＠青森市安方 cafe bar Atom(2005/9/4-5 4ステージ)
http://www.hpmix.com/home/atom/
全自由(１ドリンク付) 前売1800円 当日2000円
作・演出：工藤千夏[青年団演出部]
照明：西本彩 制作協力：鎌田秀勝、藤本一喜
宣伝美術：Griffe inc.（工藤規雄＋村上和子) 宣伝写真：佐藤考仁
主催・制作：うさぎ庵 http://usagi-an.com/
出演：
森内美由紀、佐藤誠、村川虹子[劇団雪の会]
2005/9/5(月)曇 8:07-8:46PM(38) 入口側前方 客席満員(60?人)
客層：20-30歳代中心に大人より、津軽弁が行き交う地元老若男女。女性過半数。
客入れ：横広のバー、周囲に客席。入口側の最多箇所にはベンチ１列、椅子席２列、
テーブル席を高低差をつけて置き。ここ以外は、役者の後ろ姿を多く見ることになる
席があったかも。いずれにせよ、バー中央の「舞台」とは直近。冷房強めも開演中は
停止して、一安心。
折り込みチラシ、数枚。折り込みパンフ。B5 3ページ。挨拶、スタッフ、予定、
出演者挨拶。次回公演。2月盛岡、東京 青年団リンク もりげき八時の芝居小屋
「よいことわるいこと」。出演者関連。佐藤さん。10/7-12＠青森・空間実験室
プロデュース・演出・出演公演。佐藤さん森内さん。11月青森、東京 渡辺源四郎
商店開店前準備公演「俺の屍を越えていけ」 2月青森、東京 同開店公演。
物販なし。 カーテンコール１回 そのまま会費制打ち上げになだれ込み。
青年団・工藤千夏の里帰り企画。弘前劇場を退団したばかりの森内美由紀、同出身
の佐藤誠、地元劇団の村川虹子の２＋１人芝居。初演は新宿のバーとか。今回は
アメリカンな内装のカフェバーを借りての上演。
会場、舞台。バーカウンター、センターフロアのテーブルが主舞台。ほか、入口側
のピアノを使ったりとか。
お話。青森、閑古鳥のバー。バーテンをしている男を訪ねてきた女は、突然にいわ
れのないこと恨み節。聞けば、双子の弟と勘違いの様子。盲愛女の繰り言に、男は
迷惑だけど仕事柄と兄弟縁でおつきあい、の体だったのだが…。本当の中の嘘、
嘘の中の本当が入り交じる、複雑で簡素な男女の一遍。
借り物の場所、嘘で装う人の真情。エキセントリックな冒頭の余韻を引き、会話
ぽんぽんの前半。修羅場模様に、とりわけお婆さん客達にっこり。客席に人生を
みたりするねこ。この俳優をして言葉使いすぎ感に眉ひそめも、嘘の装いがわかる
につれ、饒舌の訳を(やや)得心。 なにが本当か混乱する中、飢えと孤独の真情が
浮かぶ終盤にじんわり。非日常の男女関係に、胸の内、体の骨が軋むよな痛みが
共感され、うーむねこ。きれいごとで終わらせないラストもまた信じられ。
照明を押さえたバー空間の潜みが芝居にしっくりあって○。
役者。たまんない女役・森内さん。賢明さを自ら騙し、墜ちる有様を自然体で演じて
哀しさ増し。こまってしまう男役・佐藤さん。クールさにどことなく愛嬌まじって、
微笑み誘い。もう一人のたまんない女役・村川さん。独特かわいげをもって２重人格
に怪演も、型にはまり単調に陥るのが惜しい（そういう役所？）。
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