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 青山円形劇場プロデュース「LYNX -リンクス-」

 @渋谷 青山円形劇場(2004/4/1-17 20ステージ)4/12休演
 http://www.aoyama.org/
 全指定 前売り当日とも5500円

 構成・演出:鈴木勝秀
 照明:倉本泰史 音響:井上正弘 美術:石井みほ 衣装:尾崎由佳子
 演出助手:阿部洋平 舞台監督:安田美知子
 宣伝美術:鳥井和昌 宣伝写真:加藤 孝 制作:大島尚子
 主催:こどもの城 企画制作:こどもの城劇場事業本部
 出演:
 佐藤アツヒロ:オガワオサム(自称ハッカー)
 橋本さとし :エンドウユキオ
 伊藤ヨタロウ:アマリシュンジ(売人)
 佐藤 誓  :イタバシフミオ(医師)
 鈴木浩介[青年座]:ウサミハルタ(オガワの大学時代同級生)

 2004/4/10(土)晴 2:08-3:43PM(1'33) ロビー側後方 客席満員(290人)
 客層:ほぼ全員20才代?女性。男性はおつき合い雰囲気。
 客入れ:当日券不明。完全円形客席、舞台が高いので見晴らしよし、対面と目線が
 あって恥ずかしいのもよし。折り込みパンフなし。
 物販。パンフ(A4 24ページ 1000円) スズカツ氏と出演者対談ほか。

 スズカツ氏(ZAZOUS THEATER)唯一の再演作品。氏なりの節目で上演してきたとか。
 舞台。すっきり見晴らしがよい、なんもなさ。黒い、完全円形舞台、両端に通路。
 床中央に鏡板、天井から2本の鎖がおろされ。周辺に唯一調度の小型テレビと電話。

 お話。元ハッカーの青年はいまやジャンキー。サイバー・カウボーイを自称して、
 電脳世界とジャックインしてるらしい。彼を気遣う元学友は専門のカウンセラーを
 紹介するが、青年は取り合わない。妄想?!、じゃああんた達の体験はすべてリアル
 なのか?。メディアを通した疑似体験じゃないか。しばらくの後、青年に同居人らしき
 ものができる。同居人は青年に、本当の自分を見たことがあるかと問う。そして、
 向かい合う二人は同じ動きをするのだった。

 スズカツ・兄貴演出、復活。シャープな照明、クールなロック音楽を背負ってのハー
 ドボイルド男芝居。「自分と他者」を巡り、テーマはシリアス。そのマジ顔の照れ隠
 しか、大人子どもなギャグを小刻み挿入。と、90年代早稲田系小劇場演劇のタイム
 スリップ・グリコ!?と観るねこ。エンドウと対面するポリス音楽場面とか、懐かしくも
 渋かっこよくて、ほよよ。

 役者はきっちり仕事、それぞれの持ち味を活かしつ応え。佐藤アツヒロ君。危うく
 しつつも、タガを外さない抑制された演技○。橋本さとしさん。佇まいの粗暴さ○、
 反動か会話での甘えん坊ぶりが過剰で△。伊藤ヨタロウさん。胡散臭い売人の気配
 に、醒めつつしきれない人間味を添えて好感。
 

            初演      再演(未見)  今回
            ZAZOUS THEATER ←      青山円形劇場P
            PRESENTATION10 20
            1990/12/15-20  1998/7/8-12 2004/4/1-17
            7ステージ    ?ステージ   20ステージ
            青山円形劇場  ←      ←
            自由2500円   指定4000円  指定5500円
            ?       1時間45分     1時間33分
 出演(初演脇役の記憶あやふやねこ):
 オガワ (プログラマ):勝村政信    大沢健    佐藤アツヒロ
 エンドウ(同居人)  :松重豊     田中哲司   橋本さとし
 アマリ (売人)   :鈴木勝秀?   藤本浩二   伊藤ヨタロウ
 イタバシ(医師)   :大石継太?   東地宏樹   佐藤誓
 ウサミ (職安、友人):吉田紀之?   康喜弼    鈴木浩介

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