前方補助
椅子50、後方座布団22×2列。荷物一括をビニール袋にいれて預かる大人計画方式
は昔ながら。折り込みパンフ。A4 1枚。配役、スタッフ、予定。次回公演。久々
の日総悲シリーズ。松尾スズキの本、荻野目慶子の狂気が楽しみねこ。
物販。パンフ A5 64頁 1200円（特製しおり付） 対談、役者に一言、稽古場日記
過去公演一覧とかいろいろ。「キラークイーン６６６」ＣＤ 16曲 2000円。
ＴＶドラマ脚本など、劇団外で大活躍の宮藤官九郎。初の本公演作品。
舞台。ひなびた地方劇場の楽屋。煤けたコンクリート、むき出しの空調ダクトとか、
こだわりのリアルな作り込み。中ほどほとんど一段高く１２畳。正面、サダヲポス
ター、左に化粧用鏡、座布団４、上にサイン色紙５。右に金ぴかジャケット、衣裳
部屋のれん。その上に「咲き誇る野ばらの如く」の墨書。部屋隅にひもを渡して、
パンティ乾燥中。下に洗面台。上手端にも化粧用鏡と座布団２。ふんどし男さぶ
ポスターは誰の趣味？。畳場所の上手に階上への階段、壁のポスター剥がし痕が
リアル。転じて、下手、ぽっこりと劇場調光室、上に時計。今回夜の部はリアル
タイムを刻み。その奥が舞台袖？への入口。手前、「杉村春子」からの花輪。
お話。ぱっとしない温泉街、ストリップ劇場。本番中の楽屋。踊り子はつかえねえ、
おやじスタッフ・杉村（松尾）に怒り心頭。おやじがまた訳わかんないリアクション
して、火に油を注ぎ。連鎖反応でばたばたとあり。出番が遅れたりして、また一悶着。
そんな所に、ぶらりとお笑いアイドルがやってくる。なんで？どうして？。マネー
ジャーが言う事には伝説の漫才トリオ復活を企画したという。はあ、それで？。
なんで、おやじ杉村は、訳知り顔でキャラまで変えてるんだよ？。
お気楽、楽しい。調子こいて、ギャグ芝居しまくり。いちいち小ねた、これでもかと
盛り込んだ台詞に笑うねこ。酷い人の有様をからっとみせて、持ち味健在。仄暗い
水底を見とおすよな作品は松尾スズキに任せ、さざ波の賑やかさな「らしい」舞台を
楽しむねこ。真摯でありつつ、軽薄な乗りで、笑いに対してるとこに作家の愛情を
感じさせ、好感ねこ。
役者。松尾スズキ。でずっぱりの快挙。松尾スズキ祭り、快調開催中。楽しそうに
乱拍子の音頭をとって、周囲とも踊りまくり。もっとみせてほしい変な動きとも、
公演後半に期待募らせ。おじさんが頑張ってるせいか？、阿部サダヲ、抑えめ。
宮藤官九郎、控えめ。河原雅彦、手探り状態。こちらもやってほしいところ。
替わり、宮崎吐夢がいつになくドーピング・ノンストップ。くどさいや増し、苦笑ねこ。
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