大人計画 とびだせボーイズvol.1「紀伊國屋プロレス」
＠新宿 紀伊國屋ホール(2002/1/29-31 4ステージ)
http://www.kinokuniya.co.jp/05f/d_01/hall.html
全指定 前売3500円 当日3800円
作：松尾スズキ「とびだせボーイズのベトナム冒険記」
宮藤官九郎「マスク・ド・スカンク〜あなたにヒップアタック」
岩松了「ゆりこちゃんと一緒」
とびだせボーイズ「スタンド バイ ミー」
・舞台監督：福沢諭志＋至福団 照明：佐藤啓 音響：大木裕介 衣裳：戸田京子
宣伝美術：吉澤正美 演出助手：大堀光威、佐藤涼子
衣裳助手：伊澤潤子、梅田和加子 映像助手：関口太郎 作曲：奥秀太郎
スカンク、小道具製作：渡邊千穂 制作：長坂まき子
出演：
とぴだせボーイズ（皆川猿時、村杉蝉之介、荒川良々）
・映像スタッフ 監督・脚本：藤田秀幸 撮影：関口太郎 助監督：大堀光威
衣装：戸田京子
映像出演：とぴだせボーイズ、阿部サダヲ、唯野未歩子（ファンＨＰ）、近藤公園、
関秀人［立身出世劇場］、佐藤涼子
2002/1/30(水)晴 2:43?-4:35PM(1'52) 最前方より 客席超満員(450人)
客層：20才代女性6,7割、おじさんぽちぽち、時々スーツ男性は仕事休憩中？。
客入れ：当日券一人１枚、ほか詳細不明。通路補助は目一杯。いつも通り30人強。
ちなみ、ソワレの待ち列は販売90分前で20人強。開演定時10分前から、三人の
両親からの「とびだせビデオレター」上映。なるほろ似てると、笑うねこ。
折り込みパンフ。A4 1枚。三人の挨拶、スタッフ掲載。物販。公演パンフ、
グッズはなし。
大人計画の飛び道具三人。いい年扱いて「とびだせボーイズ」とわかりやすい
胡散臭さで結成。単独ステージ。
舞台。素舞台。簡略な装置持ち込み式。
構成。オープニング。アイドル調の歌、へそがでそうででないコスチューム。
万引き大好き、ピーマン嫌い♪などとふざけた歌をまじ歌って踊り。短編芝居の
合間に、映画「イヌ的」。独りよがりに閉じこもる、ダメ青年ら（皆川、荒川）に
魅力を感じ、君だけをとひたすら写真を撮るダメ写真家（村杉）。終わってるけど、
プチ愛おしい、イヌコロのような彼らのうざったい友情と憎しみとか。
お話。松尾スズキ「とびだせボーイズのベトナム冒険記」行方不明になった相棒の
作曲家を捜す作詞家・関口（村杉）。現地で知り合った車引き・ヤン（荒川）、
米軍くずれ・ブモースキー（皆川）は全然頼りにならないが、ガイドに雇い。
川を奥地に向かうが、嵐で沈没寸前。二人の内どちらを助けるか、村杉の選択は？。
宮藤官九郎「マスク・ド・スカンク」舞台にリング特設。女子プロレス界の女王・
マスク・ド・スカンク（皆川）。強さの秘密、それは男だから。最近異変。男性ホル
モンの取りすぎかとおもったら、人間のじゃない？、スカンク？。恋人で金持ちの
ライター・村杉の束縛愛、新入りレスラー・桜庭あ○こ（荒川）との対決まじりに
人間じゃなくなっていく〜。
岩松了「ゆりこちゃんと一緒」 公園？、女子高生ゆりこに肝試ししようかと、ナイフ
持ち出すおじさん（皆川）。仲間なのか、サラリーマン川端（荒川）が止め。
今のコントは面白くないよ、と芝居遊びなの？と二人がもめている間に、ゆりこママ
（村杉）が和服姿で右往左往。
とびだせボーイズ「スタンド バイ ミー」 水夫姿の三人は青森の水産高校高校生
仲良しに「あの子とスキャンダラス」でアイドル気分。修学旅行の東京。原宿の
路上で勝負。でも、皆川は生き別れの姉を捜したくて、うずうず。キャバクラに勤め
ているとの噂、それってどんなとこ？。皆川、荒川から金を借りて入店。じつは
ウソでした、遊びたいだけでした。酷い、荒川の金は奇形でべその手術代金。
写真を１００万で売って、なんとか、でも勘違い。包茎手術され。ところが荒川は
宇宙人、ＵＦＯのお迎えがきたのでした。
三人のふざけ加減がいい加減に楽しい。それぞれらしい書き下ろし作品。松尾の
イッタきり脱線調。宮藤の自己中心派調。岩松の胡散臭く狂気調。役者芝居で
過剰味付け。濃いのにソースをジャブかけ追加状態。の作品にしては物足りないとか、
半端さに不満はあれど、まあいいんじゃないねこ。合間の映画（藤田秀幸）が秀逸。
じとっとした、イヤーンなどん詰まり感をとほほな言動の笑いとも現して、◎。
役者。荒川。手前勝手に押しては引く、ヒキョウな演技連発。なんもしてなくとも、
ついつい目がいっちゃうねこ。皆川。押しまくる、調子扱いた上滑りぶりがナイス。
村杉。しゃべらないと存在感ない、こじんまりとした感じ○。
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